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タイコスメが相次いで日本に進出!コロナやBLドラマ人気が後押しに【Steenz Breaking News】

タイコスメが相次いで日本に進出!コロナやBLドラマ人気が後押しに【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、日本への進出が続くタイコスメの人気の秘密についてご紹介します。

品質の高いタイコスメに注目

タイで生まれたコスメブランドが、日本に相次いで進出しています。あまり日本では知られていませんが、もともと化粧品産業が発展しており、その品質の高さに定評があったタイコスメ。なぜ最近になって日本でも注目されるようになったのでしょうか。

タイは東南アジア最大の美容市場

ハーブの生産が盛んなタイでは、古くからハーブを使用した自然由来の化粧品開発が進んできました。さらには、安価な労働コストから、各国の化粧品メーカーの下請け工場が稼働しており、化粧品の製造技術・ノウハウが集積しています。

タイの地元紙・Bangkok Postによると、タイの化粧品を含む美容市場(2021年)は、前年比3%増の3,200億バーツ(約1兆2億4,700万円)。新型コロナの感染が拡大する前の2019年には、6.5%とさらに高い成長を遂げており、今後も拡大が予想されています。その市場規模は、東南アジア諸国の中で最大。商品はタイ国内のほか、東南アジア各国や韓国、日本向けを中心に輸出されています。

マスクで崩れないパウダー話題に

一年を通して高温多湿で、辛い物を食べる習慣のあるタイでは、皮脂崩れやニキビなどの肌悩みに寄り添った化粧品の開発が進んでいます。このようにもともと実力が高かったタイコスメが、コロナによるマスク生活をきっかけに日本でも注目されるようになりました。

 

中でも有名なのは、1948年の創業で、漢方薬局発の老舗コスメブランド「|SRICHAND《シーチャン》」。主力製品の「トランスルーセントパウダー」は2020年6月の日本進出以降、マスクをしていてもメイクが崩れず、プチプラな価格(10グラム、1980円)でもデパコスに劣らない品質として、SNSで話題になりました。

タイらしい南国の色鮮やかなパッケージの魅力に加え、化粧品開発で動物実験をしない『クルエルティフリー』なブランドとしても注目を集めています。

タイ人俳優が人気を後押し

さらに、タイのBLドラマの人気が、タイコスメの人気を後押ししています。タイの若者に人気のプチプラコスメ「|CathyDoll《キャシードール》」は2020年、学園ラブストーリー「|2gather《トゥギャザー》」の主人公、ブライトさんとウィンさんをPRに起用しました。

パッケージにも2人の写真があしらわれ、現地の売り場で人目をひいています。日本にも、2021年3月に初上陸しました。

 

コスメの特徴は、カラフルでポップなパッケージと、豊富なカラーバリエーション。商品の中でもティントは、落ちにくさや発色、つけ心地の良さが人気です。タイではコンビニやスーパーなど、1,000円程度でどこでも手軽に買うことができ、現地に根付いたコスメとなっています。

日本だけでなくアジア各国でも人気に

 

 

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このほか、2021年にはタイの国民的コスメブランド「|MISTINE《ミスティーン》」や、MISTINEとタイのテレビ局が共同開発した新ブランド「|idolo《イドロ》」も日本に上陸しました。

 

 

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idoloは、タイで有名な俳優が商品ごとにプレゼンターとして就任しており、商品コンセプトも俳優自身が企画しています。 2gatherやSOTUSなど、日本で注目を集めたタイドラマの俳優もプレゼンターを務めており、タイドラマのファンに訴求しています。

 

さらに今年8月には、マスクにつきにくく落ちにくい、マスクプルーフ仕様のコスメブランド「|SO GLAM《ソーグラム》」も日本に進出。アジアでは2018年に発売以来、リップが累計700万個以上の売り上げを記録しました。 韓国や中国、マレーシアなど、アジア各国のSNSでもすでに話題となっています。

もともとの品質の良さに加え、こうしたタイのエンタメ人気の高まりによって、今後も日本でタイコスメの人気が高まっていきそうです。

Reference:Outlook bright for Thai cosmetics, skincare products|Bangkok Post

Image&Text:Risako Hata

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Risako Hata

ライター

タイ在住のジャーナリスト。共同通信系メディアにて5年のタイ駐在を経て独立。現在は、アジアの経済や人道問題、SDGsに関連する記事を執筆。

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