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フランスで使い捨て包装紙が禁止。マクドナルドがとった対策とは?【Steenz Breaking News】

フランスで使い捨て包装紙が禁止。マクドナルドがとった対策とは?【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、フランスのファストフード店で広がる「リユース容器での提供」についてご紹介します。

欧州委員会が発表した「包装と包装廃棄物に関する指令案」とは?

2022年11月30日、EUの政策執行機関である欧州委員会(EC)は「包装と包装廃棄物に関する指令案」を発表しました。ざっくり説明すると、2030年には、EU市場のすべての包装材を、リサイクル可能もしくは再利用可能な素材にすることを目標とするというもの。今後、これを受けて、EU加盟各国がどのような動きを見せるかに注目が集まっています。

フランスのマックも使い捨て廃止へ

フランスではひと足早く、包装材についての規制が始まっています。

2023年1月1日より、フランスでは飲食店における使い捨ての容器が禁止となりました。今回のEUの流れに先駆けて、2020年施行の「循環経済法」の中で決められていたものです。

飲食店はすべて、リユース可能な容器やコップ、フォーク、ナイフなどを使用することが義務づけられているとのこと。それは大手ファストフードチェーンでも同じです。

 

例えば、フランスのマクドナルドでは本法案の施行を受けて、国内の10店舗ほどで、リユース可能な容器での提供が始まっています。

 

 

ポテトは、おなじみのデザインを踏襲した赤いセラミックの容器、ドリンクは持ちやすいよう溝のついたガラスのコップと、フランスらしいセンスが光ります。

このアクション、環境負荷が軽減されるだけでなく、シンプルかつ洗練されたデザインもあわせて、消費者から高い評価を受けているよう。一方で、誤って持ち帰ってしまう人がいることや、従業員の負担増についても、意見が上がっています。

マクドナルド以外にも、KFCではマイボトルによるドリンクの提供サービスが開始されたり、バーガーキングで樹脂製の容器の導入が広まっていたりと、各ファストフードチェーン店がこぞって、リユース容器への動きに乗り出しています。

個人でもできる「脱使い捨て」のアクション

一方、日本国内では、レジ袋から始まり、ホテルのアメニティや使い捨てのカトラリー類なども有料化の動きがありますが、厳格な法規制はいまだなされているわけではありません。

しかし、マイボトルを持ち歩いたり、過剰包装を避けたりと、個人でゴミを減らすアクションはたくさんあるでしょう。まずはわたしたち消費者から、「もったいない」という意識を持っていけるといいですね。

Reference:
European Commission「European Green Deal: Putting an end to wasteful packaging, boosting reuse and recycling」

Text:Tommy

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Tommy

ライター

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