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見て楽しめるジャズを届けたい!タップダンスとサックスを組み合わせるジャズプレイヤー【鈴木真明地・19歳】

見て楽しめるジャズを届けたい!タップダンスとサックスを組み合わせるジャズプレイヤー【鈴木真明地・19歳】

気になる10代名鑑」の351人目は、鈴木真明地まあちさん(19)。国立音楽大学でジャズを学びながら、タップダンスとサックスを組み合わせたパフォーマンスをおこなうジャズプレイヤーです。現在は大学のビックバンドに所属しながら、月1のペースでライブハウスでも演奏をしているという真明地さんに、その精力的な活動の全貌や、ジャズを通して叶えたいヴィジョンなどについて聞いてきました。

鈴木真明地を知るための5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

ジャズのサックス奏者として音楽活動をしている、国立音楽大学の1年生です。今日はステージではないので被っていませんが、どんな舞台でもパッと存在がわかるようにと、いつもトレードマークの赤い帽子を被っています。月1で、クインテットのコンボでライブハウスで演奏したり、大学のサークルでビックバンドの活動をしたりと、編成や規模に関係なく、いろんな舞台に立っています。

あと、ただ演奏するだけではなく、小さいころから習ってきたタップダンスと演奏を掛け合わせたパフォーマンスもおこなっています。打楽器としても使えますし、ジャズを音だけの世界から、見て楽しめるものになるので、お客さんに喜んでもらえるんじゃないかなっていう狙いもあるんです。

あとは、高校の副科で作曲を履修したのをきっかけに、SNSでオリジナル曲の発信もしています。この間もクインテットのリーダーとなって、オリジナル曲を演奏するライブを企画しました」

Q2. どんなことをテーマにして、活動をおこなっていますか?

まずは、お客さんに楽しんでもらうことを優先して、そのあとに自分のやりたいことをする……そのバランスを取って、できる限りたくさんの人の記憶に残る音楽を届けることを目指しています。

よく、ジャズは自由な音楽と言われるんですけど、でもやっぱり、その自由の中にも制約はあって。そうでないと、ジャズを使って遊んでいるだけの演奏になってしまうと思います。だから、演奏中も常に、お客さん目線で自分のこと見て、1曲1曲を芸術作品として作り上げていくことを心がけています」

 

 

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Q3. 音楽を始めたきっかけはありますか?

「もともと、兄と姉が楽器をやっていたので、僕も小学生になるタイミングで始めることになって。最初は、デザインが直線的で、金色なのがかっこいいなぁという理由で、ソプラノサックスを始めたんです。同じタイミングでタップダンスもはじめて、次第にアルトサックスやクラリネット、フルートも練習し始めました。

もともとビックバンドに所属してたんですが、本格的に人前で演奏し始めたのは、中学生くらいから。地元の名古屋や岐阜のライブハウスで、小学生のときから参加していたジャムセッションを通じて知り合った20〜30代の大人たちと一緒に吹いていたりしました。学校の外に出て、同世代以外の人と交流したことで、本当にいろんな大人たちに育てられました(笑)」

Q4. 印象的だった出来事はありますか?

高校を卒業して、地元を離れるタイミングで、自分のソロリサイタルをホールで開催したことです。ホールとのやり取り、チケットの販売、プログラムの作成、裏方の手配など、演奏会をおこなうまでのたくさんのノウハウを学ベました。『これで後悔なく地元を出られるぞ〜』って、終わったあとの達成感は半端なかったですね。

普通はソロデビューの記念として、大学卒業後とかにやるものなんですが、そうじゃなきゃいけないっていう決まりもないですし。大変だったけれど、ひとりで演奏会をつくり上げるとはどういうことなのか、早めに経験しておいてよかったなって思います」

 

 

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Q5.今後の展望を教えてください。

『ジャズ=難しい音楽』というイメージを改善して、もっと若い人たちにもジャズの良さを知ってもらいたいです。そのためには、やはりジャズも形を変えて、親しみやすくする必要があるなって。なので、作曲でも思わず鼻歌で歌ってしまうような、耳に馴染むメロディというのは意識しています。

あとは、タップダンスを組み合わせたパフォーマンスも、よりジャズを身近なものに感じてもらえるんじゃないかなって。そういった、ちょっとしたきっかけをつくることによって、もっとジャズに理解のある人が増える世の中になれば、さらにいい音楽が生まれるのかなって思います。

そして、プレイヤーとしては、日本だけでなく、世界中から注目される存在になりたい。お客さんからはもちろん、ミュージシャン同士でも、『あの人はすごい』って言われるようなひとになりたいです。

いまは音大の授業を取れるだけ取ったり、憧れのPatrick Bartleyという奏者が来日しているので、その公演に足繁く通ったりして、日本でできることを精一杯しています。でもやっぱりジャズはアメリカの音楽だから、国内では満足はできなくて。より張り合える仲間を求めに、大学生のうちに本場の音楽に触れる機会があればいいなって思います

鈴木真明地のプロフィール

年齢:19歳
出身地:愛知県名古屋市
所属:国立音楽大学 音楽学部 演奏・創作学科 ジャズ専修、Newtide Jazz Orchestra, Non Color
趣味:LINEスタンプ作り、映画鑑賞、パズドラ、スペースチャンネル5(Dreamcast)
特技:変顔
大切にしている言葉:常に完璧でいる必要は無いけど、常に完璧になろうとする努力はするべきだ

鈴木真明地のSNS

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Photo:Eri Miura
Text:Atsuko Arahata

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