「気になる10代名鑑」の305人目は、Cera gigiさん(17)。TikTokやInstagramで、ファッションやライフスタイルについて発信する傍ら、モデルの仕事をしています。海外での経験はないけれど、SNSを通じて、海外の友だちをたくさん作ってきたというCeraさんに、パワフルな行動力の秘密や、印象的な出会いについて聞いてみました。
Cera gigiを知る5つの質問
Q1.プロフィールを教えてください。
「高校2年生の17歳で、今年からモデル活動を始めました。ありがたいことに、事務所に入ってすぐ、G-SHOCKのモデルのお仕事をいただけて。それが最初のお仕事になりました。
モデル活動以外にも、いろいろなことに興味があるので、InstagramやTikTokを通して、自分のスタイルを発信したりもしています。
投稿には英語を使うことも多いんですが、わたしはアメリカとのクォーターではあるけれども、ネイティブではなくて。小学5年生のとき、家族でアメリカを旅行したことをきっかけに、英語の勉強を始めたんです。まだまだ流暢ではないけれど、おかげで、いろんな国々から日本に来たひとたちと繋がれるようになって。日々インスピレーションをもらっています」
View this post on Instagram
Q2.いまいちばん力を入れていることは何ですか?
「いろんなひとに出会い、いろんな街に出かけて、たくさんの経験をすることです。
昔のわたしは、人見知りで友だちも少なく、自分のことが好きじゃなくて……。でもそんな自分から生まれ変わりたくて、あるとき、なりたい自分をノートに書き出して、それをもとに行動を変えてみたんです。例えば、漠然と『海外の友だちを作りたい』とは思っていたけれど、仲良くなるにはカッコよくならなきゃダメだなって気づいて。そこで、SNSで自分を表現していくことから始めました。中3の、ちょうど自粛期間あたりのことです。
そこから、東京にいながらも、海外の友だちと少しずつ繋がれるようになって。尊敬するプロのモデルが自分をフォローしてくれたりすることもあったりして、すごい嬉しかったなぁ。いまでも、イベントや街中で、日々いろんな出会いがあります。
また、東京のいろんな街に出かけるというのも、すごく大事にしていて。前までは、『日本だと、気が合うひとにはあんまり出会えないだろうから、早く海外で暮らしたいな』って思ってたんです。でもあるとき、海外の友だちから『東京について教えて』と聞かれたとき、何も答えられない自分がいて……。その出来事をきっかけに、まずは自分が住む東京について知るべきだなと思って、東京散策を始めました。
わたしは古いものが好きなんです。建築でも、服でも、なんでもそうで。何年もかけて古くなっていくその過程に魅力を感じます。街歩きのときはデジカメを持ち歩いていて、その景色を写真に納めます。フィルムは高いから、フィルムっぽく編集するんです(笑)。
そうした経験から、環境が自分を作り、自分が環境を作るんだということに気がついて。前の内気だった自分からは考えられないくらい、周りにひとが集まるようになったし、すごくアクティブになったなって思います」
Q3.モデルを始めたきっかけは?
「渋谷のMIYASHITA PARKのフードコートに行ったとき、かっこいい外国人の男女4人を見かけて、思わず話しかけたんです。そうしたら、わたしの好きなモデルさんの友だちで。それから、モデルのお仕事が身近に感じられるようになって、自分でもやってみたいと思うようになりました
いざモデルになるにあたって、『自分はこういう人間で、こういうファッションが好きです』っていうことを発信していくことは、すごく大切だろうなと感じたので、発信にも力を入れていきました。InstagramやPinterstを参考にしながら、はじめのうちは、かっこいい誰かを想像しながら服を選んでいたんですけど、その感覚が染み付いてきて、あるときから『自分が着たい服はこれだ!』といった感じで、自由にスタイリングを組めるようになっていきました」
Q4.印象に残っている出会いはありますか?
「お気に入りのジャケット1枚を着回す、フランス人の友だちとの出会いです。
彼と会うまで、古着屋で1000円以下の安くて可愛い服をたくさん買って、TikTokでコーディネートを発信するのが楽しんでいて。でも、1枚1枚が安いからって、1回しか着ずにすぐに手放したりもしていて。でも、そのフランス人の彼は、いつもお気に入りのジャケットを着ていて、それを着こなしながら自分の個性を表現していたんです。
その子を見て、たくさん服を持っていることが魅力的なわけではないと実感しました。わたしは服が好きなのに、服を愛していなかったんだと。値段で服を決めないからこそ、これからも長く着続けられるか、しっかり考えたうえで決断するし、だからこそ大事にしようと思えるはず。今日のAvirexのジャケットも、まさにそれで、メルカリで10000円オーバーで買った、超お気に入りなんです」
@cera_gigiAvirexの革ジャン1万Kenzoのスカート3千円シャツ300円です。#tokyo #model #thrifted#fyp#fashion#古着
Q5.将来の夢を教えてください。
「やりたいことは、正直ありすぎるんです。最近は、街歩きで撮った写真とかをフォトブックにしようと思って、それをつくっている最中で。写真ってファッションと同じで、コラージュしたり、加工したり、自分を表現できる手段だと思うと、すごく面白くて。
でも、まずはモデルになって、MVや雑誌に出ることが夢。モデルって、自分では選ばない服やメイクで、いろんな姿の自分になれるから素敵だなって思います。もちろんうまくいくかわからないし、不安もあるけれど、『これが自分だ!』って思える仕事なんです」
Cera gigiのプロフィール
年齢:17歳
出身地:東京都町田市
所属:Y’s C Models
趣味:写真、ファッション、自然、アクセサリー作り、音楽、映画鑑賞、街歩き
特技:画像編集、ベーキング
大切にしている言葉:あなたは人生の主人公
Cera gigiのSNS
View this post on Instagram
★TikTok
@cera_gigiTPO考えるように頑張ります。#ファッション#古着#古着コーデ #GUCCI#モデル
Photo:Eri Miura
Text:Atsuko Arahata