「気になる10代名鑑」250人目は、たなべゆいー!さん(18) 。16歳のときから写真を撮り始め、フォトグラファーとしての活動を軸にています。高校生のときから、映画監督に連絡をして仕事に繋げたり、気鋭のコンテンツスタジオでインターンを経験したりなど、行動力に溢れるたなべさんに、創作活動を始めた原点やこれからのことを聞いてみました。
たなべゆいー!を知るための5つの質問
Q1. どんな活動をしていますか?
「写真や映像などの制作活動を通して、人の人生を彩るということに力を入れています。これまで、友人の写真を撮ったり、インターン先で写真や映像のお仕事をいただいたりしてきました。普段は慶應義塾大学の環境情報学部に在学しています。
高校生のときから写真を撮る活動はしていますが、特に写真や映像について、誰かから学ぶ機会がなかったので、自分で写真甲子園などのコンテストに応募してみたり、素敵だなと思った映像監督に、Twitterで直接連絡をして、作品に携わる機会をいただいたりしました」
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Q2. どうして表現活動を始めたんですか?
「理由があって。ひとつめは、コロナで休校になったときに制作した、同級生との映像作品。定期考査以外の学校行事がなくなって、みんなが『つまらない』と言っていて……。そんな毎日をどうにか楽しくできないかと思って企画しました。
当時は学校にも行けず、友達とも遊べず、とにかくエネルギーを持て余していたので、何かつくりたくて。できあがった作品を見せると、みんな『良い思い出ができた』って喜んでくれて。映像作品を通して、誰かの感情を前向きにできた感覚がして、すごく嬉しかったです。
ふたつめは、よく被写体になってくれる友人に言われた『タナベのおかげで生きている』という言葉。私の撮影した写真を見るたびに、自分に自信が持てると言ってくれて。彼女が前に進もうと思える瞬間をつくれたことが、素直に嬉しかったんです。
写真や映像で誰かの心を救うことができるなら、ずっと活動を続けていきたいって強く思っています」
Q3. いままで印象的だった出来事や出会いはありますか?
「高校生のとき、SONYが開催している『SONY ENTERTAINMENT CAMP』に参加したことがあったんです。これは、オーディションを経て、シナリオライティング、ダンス、映像制作、音楽制作のジャンルに分かれて、プロのレッスンを受けながらスキルを育むプログラムで。
そこで仲良くなった先輩がSFCの人で、講師もSFCの人だったんです。その人たちのお話を聞くうちに、SFCに行けば、いろんな勉強ができそうだし、いろんな面白い人に出会えそうだなと思ったので、いまの大学を選んだんです。美大に進学する選択肢もあったのですが、それ以上にSFCの環境に魅力を感じて。だからそういったクリエイターの方たちとの出会いは大きいですね」
Q4. これまでの活動で印象的な「出会い」などがあれば、教えてください。
「コンテンツスタジオCHOCOLATE Inc. でのインターン活動です。高校生のころに募集しているのを見かけて、コロナで暇だし、なんか面白そう!と思って応募しました。対象は大学生以上だったみたいなのですが、ありがたいことに、高校生ながらインターンできることになったんです。
入ってみたら、年齢なんかまったく関係なくて。みなさんが私のことをひとりのクリエイターとして接してくれて、本当に貴重な経験をすることができました。あるお仕事で卒業シーズン企画の撮影をしたことがあって。そのとき、母校や友人に協力してもらって撮影をしたことが特に思い出深いです」
Q5. 今後の展望・将来の夢は?
「いまは写真を撮ることが多いですが、いつかは映画を撮ってみたい! CHOCOLATE Inc.に所属されている竹林亮さんが監督された『14歳の栞』のような、多くの人に愛されるような作品をつくりたいです。
また、写真や映像を通して人生を彩るということにしっかり向き合うために、社会学の研究会に所属しました。人と向き合うことを大切にしているところで、心から自分がやりたい学びができそうな気がしています。
私にとって、写真や映像を撮ることは、会話をするのと同じ感覚。写真や映像を通して、いろいろな人の人生を彩っていきたいです」
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たなべゆいー!のプロフィール
年齢:18歳
出身地:東京都荒川区
所属:慶應義塾大学環境情報学部、sense.
影響を受けた作品:宇宙兄弟
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★note
Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya