「気になる10代名鑑」406人目は、吉岡あおい(18)さん。3歳からコンテンポラリーダンスを始め、世界で踊ることをめざして、創作や練習に励んでいます。元々は内気で表現が苦手だったと話す吉岡さんに、創作活動で大切にしていることや、これまでで印象的だった出会いについて、お話を伺いました。
吉岡あおいを知る5つの質問
Q1. いま力を入れている活動は?
「世界で踊ることをめざして、モダンダンス・コンテンポラリーダンスの練習、創作しています。
3歳からずっと同じスタジオに通っていて、ダンスを続けています。高校もダンスを学べるコースに通い、ダンス浸けの日々を送ってきました。いまは日々のレッスンで自分の表現を研究したり、コンクールに挑戦したりしています。
最近では、SNSなどを使って練習会を開くなど、自らいろいろな人と接したりクリエーションをして、意見やイメージ共有することを行っています」
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Q2. 創作活動をするうえで意識していること?
「自分の軸を持って、作品の中に生きるということを強く意識しています。
コンテンポラリーダンスやモダンダンスというのは、型にとらわれず、感じたことを自分の身体で表現するもの。なので、自分が何を表現したいのかが明確でないと、観ている人に何も届かないんです。
わたしは元々、内気な性格で、表現することも苦手で……。これは、ダンサーとして決定的な弱点。それを見かねたスタジオの先生が『何に対しても自分の意見を持ちなさい。そして何にでも挑戦しなさい』と指導してくださって。いろんなことにチャレンジして、だんだんと気持ちを踊りで表現できるようになりました。いまではダンスが自分を表現するいちばんの方法です」
Q3. 印象的な出会いはありましたか?
「高校時代に、同じコンテンポラリーダンスコースに通っていた8人の同期の存在ですね。
ずっと同じメンバーでやっていく以上、ぶつかり合うこともありました。でもそれを繰り返して、相手を受け入れたうえで自分の意見を伝えて、それを繰り返して、表面だけでない関係を築くことができました。一度関係が壊れても、また立て直していく。大変でしたが、かなり精神力が鍛えられたと思います。
この8人とは、言葉がなくても、たとえマスクをしていても、体の動きや呼吸で意思疎通ができます。みんなで泣きまくったし、怪我もたくさんして……リアルに血と汗と涙を共有した、大切な仲間なんです」
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Q4. 活動する中で、悩みに感じていることは?
「創作時に自分の軸が緩むことです。いろいろなダンス公演を見に行くと、表現力と身体能力、どちらにも多くの刺激・影響を受けます。まだまだまわりから吸収して学ぶべきことが多くありますが、自分の軸は確立しておかないといけなくて……。
理想としては、見たものを自分の中で消化し、自分の形にして創作のインスピレーションにすることだとわかってはいるんですが……。魅力的なダンサーさんというのは、自分の色を躊躇なく体現してくるので、自分が揺らいでいるときは、つい強く影響を受けてしまいます」
Q5. 今後どういう活動をしていきたい?
「世界で活躍するダンサーになりたいです。また、自分が踊ることでコンテンポラリーダンスの魅力を広め、ダンス界に貢献できればいいなと思っています。
海外で踊りたい理由のひとつに、日本だとダンサーが職業として成り立ちにくいという現状があります。海外では芸術に対する制度や保障、価値が日本に比べ確立されているため、そこも含めて海外で学びたいと思いました。
ダンスは日常生活に取り入れられる身近なものですが、その上でプロとして卓越した肉体で繊細な表現をできるというところもダンスの魅力。芸術に対する制度をはじめ、ダンスをとりまく環境が充実してほしいという期待も込めて、わたし自身でも、コンテンポラリーダンスがもっとポピュラーになるように、貢献していきたいです」
吉岡あおいのプロフィール
年齢:18歳
出身地:東京都足立区
所属:窪内絹子モダンバレエスタジオ
趣味:コンテンポラリ―ダンス
大切にしている言葉:
「自分を知る、作品に生きる」(ダンススタジオの先生の言葉)
「危険だ、という道は必ず、自分の行きたい道なのだ」(岡本太郎)
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