「気になる10代名鑑」の387人目は、田中さや(18)さん。シンガーソングライターをめざして、この4月から大阪音楽大学で音楽を本格的に学び始めました。中学や高校のときのつらい経験が歌手を目指すきっかけになったと話す田中さんに、歌に対する熱い思いを語ってもらいました。
田中さやを知る5つの質問
Q1. 力を入れている活動について教えてください
「シンガーソングライターになることをめざして、曲をつくって歌っています。いままではすべて独学でやってきたのですが、この春から大阪音楽大学に通い始めて、専門的な音楽の勉強に踏み出しました。
歌手を目指したのは高校1年生のときで、文理選択のタイミング。なかなかやりたいことが見つからず、迷っていたんです。『棺桶の中で何を後悔するだろうか』と自分自身に問いかけて、『歌手を目指して必死になった過去がなければ、死んでも死にきれない!』と思ったんです。それから地元のライブハウスでオリジナル曲を歌ったり、MVやCDを自主制作したりなど、活動を続けてきました」
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Q2.活動を始めたきっかけは ?
「音楽をつくり始めたのは、友だちの誕生日がきっかけ。高校2年生のとき、心が不安定な時期があって、学校に通えなくなってしまって。そのとき、仲の良かった友だちの誕生日を、直接祝えなかったんです。
それで、何かできないかなと思って、作詞作曲に挑戦して、歌をプレゼントしました。それが『ねむっても』という曲なんです。友だちは想像以上に喜んでくれて、次の曲もつくってみたいと思ったんです」
Q3. 目標に向かって努力を続ける原動力は?
「中学生のとき、教室内で孤立してしまったことがあって……。当時はすごくつらかったけど、そのときの感情が、歌手をめざす大きなエネルギーになったと思います。
小学生のときは、ダメなものはダメってハッキリと言うし、検察官になりたいと思っていたくらい、物事に善悪をつけたいタイプだったんです。でも中学生になると、そうもいかなくって。教室という小さい世界で、孤立を経験して、”理不尽なこともあるんだな”って気づいたんです。
この経験をして、わたしと同じような思いをしている人もきっとたくさんいるんだろうなと思って。どうにかして支えたり、つらさをわかってあげたいなという気持ちがずっとあります。問題に気付いたら、どうにかしなきゃと思う性分なんです」
Q4. 創作においてのこだわりは?
「飾りたくないし、綺麗ごとを言いたくない。だからわたしの歌は、希望のある曲じゃないんです。どちらかというと、どうにか耐えて、毎日を生きている人たちに、そっと寄り添うような曲が歌いたくて。
いまはまだ、自分のために歌っているようなところがあって。整理できない気持ちを歌にして、自分に『なんとか頑張れよ』と言い聞かせている感じ。でもこれからはもっと、聴いてくれる人に対して、何を伝えるかということを考えていかなきゃなと思っています」
Q5. 将来の夢は?
「これからもずっと歌い続けて、シンガーソングライターになりたい。具体的な夢は、日本武道館でライブをすること。武道館のステージで走り回って、歌いまくりたいです(笑)。それと、クレヨンしんちゃんがずっと大好きなので、いつかしんちゃんの映画の主題歌を歌いたいたいです。
いまは音楽の勉強を頑張って、とにかくたくさん楽曲をつくりたい。自分の色を見つけていきたいです」
田中さやのプロフィール
年齢:18歳
出身地:長野県
所属:大阪音楽大学音楽学科ポピュラーエンターテイメント専攻
ヴォーカルパフォーマンスコース
趣味:散歩、映画、本
特技:妄想、二度寝
大切にしている言葉:絶対なのは死ぬことだけ
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