世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、がん患者のアピアランスケア活動をサポートするネイルブランド「cirila（シリラ）」についてご紹介します。
アピアランスケアとは？
がんというのは、1981年からずっと、日本人の死因第1位であり、「ふたりにひとりが罹患する」と言われているほど、恐ろしく、かつ身近な病気です。
近年ではさまざまな治療法も生まれていますが、中には副作用が強いものもあり、外見に症状がでることが苦痛だと答える患者さんも多くいます。
アピアランスケア支援センターが行った「治療に伴う身体症状の苦痛に関する調査」では、男女問わず、上位20の中に、脱毛や手の変色など、外見に対する症状が多く挙がりました。
このような外見の身体症状が原因で起こる苦痛を軽減するケアを、「アピアランスケア」といいます。そして最近は、アピアランスケアの活動をサポートする企業や団体も増えているのです。
がん患者のサポートにつながるネイルブランド「cirila（シリラ）」
ネイルブランド「cirila （シリラ）」は、2023年2月から「がん患者アピアランスケア・サポート活動」を開始。全製品の売り上げ1％相当のネイルポリッシュが、全国の抗がん剤治療を行っている医療機関や乳がん啓発団体などへ寄付されます。
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ネイルブランドがアピアランスケア・サポート活動を始めたのには理由があります。抗がん剤の影響によって、爪が割れてしまったり、変色したりすることもあるのです。爪というのは視界に入りやすく、患者さんにとっても、気になりやすいポイント。
また、ブランド創設者も、幼少期にがんで叔母を亡くした経験があるといい、がんで苦しんだり、治療に励んだりする人たちに、少しでも笑顔を届けたいという想いから、サポートを開始しました。
アピアランスケア活動につながるネイルポリッシュには、フェアトレードのシアバターが配合されています。これを通して、ガーナで暮らすシアナッツ農家の女性たちの、収入安定や生活向上にもつながる。自分の手先を彩るだけでなく、誰かの笑顔にもつながるネイルポリッシュ。もちろん、プレゼントとしてもおすすめですよ！
「がん」を自分ごととして考える
子宮頸がんのように、10代でも検診を推奨するものがあるように、15〜30歳の若者でも、毎年約2万人ががんを発症すると推定されています。「若いから大丈夫」と思うかもしれませんが、初期のころは無症状の場合も多く、なかなか気づけないこともあるため、定期検診を受けることが大切です。
身近なネイルポリッシュをきっかけに、がんを自分ごととして捉える若者が増えて、患者さんをサポートする活動に興味を持ったり、自分自身も定期検診を受診するきっかけとなるといいですね。
Reference：
最新がん統計｜国立研究開発法人国立がん研究センター
AYA世代のがんについて～15歳から30歳代でがんと診断された人へ～｜国立研究開発法人国立がん研究センター
Image：PRTIMES
Text：Yuki Tsuruta
