「気になる10代名鑑」220人目は、Navisさん(18) 。理容師免許の取得に向け、理容学校で学ぶ傍ら、トラックメーカーとして音楽をつくっています。日々の感情や思い出を音に昇華させるように音楽をつくっているというNavisさんに、創作活動への想いや将来の目標を聞いてみました。
Navisを知るための5つの質問
Q1. どんな活動をしていますか?
「理容美容専門学校に通いながら、音楽をつくったりしています。理容師を目指したのは、男の人をかっこよくできる理容師ってかっこいいなって思ったのがきっかけ。
音楽を作り始めたのは、高校1年生ぐらいから。もともと70年代、80年代のブラックミュージックや、ジャンルとしてはR&Bが好きで、よく聴いていたんです。友達に勧められたこともあって、そのうちに自分で作曲をするようになって。いまも月に2~3曲ぐらいつくっています」
Q2. どんなことをテーマにして、創作活動をしていますか?
「”just keep it fresh”を音楽のテーマにしています。新鮮かつ心地いいものを音にしたいと思っていて、日常に溶け込むような音楽をつくっています。
例えば、昨日の夜のことだったり、朝焼けの中で感じたことだったり、そのときの言葉では言い表せないような気持ちを曲に落とし込むようにしていて。霞んでく思い出を、音楽に昇華させていく感覚。楽しかった日もあれば、ポジティブになれない日もある。そういう日々の感情を忘れたくないなって思うんです。
特に気に入っているのは『Leave me alone』という曲。直訳すると『ほっといてほしい』なんですが、これは決して自分のことをほっといてほしいと思ったわけではなくて。友達の恋バナを聞いている中で感じた、女の子から『ほっといて』と言われたときの心情を表した曲です」
Q3. 創作をする中で、苦悩や困難に感じることはありますか?
「将来との葛藤。音楽は好きだし、これからも続けていきたいと思っているけど、音楽一本で食べていけるとは思っていなくて。音楽をしたいけど、自分がいま勉強をしている理容師の免許も取りたい気持ちもあります。
どんな選択も、最終的には今を楽しむか、今を犠牲にして未来を楽しむか、の選択だと思っています。
僕が憧れているミュージシャンに、湘南や藤沢を拠点に活動しているin-dさんという方がいて。『on my way』という曲があるんですが、その曲を聴いて感じたのは、悩みの種はみんな同じなのかも……ということ。人それぞれ悩みは違っても、結局どんな悩みも、今と未来との葛藤に行きつく気がします」
Q4. 創作活動を通して伝えたい想いやビジョンがあれば、教えてください。
「まわりの人を大切にすること。自分は友達にとても恵まれていると感じているので、友達との出会いは一生大切にしていきたいです。そんな想いを、『4lovehomies』という言葉に込めています。
これは僕がつくった造語で、『愛する仲間たちのために』という意味。友達はアパレルだったり、サーファーだったり、スケーターだったり、みんなそれぞれやっていることは違うけど、自分を持っていてかっこいいヤツばかり。センスが良いから、いろんな刺激をもらえますし、なんでも腹を割って話すことができる、最高な関係です」
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Q5. 今後の展望・将来の夢は?
「いつか自分が父親になったとき、子どもからかっこいいと思われるような人間でありたい。まずはそのためにも、憧れ続けている理容師になるための試験に合格することが直近の目標です。
あと、サッカーやファッションが好きなので、いつかヨーロッパにも行ってみたい。
理容なのか、音楽なのか、それともまったく違う世界なのかはわからないけど、自分の好きなことをやりながら、なにかに貢献できるかっこいい人になりたいです」
Navisのプロフィール
年齢:18歳
出身地:新潟県
趣味:散歩・ローカルな飲食店を見つけること
影響を受けた人物:KANDYTOWN
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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya