世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、ユニクロのリペアスタジオ「RE.UNIQLO STUDIO」の登場をきっかけに、お気に入りのアイテムを永く楽しむコツについて考えます。
脱大量生産・大量廃棄!アパレル業界の現状
大量生産・大量廃棄……。トレンドの移り変わりが早いアパレル業界は、国連貿易開発会議(UNCTAD)に、石油産業に続いて、環境汚染産業の第2位と指摘されています。特に、1990年代から2000年代にかけてファストファッションが普及し、大量生産・大量消費が加速しました。いまの10代にとっては、生まれたときからこのサイクルが当たり前になっているかもしれません。
服が作られて売られるまでに、原料の調達、紡績、裁縫、輸送、販売と、さまざま工程があります。服の素材となる綿花には、大量の農薬や化学肥料、水が使われ、染色には化学薬品が使われます。ファストファッションの普及は、このサイクルを今まで以上に増やし、環境に大きな負荷を与えてきました。
しかしいま、アパレル業界の在り方が見直されて、カウンターとなるようなムーブメントがいくつか生まれています。そのひとつが「リペア」です。
破れたって、直せばいいじゃない。ユニクロもリペアする時代
日本生まれのグローバルブランド、ユニクロ。ユニクロといえば、「低価格でおしゃれ。もしも傷んだら、新しいものを買えばいい」そんなふうに考えられているかもしれません。でもその考えは、もう古いかも。
2022年10月、ユニクロは東京・世田谷にある「ユニクロ世田谷千歳台店」に、『RE.UNIQLO STUDIO(リ・ユニクロ スタジオ)』をトライアルオープンしました。提供されるサービスは4つ。リペア(傷んだ箇所を修理)・リメイク(刺繍などでカスタマイズ)・リユース(着なくなった服を回収)・リサイクルです。
リペアやリメイクサービスは、1か所500円〜。新しい服を買うよりも安く、生まれ変わった服を楽しめちゃいます!
この『RE.UNIQLO STUDIO』ですが、実は世界の他の都市ではすでにスタートしていて、東京が6か所目になります。2021年8月のベルリンから始まり、NY、シンガポール、マレーシア、台北と展開されています。日本でもリペアが当たり前になったらいいですね。
ファッションブランドのリペアサービスが続々登場!
こうしたリペアサービスは、ユニクロだけではありません。
アウトドアブランド「Patagonia(パタゴニア)」は、「Worn Wear」というサービスを行っています。いまから20年近く前の2005年には、この「Worn Wear」の前身となるサービスが存在していたそう。サービス内容としては、溶け跡や破れの修理、ジッパー交換などがあります。またHPには、セルフリペアの方法も細かく掲載。修理に出す前に、自分で直してみるのも良いかもしれません。
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最近では、「ARC’TERYX(アークテリクス)」の修理カウンター「ReBIRD™サービスカウンター」が、国内で初めて設置されました。修理だけでなく、お手入れ方法を教えてもらうこともできます。受付には事前予約が必要なので、お忘れなく。
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もしいま、手元に捨てようか迷っている服があれば、一旦立ち止まって、直せるかどうか考えてみて。お気に入りの服を修理すれば、もっと愛着が湧くはず。大切に、永く、愛してみませんか。
Reference:
ユニクロ世田谷千歳台店にRE.UNIQLO STUDIOがトライアルオープン!|PR TIMES
Patagonia Worn Wear
ReBIRD(リバード)™サービスカウンター 受付予約|ARC’TERYX
Image:PR TIMES
Text:Tommy