世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、「2歳の娘が安全に使えるものを」という親心から生まれた、サステナブルでクリーンなヘアケアをご紹介します。
「2歳の娘が使えるもの」が見つからず一念発起
洗い流さないトリートメントといえば、すっかり定着したヘアケアアイテム。寝る前につけると、翌朝のまとまりがよくなったり、パサつきが予防できるなどといった理由で、デイリーに使用している人も多いのではないのでしょうか。
金沢や大阪でヘアサロンを経営していた美容誌の福岡宏信さんも、2歳の娘に使えるトリートメントを探していました。子どもの髪は細くて柔らかいため、非常に絡まりやすく、熱に弱くダメージを受けやすいといいます。
オイルのようにベタつかず、毎日気負わずに使えるもの。さらに無香料で潤い感があり、髪だけでなく環境も考えた成分で、シリコンなどが髪の表面に蓄積して硬化するビルドアップが起こらないもの……。条件が多くなるほど、希望を満たすトリートメントは見つかりません。
そこで福岡さんは一念発起し、理想のアイテムを自分で作ることに。そして2022年8月、クリーンビューティブランド「BRILL HAIR」が誕生しました。
開発では、子どもが使えるやさしさを考え、アレルギーやアトピーのリスクを少しでも減らすため、“ネガティブな成分”を取り除きました。世界的に見ても、比較的厳しい化粧品規制をおこなっているEUでも禁止されている、1637の成分（2021年度）を超える、体や環境に影響があるとされる2400の成分の使用を禁止。シリコンやパラベン、フェノキシエタノール、合成防腐剤、石油系界面活性剤、動物由来成分、香料フリーの商品を作り上げました。
福岡さんは自ら処方開発をするため、仕事をしながら、大学の分析化学応用学科に入学！ 2年の猛勉強の末に学校を卒業すると、世界中から共感できる生産者の原材料を探し出すなど、こだわりを突き詰め、熱意のこもった商品ができあがりました。
そもそも「クリーンビューティ」って何？
海外では頻繁に耳にする「クリーンビューティ」という言葉。明確な定義はないものの、人と環境にやさしい成分で、原材料の調達や処方に透明性があり、動物実験をしないなどサステナブルな配慮を行うブランドや商品のことを指します。例えば化粧品やヘアケアで使われることの多いシリコンは、健康面では毛穴詰まりを引き起こし、また環境面では生分解性でないことが問題視されるため、クリーンビューティブランドでは避けられる傾向にあります。
多くのクリーンビューティブランドが重視するのが、厳格なEUの化粧品規制と、アメリカで最も影響力のある非営利環境団体・EWG（Environment Working Group）の指標。EWGの化粧品成分グレードは、さまざまな機関や団体が発表した研究データをまとめ、成分が人に有害性があるかを評価して、10段階評価を行っています。「BRILL HAIR」もEGWの安全指数基準を参考にして処方を行ったといいます。
日本にも厳しい化粧品規制がありますが、クリーンビューティブランドでは避けられる成分が禁止されていないというのが現実。さらに、海外から手軽に個人輸入できることから、その安全性は個人が見極めるほかありません。より安心して使用できて、より環境への配慮を行うため、クリーンビューティはひとつの指標として注目されています。
髪と環境にやさしいヴィーガン処方
「BRILL HAIR」は髪だけでなく、地球との調和も考えたブランド。酵母菌と植物由来成分を組み合わせた、天然由来成分94％の処方で、英国ヴィーガン協会（The Vegan Society）の認定も受けているヴィーガンコスメ。環境にやさしいだけでなく、うるおいとハリのある髪に導きます。
またサラッとしたミルクタイプでベタつかず、毛髪の隙間を満たして密着し、必要な場所にしっかり届きます。
また特徴的なのが、ラベルレスの真っ黒なガラス瓶に、化粧箱がないパッケージ。これはプラスチックによる海洋汚染問題を考え、脱プラスチックと使用後のリサイクルを考えた設計だといいます。シンプルでユニセックスな見た目なので、老若男女問わず使用でき、また使用後のボトルは、一輪挿しやディフューザーとして再活用することもおすすめしています。
ヘアケア剤というのは、毎日使うもの。だからこそ、髪と環境を考え尽くしたアイテムを選んでみてはいかがでしょうか。
Reference：BRILL HAIR公式サイト
Image：PR TIMES
Text：Anna Usui
