2022.09.08 Teen's Snapshots

100日後にリリースするアプリ開発の様子をTikTokで配信！退路を断ってチャレンジする大学生起業家【都甲貴斗・18歳】

「気になる10代名鑑」の215人目は、|都甲《とごう》|貴斗《たかと》さん（18）。「100日後に神アプリをリリースする大学生」として、モチベーション管理アプリ『KeyBright』を開発する模様を、TikTokで発信しています。アプリのリリースと同時に、会社を設立するという都甲さんに、アプリ開発を始めたきっかけや、設立準備での葛藤などをうかがいました。

都甲貴斗を知るための5つの質問

Q1. プロフィールを教えてください。

「明治大学の1年生で、この9月に、モチベーション管理アプリ『KeyBright』をリリースする予定です。

『100日後に神アプリをリリースする大学生』と題して、TikTokなどのショート動画で、その開発の模様を発信しています。自分に締め切りを課すためにも『100日後』と設定してしまったのですが、計算ミスで、実は93日しかないんです（笑）。気づいたときは冷や汗が止まらなかったのですが、もうやり切るしかないと、いまは振り切っています！

また、アプリの設立と同時に、大学のオリエンで知り合った友人に参加してもらって、『合同会社|EVOLEG《エボレッグ》』として法人化する予定です。そこでは、アプリ開発だけでなく、プログラミング言語を使わずにアプリがつくれる『NoCode』というツールを使って、アプリ開発について学ぶスクールを運営しようと考えています」

@takato_keybright型崩れとかしてる機種あったら教えて欲しいな🥺 #100日後 #アプリ #運営さん大好き

♬ オリジナル楽曲 – たかと@100日後神アプリ – たかと@100日後神アプリ

Q2. 開発しているのはどんなアプリなんですか？

「『KeyBright』は、ツールアプリとSNSをかけあわせた、モチベーション管理をするスマホアプリです。

勉強や家事など、やらなきゃいけないことをToDoリストに追加していき、それが達成されるごとに、1タスク1ポイントとして換算されます。だいたい1円ぐらいの価値になって、貯めていくとiTunesカードや、高いものだとiPhoneのような景品がゲットできるようになる仕組みです。

さらに、クリアしたことを投稿できたり、もっと同じ趣味を持っているひととつながりたい人がグループチャットでコミュニティを広げたりと、SNSの勉強垢やダイエット垢のような使い方もできます」

@takato_keybright改めてメイン機能のおさらい #100日後 #アプリ #fyp

♬ 拝啓、少年よ – Hump Back

Q3. 活動を始めたきっかけは？

「もともと、何か面白いことをしたい！という漠然とした考えがあったのですが、受験勉強や、小学生時代から続けている柔道の経験を振り返って、やらなきゃいけないことや叶えたいことがあったとき、背中を押してくれるようなアプリがあれば……と思ったんです。

というのも僕自身、モチベーショングラフに表すと、ものすごく乱高下する人生を送ってきたと思っていて。柔道でも、中学までは一度も勝てたことはなくて、最初の年は部活でひとりだけ、市の大会の予選で敗退したんです。さすがに悔しかったので、年末年始以外はひたすら練習して、中2では県大会で優勝するまでに上達しました。

でも、今度は柔道ばかりしていたので、勉強が疎かになっていて。中3の冬からは、1日14時間勉強して、目標だった県でいちばんの高校になんとか入学できたんです。そうしたら、今度はまわりの頭のいい子たちに圧倒されて……。

こんなふうに、努力が実っては打ち砕かれ、実っては打ち砕かれの繰り返しだったんですが、こうした経験が、アプリの構想に大きく影響してると思います。

柔道も勉強も、僕なりにやり切ったなって思っているので、大学では自分にしかできない面白いことで人生を賭けてみたくて、起業の道を選びました」

Q4.悩みや壁を感じることは？

「アプリ開発も、会社の設立準備も、すべて右も左もわからない状態で始めたことだったので、何度もつまづいています。

でも、自分で締め切りを設けてしまったから、なんとしてもやり抜かないといけない。『NoCode』は、僕みたいなプログラミングの知識のないひとでもアプリを作れるのでありがたいですが、文献が英語ばかりで、何度も挫折しかけました。でも、受験勉強の残りの英語知識でなんとか仕上げて、いまは最終調整の段階です。

また、会社設立のために、いろんな企業に営業に行っているのですが、やはり、見ず知らずの18歳の提案には、聞く耳を持ってくれない人のほうが多くて……。最初のころは毎回のようにダメージを受けていたけれど、いまはしょうがないと思って、切り替えられるようになりました」