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大量に生産される「おくすりシート」の回収ボックスが爆誕!意外なアイテムのリサイクル【Steenz Breaking News】

大量に生産される「おくすりシート」の回収ボックスが爆誕!意外なアイテムのリサイクル【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、第一三共ヘルスケアが横浜市ではじめた「おくすりシートリサイクルプログラム」についてご紹介します。

年間で13,000トン以上も生産される「おくすりシート」

「おくすりシート」とは、錠剤やカプセルといった薬を、プラスチックとアルミニウムで挟んだシート状の梱包のこと。おそらく、薬を飲んだとき、多くの人がそのまま捨てているのではないでしょうか。

そんなおくすりシートの年間生産量は、なんと約13,000トン。薬を破損や汚れ、湿気などから保護することが目的であるため、削減は難しいと言われています。また社会全体の高齢化にともない、薬を服用する人が増えると予想されるため、今後も生産量は増え、環境への負担が懸念されます。

そんなおくすりシートをリサイクルするプロジェクトを、製薬大手である第一三共ヘルスケアが始動しました。2023年9月末まで、横浜市内の一部の薬局やドラッグストアなどに、専用の回収BOX「おくすりシートくるりんBOX」が設置されます。

回収対象となるのは使用済みのおくすりシートで、製薬会社などに制限はありません。回収されたシートは、プラスチックとアルミニウムに分別されま、プラスチック部分はプラスチックペレットに加工され、アルミニウムは融解されてリサイクルされます。

シートに薬が残っていたり、薬の空き箱や薬袋といったシート以外のものは回収対象外なので、回収BOXに入れないようにしましょう。

身近なリサイクルに気付くきっかけになるかも!

「おくすりシート リサイクルプログラム」のように、今まで使用後に捨てられてしまっていたものを回収してリサイクルする取り組みは、他にもあります。

 

例えば、使い捨てコンタクトレンズのケース。コンタクトレンズを扱うアイシティでは、回収したケースのリサイクルを行っています。アイシティ各店舗に設置されたボックスに入れられたケースは、障がい者支援の一環として、分別作業が行われたあと、リサイクル製品に生まれ変わります。

 

また、使い捨てカイロもリサイクルされています。「Go Green Project」では、回収した使い捨てカイロを用いて、汚れた水の水質改善につながるという「Go Green Cube(ゴーグリーンキューブ)」を製造しています。これは、使い捨てカイロに含まれる二価鉄イオンが、水の中のヘドロに反応することで無害化し、悪臭を抑制し、水質を改善するという特性を利用したものです。

このように、わたしたちの身近にあって、使い終わったらそのまま捨ててしまっていたアイテムでも、リサイクルの取り組みがあることがあるんです。ゴミを捨てる際は、「これってリサイクルできないのかな」という意識を持ってみてはいかがでしょうか。

Image:PR TIMES
Text:Tommy

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Tommy

ライター

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