「気になる10代名鑑」の428人目は、daigoさん(19)。2022年から世界的な人気を誇るオンラインゲーム『World of Tanks』 の日本リーグでキャスターを務めています。いまも実況スキルを磨き続けているというdaigoさんが、eスポーツのキャスターになるまでの背景や今後の展望について、お話を伺いしました。
daigoを知る5つの質問
Q1. いま取り組んでいる活動について教えてください。
「eスポーツの実況者をやっています。小さいころに、Nintendo DSを買ってもらって以来、ずっとゲームは好きだったのですが、昨年行われた『Valorant masters Reykjavík (ヴァロラント マスターズ レイキャビク)』というゲームの配信で、キャスター陣がプレイを盛り上げているのを目の当たりにして、eスポーツのキャスターに魅せられたんです。
それで、自分でもキャスターとしてeスポーツに関わりたいと考えるようになりました。もともと、喋るのは得意だったし、滑舌には自信があるほうだったので。
いまは『World of Tanks』というゲームの『Japan premier League』でキャスターをしています。毎回3000人ほどが配信を見てくれているので、選手のプレーの素晴らしさを余すことなく伝えられるように頑張っています」
やはり907こそ正義
T-54なんかに浮気したのがダメだったんや pic.twitter.com/3veuQyJMYx— daigo_wowsblitz (@D41519) June 22, 2023
Q2.どんなことにこだわっていますか?
「とにかく実況の精度を高くすることですね。ゲームへの理解度が高くないと、そのとき画面上で起きたアクションを言葉にできないんです。だから自分自身のゲームの実力を向上させたり、ゲームだけでなく、スポーツの実況を聞いて、自分の活動に活かせないかと考えたりしています。
特にオンラインゲームというのは、選手の実際の姿が見えないぶん、プレイヤーのキャラクターやプレースタイルをわかりやすく伝えるのが難しくて……。それがうまく伝わる方法を、いつも模索して、スキルアップをめざしています」
Q3. これまで生きてきたなかで、影響を受けた出会いがあれば教えてください。
「友人たちとの出会いだと思います。高校に入るまでは、あまり勉強で苦労したことがなかったのですが、高校に入学して自分より勉強ができる人に出会ったことで、『自分は他の人より何が優れているのだろう?』って考えるようになったんです。
それに、起業を志していたり、芸能事務所に所属してアイドルになっていたりと、いろいろな生き方をしている友人がいて。彼らのおかげで、テンプレートのような人生じゃなくてもいいんだな、せっかくなら自分が好きと言えることをやろう、って思うことができたんです。それが活動を始めることを後押ししてくれました」
友人が撮ってくれてました
とてもいい表情をしている pic.twitter.com/fuM3NxD7Su— daigo_wowsblitz (@D41519) May 26, 2023
Q4. 社会について「こうあってほしい」というビジョンはありますか?
「好きなことをきちんと“好き”と表明できる社会になってほしいと思います。
僕自身は、ゲーム実況を始めようとしたときに、比較的スムーズに周囲の理解を得ることができたけど、必ずしも全員がそうじゃない。ゲームやアニメだって、いまは受け入れられているけど、排斥されていた時代もあったと思います。社会に受け入れられるものがどんどん増えていって、もっとたくさんの人が、自分の好きなことを自由にできるようになったらいいですね」
Q5. 将来の夢を教えてください。
「eスポーツの実況者として、成功したいです。そして、好きなことで生きていくことが夢ですね。
具体的な目標としては、視聴者が1万人を超えるような配信をやってみたいと思っています。また、僕自身がキャスターの実況を見てeスポーツの面白さに気づいたように、僕の実況をきっかけに、競技を始める人が増えたら最高ですね」
daigoのプロフィール
年齢:19歳
出身地:東京都
趣味:野球、読書、麻雀、ゲーム
特技:喋ること
大切にしている言葉:凡人でも努力すれば大体のことはどうにかなる
daigoのSNS
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ pic.twitter.com/vBBCimPXAp
— daigo_wowsblitz (@D41519) June 14, 2023
Photo:Eri Miura
Text:Kanon Yoshizumi