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夢は飲食店オープン!摂食障害を乗り越えて大物経営者に弟子入りを志願した行動派【平田睦海・17歳】

夢は飲食店オープン!摂食障害を乗り越えて大物経営者に弟子入りを志願した行動派【平田睦海・17歳】

「気になる10代名鑑」の252人目は、平田睦海さん(17)。入院をしているときに、テレビに出演していた飲食店経営者に強く魅せられ、弟子入りをするために、名古屋から上京。摂食障害を患った経験から、食べることの大切さを広める活動を志す平田さんに、詳しいきっかけや、内に秘めた思いについて聞いてみました。

平田睦海の活動を知る5つの質問

Q1. いま力を入れていることは何ですか?

将来的に飲食店の立ち上げを目標に掲げ、いまはゼロ高等学院に通いながら、経営について勉強をしています。学校では広く収益の仕組みを学んでいて、それをもとにいろいろな飲食店を観察しています。

ゼロ高主宰のホリエモンさんの前で、プレゼンをさせていただく機会があったんですけど、そこではとにかく『飲食店をやりたい!』という思いをぶつけました。そして、ホリエモンさんがプロデュースする『カレーだしっ!』の店舗の立ち上げに携わらせていただく機会をいただいて。

実際に飲食店でアルバイトをして現場を学びながら、経営について勉強をしています」

Q2. 飲食業界に興味をもったきっかけは?

「実は高1の終わりごろから、摂食障害になって、3か月間入院していたんです。そのとき、なんとなく見ていたテレビに、とんかつ専門店の『かつや』で知られる、アークランドサービスホールディングス株式会社の元社長・臼井健一郎さんが出演していて。

その番組を見ていて、臼井さんの人柄にとんでもなく惹かれてしまって。『この人みたいになりたい!』という気持ちが抑えられなくて、退院したら、臼井さんに会いに行こうって決めたんです。

そして、アポなしで事務所を突撃したんです! 『弟子にしてほしくて……。社長とお話しさせてください!』と伝えると、出てくれた社員さんも戸惑ってました(笑)。当たり前ですよね。

それでも実際に面会させていただき、熱意を伝えました。弟子はとっていなかったのですが、そのかわりに、一緒に働かせていただけることになりました」

Q3. 具体的にはどんなことをしていますか?

「はじめ3か月間は、臼井さんの経営するキッチンカーでアルバイトをさせてもらい、その後、手掛けられた『ツクモサンドイッチ』働いています。はじめの3か月間は、名古屋から東京に通いながら働いて、さらに上京するためのお金を貯めるために、名古屋でもアルバイトをして……という日々でした。

いまは実際に、臼井さんと一緒に働いて、人間としての基礎を教わっています。臼井さんは社長ですけど、スタッフと一緒になってチラシを配ったり、困っているおばあさんを助けたり、落とし物を走って渡しに行ったり……とにかく困っている人のために、自分の武器や力を惜しみなく使うんです。その背中から、見習うことばかりです」

Q4. アクションを続けている原動力は?

痩せ信仰をなくしたい、という思いがあるんです。

高校1年生のときまで、韓国でプロのダンサーになることが夢だったんです。憧れのダンサーの体型に近づかなきゃ……という気持ちで、かなり追い込まれていて、ダイエットを始めたんです。朝はプロテインだけ、昼はサラダチキンとゆで卵、夜はおかずを少しだけつまむという食生活で、さらにアルバイトの後に3時間ダンスの練習をして……という生活を送っていました。

当時は食べ物すべてがカロリーの数値に見えてしまったり、ドレッシングもグラム単位で計算したりと、かなり神経質になっていました。結局、無理がたたって、入院するほどの摂食障害に陥ってしまって。親にも心配をかけたし、ダンサーの夢も諦めることになりました。

いまは摂食障害を乗り越えて、普通にごはんを食べられるようになりました。ごはんを普通においしいと思えることがすごく幸せに感じるようになって。私みたいに、食が数字に見えちゃう人が、おいしいと思いながらごはんを食べられる……そんな飲食店をつくりたいって思っています」

Q5. 将来の展望は?

いますぐにでも自分のお店を出したい! 看板メニューは、お米もお肉も摂れる、和風サラダボウルにしようと思っていて。体型を気にしている人も健康的な食事ができるようにしたいんです。カロリー表記もあえてしないのがいいかなって思ってます。いまは、学校が用意してくれたビジネスピッチの場に向けて、お店のビジョンと事業計画を練っているところです。なんとかして資本金3000万円を集めるぞって、気合いを入れて頑張っています」

平田睦海のプロフィール

年齢:17歳出身地:愛知県名古屋市所属:ゼロ高等学院趣味:韓国ドラマを観ること特技:ハンドウェーブ大切にしている言葉:従来どおりの考え方をしていては新しいチーズはみつからない(『チーズはどこへ消えた?』から)

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Photo:Eri MiuraText:Minori Abe

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Minori

ライター

2000年生まれ、神奈川県出身。明治学院大学社会学部在学中よりインターンとしてライター活動を始める。Steenzでは「気になる10代名鑑」のインタビューと記事執筆を担当。また、大学在学中にモデル活動を開始。広告や映像作品への出演、ライフスタイルの発信に力を入れている。

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