世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、東京で開催された世界規模のユニークなフェス「True Colors Festival 2022」についてご紹介します。
多様性が彩る、ユニークな大規模フェス
サマーソニックやフジロックなど、日本でも大人気の「フェス」。様々なジャンルのミュージシャンやダンサーが集い、パフォーマンスを通して観客と一体になるのが魅力ですね。
この秋、世界規模のひときわユニークなフェス「True Colors Festival 2022」が東京で開催されました。
世界12カ国から集結した障害のあるアーティストをはじめ、性、世代、言語、国籍など、個性的な100名がパフォーマンスを披露しました。
スペシャルゲストには、日本が誇るポップアイコン、きゃりーぱみゅぱみゅさんと、世界的スターのケイティ・ペリーさんが登場しました。
True Colors Festival 2022に行ってみた
実際に会場に足を運んでみると、今までのフェスやコンサートでは体験したことのない取り組みの数々に驚きました。
タレントのハリー杉山さんが英語を中心に司会進行をすると、画面には日英のリアルタイム字幕が表示されます。会場では、約10言語に対応したタブレットもレンタルできるそう。
また、日本手話の通訳に加え、パフォーマンス中には歌詞と音のつながりを表現する国際手話パフォーマーが「音楽通訳」で耳の不自由な人に音楽を届けました。
さらに、照明や大きな音を使った演出があることを踏まえ、視線を避け気分を落ち着かせるための「カームダウン・クールダウンスペース」も用意されていたのが印象的です。
会場から開演までの時間も2時間と長めに確保されており、人混みが苦手な人への配慮を感じました。公演中もスタッフの方が所々に立っているので、有事の際でも安心できる環境だったように思います。
息を呑む圧巻のパフォーマンス!
約2時間にわたって披露されたパフォーマンスは、どれも息を呑むものばかり。足で奏でるギターやドラム、車椅子を使ったダンスなどのパフォーマンスに会場が熱狂しました。
終盤にはアーティストたちが一挙にステージ上に集まり、ケイティ・ペリーの代表曲「Firework」を熱唱。「あなたは花火(のように美しい)」という歌詞は、このフェスを締めくくるのにぴったりでした。
「多彩な個性が混ざり合って生み出される新時代のライブ・エンターテイメント」をコンセプトの1つに掲げた「True Colors Festival 2022」。力強いパフォーマンスの数々に「違うけれど楽しい」のではなく「違うから楽しいんだ」と改めて、筆者は気付かされました。
「True Colors Festival」は来年も開催予定。ぜひ足を運んでみてくださいね!
Image:©️True Colors Festival THE CONCERT 2022
Text:Kei Hayashi