「気になる10代名鑑」224人目は、吉田千夏さん(19)。香川県の小豆島から東京にやってきて、青山学院大学でアナウンサーになるという夢に向かって努力をしながら、さまざまな活動に参加しています。まさに取材翌日に20歳の誕生日を迎えるという吉田さんに、その10代を振り返ってもらいました。
■吉田千夏を知るための5つの質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「一昨年、小豆島から上京してきました。現在、青山学院大学に通っていて、アナウンス研究会に所属しています。アナウンサーになるのが夢なので、アナウンス技術の練習以外にも、番組制作などの活動もしています。
ほかにも、興味の赴くままにいろいろな団体に所属していて、『株式会社センキョ』で、同世代が政治に興味を持つための活動をしたり、渋谷の街から防災・減災を考える『もしもプロジェクト』に参加したり、個人のInstagramで、観光地やおいしいものの発信をしたりしています。
いまはとにかくアナウンス研究会の活動が忙しくて、バランスがとれていないのが少し悩みです。Instagramとか、全然更新できていなくて……(笑)」
先日、約3年ぶりの外部番組発表会を行いました💫他大学から11団体30名を超える方にお越しいただきました…お忙しい中、本当にありがとうございます!皆様のおかげで「未来」に繋がる番組発表会にすることができました!またお会いできるのを楽しみにしています🍀 pic.twitter.com/rAFHncikC4
— 青山学院大学アナウンス研究会 (@AAS_AGU) June 29, 2022
Q2. いろいろなことにチャレンジしている理由は何ですか?
「焦り……ですかね。というもの、大学に入って上京するまで、すごくコンプレックスの塊で。
昔からアナウンサーになりたいって思っていたけど、地元にいると、やりたいことがあってもなかなかチャンスはないし、行動できる選択肢がすごく少なくて。インスタで都会の同世代の子たちのキラキラした生活を見て、落ち込んでばかりいて。
進路相談のときも、先生に『アナウンサーなんて無理でしょ』『東京の大学は難しいんじゃないか』って、けっこう反対されたんです。そんなキラキラした世界を目指すなんておかしいでしょ、みたいなムードがあって……。ずっとそういうコンプレックスを抱えていたから、いまは何にでも挑戦できるし、つかめるチャンスは全部つかみたいって思っています」
Q3. アナウンサーを志したきっかけは?
「以前の私は本当に何も取り柄がなくて、そんなときに唯一、人から褒めてもらったのが、声がきれいだっていうこと。
昔は本当に勉強も苦手で、テストではいつも30点くらいしかとれなかったし、運動も苦手で、絶望的に足が遅くて……。でもそんな自分を変えるために、けっこう努力したんですよ。それで、少しずつ自信を持つことができて、将来の夢にも真っ直ぐ向き合えるようになって。
それに、やっぱり小豆島にいると、情報が少ないですよね。いろいろな情報に触れるだけで、すごく充実した気分になれるんです。いつか、そういう情報を発信する側に回ってみたいなぁと思ったのも、アナウンサーを目指している理由かもしれません」
Q4. ファッションへのこだわりは?
「いまの自分の気分を、服装で表すようにしています!
以前はコンプレックスの影響で、服を選ぶにも、どんなふうに見られたいかばかり考えていて……。でも東京に出てきて、目標に向けて努力して、たくさんの人と接するうちに、自分が好きな服を着て、それで人から好きになってもらったほうがずっといいって思えるようになって。
今日も、Tシャツにスカートっていう普通の組み合わせだけど、そこに形の異なるアクセサリーで個性を出したり、意思の強さを表すためにレザーの小物を取り入れたりして、自分らしさを表現しています。このスカートは、ボリューム感がかわいいので、特にお気に入りなんです」
Q5. これから、どんな世の中になってほしい?
「人のやる気を潰したり、他の人が夢に向かって努力するのを邪魔したりする人がいない社会になってほしいと思います。
地方出身ということも大きいですけど、多くの大人は、自分ができなかったことを無理だと言いがちなように感じていて。でもそれは、そのときの個別の体験や経験でしかないはず。
私はいまの時代、世の中の流れにただついていくだけだと、幸せに生きていくのが大変だと思っていて。主体的に物事に取り組む人にだけ、幸せは舞い込んでくると思っているので、これからも夢を語りながら、歩み続けていきたいです」
■吉田千夏のプロフィール
年齢:19歳出身地:香川県小豆島所属:青山学院大学、アナウンス研究会、古典美術研究会、株式会社センキョ、もしもプロジェクト趣味:旅行、お出かけ、メイク特技:1日にたくさん予定をこなすこと。大切にしている言葉:しあわせは いつもじぶんのこころがきめる。(相田みつを)
■吉田千夏のSNS
Photo:Eri Miura