2022.10.05 Teen's Snapshots

16歳のNFTクリエイター。悩み多き10代を、カラフルな色使いで優しく描く【Ayaka・16歳】

「気になる10代名鑑」の233人目は、Ayakaさん（16）。好きだった絵を描くことを仕事にしていきたいという思いから、今年になってから、NFTアーティストとして作品の販売を開始しました。すでに150以上もの作品を制作しているAyakaさんに、創作活動にこめた思いや、NFTを始めたきっかけついて伺いました。

Ayakaを知るための5つの質問

Q1. どんな活動をしていますか？

「イラストを描いています。悩み多き年ごろである10代を、うつむいた表情とカラフルな色彩で表現した『 Teen’s collection』などをシリーズ化しています。通学時間や、部活動の時間を活用して、1週間で2作品くらい制作しています。今までに150作品くらい描きました。

元々、絵はずっと好きで。絵本作家になりたいと思っていて。『ムーミン』を描いたトーベ・ヤンソンが大好きなのですが、トーベ・ヤンソンさんは14歳のときから、新聞の端に小さな絵を書く仕事をしていたと知って、自分も夢に向けて始められることは早くやってみたいなあって思っていたんです。

それで今年から、NFTを使って、絵の販売も始めました」

🌸コレクション紹介🌸Teen’s collection SWEET少し悩みを抱えた十代の子を、うつむき加減の表情で表現しています。かわいい髪型や、洋服にもこだわって描いてます🌸只今好評につき、完売中ですが、二次流通にて0.6ETHより販売中です✨https://t.co/pUQUhB5Z45 pic.twitter.com/ZEGpXGXjWr

— Ayaka@女子高生NFTクリエイター VT 9.0ETH突破！ (@FluffyTeensArt) October 2, 2022

Q2. どんなことをテーマにして、創作活動をしていますか？

「10代の青春のキラキラした感じと、悩みを抱えている感じ、どちらも表現できたらと思っています。作品を見てくださる方々が、10代のキラキラした気持ちを思い出してもらって、優しい気持ちになってくれたらいいなって。

それに10代って、キラキラした毎日だけじゃなくて、『こういうふうに思われていないかな』っていう不安だったり、『大丈夫かな』っていう心配とかを抱えているから、優しい色合いや表情にこだわって、そういう感情を表現できたらって思っています。

自分の絵はシンプルなので、書き込みがない中でも相手に伝わるようにかけたらいいな、と思いながら表情を描いているんです。例えば、あんまり口を開けていなかったり、何を話そうとしているのかなと考えさせられるような口の形にしていて。悩みを話したい、誰か聞いてくれる人いないかなぁという心の動きを表していて。

他にも、リュックがちょっと開いていたり、ごちゃごちゃしたりしている感じとか。わたし自身、開けたまま帰っちゃうんですよ。でもそういうところに、10代の、人間としてまだ完成できてない感じも出せたらいいなって思っています」

Q3. NFTでの絵の販売を始めたきっかけは？

「テレビで、小さい子がNFTで絵を売ってるというニュースを見たことがきっかけです。以前から、将来は絵を描く仕事がしたい、自分の絵を発信したいという想いがあったので、自分でもやってみたいと思って。NFTには難しいことがいっぱいあるんですけど、自分で調べたり、親に協力してもらったりして、何とかやっています。あとはTwitterでつながった、応援してくれる人が教えてくれたことも。

例えば、NFTで使う通貨が、どれがいいのかわからなかったんですけど、『始めるならこっちのほうがいいよ』って教えていただいて。そうしたら、それまで全然売れなかったのに、売れ始めたんです。

Twitterには、NFTを若い世代に広げていきたいって思っている方が多くいるので、16才の私を応援したいと思ってくださって。本当にありがたいです」

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Q4. 活動の中で大変なことは？

「つらいと思ったことはないんですけど、アイディアが出てこなかったり、何回描いても作品に納得できないときは、やっぱり苦しいです。不安になって、この先、絵の道一本でいけるのかな……とか、いろいろ考えちゃいます。そういうときは、気分転換するようにしています。好きな音楽を聴いたり、ちょっと外に出て散歩したりして、時間を空けると、それまで行き詰まっていたところが、『意外とこれもいいかも！』って思えるんです」

Q5. 今後の展望・将来の夢は？

「NFTの売り上げで貯めたお金で、外国に行ってみたいです。今まで、NFTの売り上げには、まだ1円も手をつけていなくて。大学生になったら、スペインやメキシコに行きたいなあと思って貯めています。メキシコにはおじいちゃんが住んでいて、何度か訪れたことがあるんですが、文化や色使いが独特で、かわいいなあって。売っているものも手作りが多くて、唯一無二な感じに惹かれます。また、将来の仕事としては、絵本作家のほかにも、美術の先生になるのもいいかなって思っています。絵本を描きたいっていう想いはあるんですけど、すぐにそれを仕事にしないで、いつか、生きてる中で描きたいものが描けたらいいな、とも感じていて……。絵の楽しさを小さい子に教えられたら、自分も幸せだし、楽しそうだなって思います」