Teen's Snapshots

ビビッドな柄や蛍光色がアイデンティティ。テーマではなく気分で油絵の向き合う高校生【イチカワデス。・17歳】

ビビッドな柄や蛍光色がアイデンティティ。テーマではなく気分で油絵の向き合う高校生【イチカワデス。・17歳】

「気になる10代名鑑」の429人目は、イチカワデス。さん(17)。私立高校の美術科で油絵を学びつつ、InstagramやTwitterで作品を発表しています。その日の気分や天気が作品の雰囲気に大きな影響を与えていると語るイチカワデス。さんに、創作活動を始めたきっかけや今後の展望についてうかがってみました。

イチカワデス。を知る5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

私立高校の美術科の2年生です。学校では油絵を専攻していて、課題作品や個人で制作した作品をInstagramやTwitterで公開しています。美大受験に向けて画塾にも通っているので、制作漬けの日々を送っています。

SNSに絵を投稿し始めて少し経つのですが、最近、反応をもらえることが増えてきました。作品を誰かに見てもらえて、わたしの絵を好きだと言ってくれる人がいるという事実に、何度も励まされています。SNSを始めてから、まわりの環境が、ガラッと良い方向に変わりました​」

Q2. どんなことをテーマにして、創作活動をおこなっていますか?

「一貫したテーマはあえて設けていません。わたしの絵の雰囲気は、描いたときの体調や気分、その日の天候などに大きく左右されるので、創作テーマも日によって違っていて。そのときどきで、気まぐれに絵を描くのがスタイルなんです。

テーマ以外のところだと、とにかく柄や蛍光色が好きなので、自分なりのかわいいを画面に詰め込むように描いています。特に“柄”が大好きで、オリジナルの柄を描いたり、他の方が描いた絵からインスピレーションを受けて自分風の柄を生み出したり。“柄”はわたしの作品に欠かせない存在です」​​

Q3. 創作活動をしようと思ったきっかけは?

「絵を本格的に描きたいと思ったのは、小学校のときの図工の先生に勧められたから。幼稚園に通っていたときから、塗り絵が大好きで。小学校でも図工がいちばん好きな教科で、どんな課題でも熱心に制作していました。それを見た先生が、画塾を勧めてくれたんです。あのときの先生のお話がなければ、いまのわたしは存在していないので、本当に感謝しています。

油絵に出会ったのは高校1年生のとき。授業の一環で、陶芸やテキスタイルなど、いろいろなジャンルに挑戦したんです。その中で、創作の自由度の高い油絵がいちばんしっくりきて。自分の柄を全面に出せるのは油絵だなと思って、専攻を決めました」

 

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Q4. 創作をする中で悩みはありますか?

「テーマにとらわれることなく創作しているからこそ、人によって好き嫌いがわかれてしまうのが、困ったところですね。『この絵、なんか暗すぎない?』とか『もっとかわいい絵を描けば?』とか、いろいろ言われることもあります。

好きに描いてるだけなのに……と、ちょっと傷つきます。でも、やっぱり自分が描きたい絵を描くほうが大切なので、外からの声に流されることは基本的にないです。これからも、自分の好きなように、自由に描いていきたいと思っています」

Q5. 今後の展望や将来の夢はありますか?

「最近、油絵でも、色味や技法を工夫すれば、どこか日本画に近いものを感じるような絵を描けるのでは……と思って、挑戦しています。カラフルさや柄を抑えて、渋みのある色を使う練習にもなるので、この機会に表現の幅を広げたいです。

将来の夢は、アーティストとして個展を開きながら画塾の先生をすること。そのために、いまはまず美大受験に向けて、絵の勉強に力を入れていきたいと思っています」

イチカワデス。のプロフィール

年齢:17歳
出身地:東京都
所属:私立高校美術科
趣味:美味しいものを食べること
大切にしている言葉:親友は心友

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Photo:Eri Miura
Text:Mai Sugawara

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Mai Sugawara

ライター

2002年生まれ、東京都出身。青山学院大学 総合文化政策学部 在学中。Steenzには2022年6月より参加。学生ライターとして「気になる10代名鑑」のインタビュー記事執筆を担当している。

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