「気になる10代名鑑」226人目は、璃さん(19)。専門学校で写真について専門的に学びつつ、作品をSNSに投稿しています。写真を通して女の子のかわいさだけでなく、毒々しさや強さを表現したいと語ります。そんな璃さんに、作品へのこだわりや将来の展望を聞いてみました。
璃を知るための5つの質問
Q1. 活動について聞かせてください。
「写真の専門学校に通いながら、SNSに作品を投稿しています。人物写真をメインで撮っていて、友人と出かけるときはいつもカメラを持ち歩いて日常を撮影しています。
もともと極度の人見知りで、あまり積極的に人と関わることがなかったのですが、なぜだが人の写真を撮ることには興味があって。最初は趣味として高校の友人を撮影していたのですが、徐々に活動の幅が広がって、今はSNSを通して写真の依頼をいただいたり、グループ展に参加させていただいたりしています。
歌手のカネコアヤノさんが好きで、カネコさんの音楽みたいに、何気ない生活に花を添えられるような、そんな写真を撮りたいと常に思っています」
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Q2. なぜ写真を撮り始めたのですか?
「本格的にフィルムで撮り始めたのは、高校生のときに、父がフィルムカメラを買ってくれたことがきっかけです。
もともと写真を撮るのは好きで、『写ルンです』とかでよく撮影をしていたて。その姿を見た父が、急にフィルムカメラをプレゼントしてくれたんです。なんでもない日にプレゼントしてくれたので驚きましたが、とても嬉しかったことを覚えています。そこから本格的に撮影を始めました。
写真自体に興味を持ったきっかけは、映画監督の枝優花さんの『少女邂逅』という作品の影響です。内容もそうなんですけど、世界観というか、映像がとっても好き。自分がもし表現をするなら、こういうことがしたいと思ったんです。映像より写真のほうが気軽に始められたので、写真を撮り始めたら、いつの間にかのめり込んでいました。
昔から大人しい性格だったんですけど、どこかで目立ちたがり屋なところがあるみたいで、ずっと何かを通して、自分を表現したかったんだと思います。写真と出会って、写真を通した繋がりでたくさんの刺激がもらえて、毎日が楽しいです」
Q3. 撮影をするときのこだわりは?
「光をいちばん意識しています。そもそも写真は光がないと撮れないですし、フィルムカメラで撮ったときの光の写り方がすごく好きなので、大切にしています。
あとは、人を撮るときは、できるだけいろいろなお話をして、少しの緊張感と、友達のような距離感で撮ることを心がけています。ただ、私自身がかなりの人見知りなので、初対面の方との撮影はどうしても緊張してしまうんです。共通点を見つけて、できるだけいろいろなお話を振れるように努めています。
女の子を撮影することが多いのですが、かわいさだけじゃなく、彼女たちの毒々しさや強さを表現することを大切にしています」
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Q4. 活動する中で印象的だった出会いはありますか?
「8月に初めて個展を開催したのですが、そこでの出会いは印象的でした。
私のことを知って頂いている方もそうですし、共通の知り合いの紹介で来てくださった方や、たまたま通りかかって立ち寄ってくれた方、近くのギャラリーに来たついでに立ち寄ってくれた方など、いろいろな方と直接話せたことが嬉しかったです。
正直、あまり準備に時間がかけられず、けっこう大変だったのですが、本当に楽しかったので、また2、3年後くらいに開催できたらなと思います」
Q5. 今後の展望・将来の夢は?
「将来は、ポートレートをメインで撮る写真家になりたいです。アーティスト写真や写真集、ジャケット写真などに携われたらなと思っています。
それ以外にもいろいろなことに挑戦していきたいので、ひとつの分野に留まらず広く活動していきたいです。私らしい写真をずっと撮って、それが好きだと言ってくれる人がいることがいちばんの夢です」
璃のプロフィール
年齢:19歳
出身地:山梨県甲府市
所属:東京ビジュアルアーツ写真学科
趣味:映画、音楽、アニメ
特技:カレーとライスを同時に完食できること
影響を受けた作品:枝優花「少女邂逅」、カネコアヤノ
璃のSNS
今日からです☺︎
写真を撮り始めた高校2年生から今までの集大成となっております。
甘くて酸っぱくて苦い味が今では懐かしい、とても大切、だからこそ忘れたくない。
私のいろいろな気持ちが詰まりに詰まって流せない、そんな展示になってます。
3日間よろしくお願いします。🙇♀️#グレープフルーツ展 pic.twitter.com/6rf5ce8jg8— 璃 (@rin_29guu) August 12, 2022
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Photo:Kaori Someya
Text:Mai Sugawara