Teen's Snapshots

似顔絵好きが高じてイラストレーターに!個性的なキャラクターを生み出す【ナツキ・19歳】

似顔絵好きが高じてイラストレーターに!個性的なキャラクターを生み出す【ナツキ・19歳】

気になる10代名鑑」の362人目は、ナツキさん(19)。多摩美術大学でグラフィックデザインを学びつつ、個性的なキャラクターを生み出すイラストレーターとして、InstagramやTwitterで活動しています。「創作活動の中では常に好きに正直でいたい」と語るナツキさんに、美術の道に進んだきっかけや将来の展望をうかがってみました。

ナツキを知る5つの質問

Q1. 活動について教えてください。

「大学でグラフィックデザインを学びながら、個人の制作として、イラストレーションを描いています。主にふたつのタイプのイラストを描いているんです。ひとつは好きな芸人さんやアーティストさんを描くファンアート、もうひとつは完全オリジナルの、想像や妄想をイラスト化した内面的な作品です。

作品に一貫したテーマとかはなくて。基本的に、自分がそのときいちばん好きなものを描いています。創作活動の中では、自分の『好き』に常に正直でいたいんです。過去に制作した『架空の未来芸人のプロフィール』は、わたしの芸人愛が大きく反映された作品なんです​​」

 

 

View this post on Instagram

 

A post shared by オラオラ!!! (@oraoraoraran)

Q2. 作品へのこだわりについて教えてください。

「ファンアートを描くときは、いかに実物どおりに描けているかを意識しながら描いています。例えば、顔のパーツの特徴や、細かい表情を表現することを大切にしています。絵を通して、自分の好き度合いを伝えたいという思いからファンアートを描き始めたので、オリジナリティではなく、あくまで似顔絵としての精度にこだわっているんです。

オリジナルイラストでは、色味にこだわって描いています。基本的に、目で見たままの色は使わないようにしているんです。例えば、人物を描くときは肌色を使わず、濃いピンクにして、近未来っぽさを出すのがわたし流なんです。見た人が少し違和感を抱くような、近未来的で個性的な色使いが私の絵の特徴なんです」

 

Q3. 絵を描き始めたきっかけは?

「特に記憶の中にきっかけはなくて。小さいときから趣味が高じて、いまイラストレーターとして活動しているんです。両親の話だと、昔から似顔絵を描くことが好きで、病院から帰ってくると診察してくれた先生の似顔絵を描いて遊んでいたらしいです。

描いた絵を人に見せることは小さいころから好きで、小学生のときはスケッチブックを見せ歩いていた記憶があるほどなんですが、SNSに載せ始めたのはコロナ禍になってからなんです。最初はまったくと言っていいほど反応がなくて、しばらく中断してしまいました。でも、反応よりも、続けることに意味がある!と割り切って載せるようになってから、継続できています。

たとえ『いいね」』が一件しかつかなくても、作品を載せ続けていきたいと思っているんです​​​​」

Q4.ご自身のクリエイティブに影響を与えた作品​について教えてください。

​​星野源さんの『さらしもの feat.PUNPEE』のミュージックビデオです
大学受験期によく観ていたんですが、星野源さんの歌声も含めて、自分のやりたいように歌ってたり、絵を動かしたりしていて、当時とても衝撃を受けました。

受験美術を意識して、うまく描くことにこだわりすぎていた当時の自分の考え方が、このMVに出会ったことで、いい方向に変わったんです。もっと自由に描いていいんだって元気づけられましたし、わたしもいつか、がむしゃらでも誰かの心に刺さる、温かい作品をつくりたい……そう思わせてくれたかけがえのない作品です。この作品と出会っていなかったら、多摩美で学ぶ今の自分はいないかもしれません

Q5. 今後の展望を教えてください。

直近で言うと、今年はグループ展示をやりたいです。あとは、空間表現にも興味があるので、グループ展を機に挑戦してみたいです。わたしの作品を今よりもっと広く発信して、自分の絵がきっかけで『幸せな気持ちになれた!』『ポジティブになれた!』という人がいてくれたら、とても嬉しいんです。

将来的には、大学で技術を身につけたうえで、イラストレーターとして活動していきたいです。アーティストさんや芸人さんの公演ポスターやライブのメインビジュアル制作といったアートワークをやることが夢なんです

ナツキのプロフィール

年齢:19歳
出身地:東京都
趣味:ライブに行くこと、ギター、コントを見ること
特技:テニス、好きなコントを完コピすること
大切にしている言葉:落胆するより次の策

ナツキのSNS

★Instagram

 

 

View this post on Instagram

 

A post shared by オラオラ!!! (@oraoraoraran)

★Twitter

 

Photo:Eri Miura
Text:Mai Sugawara

SNS Share

Twitter

Facebook

LINE

Mai Sugawara

ライター

2002年生まれ、東京都出身。青山学院大学 総合文化政策学部 在学中。Steenzには2022年6月より参加。学生ライターとして「気になる10代名鑑」のインタビュー記事執筆を担当している。

View More