「気になる10代名鑑」の313人目は、きょんさん(19)。オリジナルキャラクターとポップな世界観が印象的なイラストを描き、Instagramで発信しています。活動開始から半年で初の個展を開催するなど、精力的に活動しているきょんさんに、創作活動を始めたきっかけや作品へのこだわりについて詳しく聞いてみました。
きょんを知る5つの質問
Q1. いま、いちばん力を入れていることは何ですか?
「『BENELA』という名義で、イラストレーターとしての活動に力を入れて取り組んでいます。主にはイラストを描いて、Instagramにアップしています。他にもグッズを制作してして販売したり、依頼を受けてお仕事をしたりもしています。普段は関西の大学でデザインについて学んでいます。
『BENELA』というのは造語なんです。『bene』がイタリア語で『良い・すごい・もっと!』という意味で、それがたくさん集まっているという意味で、日本語で複数形を表す『ら』をつけました。去年の6月からInstagramを開設して、活動をスタートしたばかりなんです。
発信を続けていくうちに、応援してくれる方も増えて、11月には初めてPOP-UPを開くことができました。いまは2月ぐらいの販売を目指して、ZINEとオリジナルグッズの制作をしています」
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Q2. 活動を始めたきっかけは?
「中学生のときから絵はよく描いていたんです。といっても、落書き程度なんですけど。だけど、まわりの友達が褒めてくれて、続けていくうちに高校生ぐらいから自分の個性みたいなものができて、いまのような作風で絵を描くようになりました。
実は、ずっとK-POPのアイドルに憧れていて、いつかアイドルになりたいと考えていたんです。特にTWICEが大好きで、韓国語を勉強して、オーディションを受けたりもしました。一時期は選考に進んで、事務所に所属していた時期もあります。だけど、将来を考えたときに、やっぱり絵を描き続けたいと思って。それに、アートディレクションの方面からもK-POPカルチャーに関わることもできると考えて、アートやデザインについて学ぶ大学に進学することにしたんです」
Q3. 活動するうえでどんなことを大切にしていますか?
「ときめきです。僕はキラキラしたものとかかわいいものが大好きで、普段から『これがもっとピンク色になって、かわいくなればいいのに』とか思いながら生活しているんです。
だから、落書き帳は常に持ち歩いていて、気づいたことはなんでもメモ。頑張ってときめきを見つけるというよりは、そこに落ちているものが、どうすればもっとかわいく見えるかとか、何と組み合わせたらかわいくなるかな……とか、そういう思いつきを大切にしています」
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Q4. 自身のクリエイティブに影響を与えたものや人などを教えてください。
「高校生のときからずっと、REDFISHさんというイラストレーターさんを応援しています。すべての作品、生き方を尊敬している、憧れの方です。REDFISHさんがWEGOとコラボしたときがあって、そのときに作品を見たのが最初。すごくかわくて、衝撃を受けました。
それから、関西でPOP-UPを開いていたときにお邪魔して、イラストを描いていることを伝えたら、連絡先を交換させてもらえたんです。いまもときどきLINEでアドバイスをいただいて。いつか、お仕事や展示などでご一緒できるように頑張りたいです」
Q5. 創作活動を通して、社会に実現させたいことやビジョンなどはありますか?
「もっと街中がときめきにあふれた空間になればいいのに、って思います。疲れた帰り道にかわいいポスターが貼ってあったり、道路がキラキラしていたら、きっと気分が上がりますよね! 韓国って、まさに街中にいろいろなポスターがあったり、壁にアートがあったりして、ときめきにあふれた街だと思うんです。今年は韓国に行って、リアルでときめきを感じたいと思っています。
あとは、少しでも多くの人に、僕の世界観を覗いてもらいたいです。僕のイラストを見て『かわいい』って言ってもらえるのはすごく嬉しいし、もっとかわいいものを生み出そうという原動力にもなっています。今年は展示にも積極的に挑戦していこうと思っているので、ぜひ見に来てほしいです」
きょんのプロフィール
年齢:19歳
出身地:兵庫県神戸市
所属:大阪芸術大学デザイン学科
趣味:絵を描くこと、散歩
特技:ダンス、歌
大切にしている言葉:変えられるのは自分だけでしょ(Niziu「虹の向こうへ」の歌詞)
きょんのSNS
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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya