「気になる10代名鑑」212人目は、なるおさん(18)。学校で写真について学びつつ、作品をインスタグラムに公開しています。アニメ『夏目友人帳』がきっかけで写真に魅了されたと語るなるおさんに、作品に対するこだわりや想いを聞いてみました。
なるおを知るための5つの質問
Q1. どんな活動をしていますか?
「専門学校で写真について学びつつ、作品をインスタグラム上に公開しています。
インスタグラムは去年の4月ごろ、同い年のカメラマンが投稿しているのに影響を受けて開設しました。学生の日常を切り取った写真がとても素敵だったんです。私も記録として載せてみようかな、くらいの軽い気持ちで始めました。
インスタグラムを通して私のことを知っていただけたり、カメラマンさんや被写体の方と知り合えたりと、さまざまな出会いがあって楽しいです。みんな、私にはない見え方や考え方を持っていて、学べることが多いですし、何より面白いです」
Q2. 作品に対するこだわりはありますか?
「『夢幻の世の中』をテーマに撮影しています。夢幻という言葉のとおり、夢や幻のような、非現実的な世界観が好きで、ふわっとした儚い雰囲気を、写真を通して表現しています。
狐面を小道具として使ったり、神社を撮影地として選んだり、写真の上に現実にはいない生物のイラスト、例えば森の中を歩く骨だけのサイや、樹々の間を泳ぐ魚を描くことで、私らしい幻想的な世界観を作り出しています。
アニメの『夏目友人帳』が好きなので、その非現実的でどこか懐かしさのある世界観にもかなり影響を受けています」
View this post on Instagram
Q3. 写真を撮り始めたきっかけは?
「1年半ほど前、高校の行事で写真撮影をするためにカメラを買ったんです。でもそのときは別に写真にハマっていたわけではなくて。思いつきで『夏目友人帳』の夏目が、名前を返すシーンを再現して撮ってみたのがきっかけです。
もともとスマホで空の写真を撮るのが好きだったのですが、カメラを買ってから、すっかり写真の魅力の虜になりました。カメラについてはもともと何も知らなかったのですが、説明書も読まず、インターネットで調べもせずに、適当に設定をいじって、試行錯誤のうえに、自分の理想の写真が撮れるように頑張ったんです(笑)。
カメラを始めたときから、好きな写真の雰囲気は変わっていなくて。今と同じように、緑や青の寒色を基調とした幻想的な作品を撮っていました」
View this post on Instagram
Q4. 悩みや壁を感じることは?
「晴れている日の撮影が苦手なんです。直射日光の中だと、自分の描きたい世界観がうまく表現できないというのが、今の課題です。
個人的な作品なら、曇りの日や雨の日を選んで撮影できるのですが、学校の授業だとそうもいかなくて……。どうしても太陽光が強い日は、日陰や木漏れ日の中で撮るなど、自分が撮りやすいように工夫しています」
Q5. 今後の展望・将来の夢は?
「最近、学校のゼミの授業で、水中撮影に挑戦しているんです。技術を身につけて、作品撮りをしてみたいです。ぬいぐるみをプールに沈めて撮影したら素敵だろうな……なんて考えてワクワクしています。
将来は、自分の撮りたいものを撮って活躍するカメラマンになりたいです。私らしい写真を撮っていきたいし、いつか、誰かの部屋に飾ってもらえるような作品が撮れたいいな。そのために、今はとりあえずたくさん写真を撮って、技術を身につけています」
なるおのプロフィール
年齢:18歳
出身地:静岡県
趣味・特技:絵、アニメ鑑賞、映画鑑賞、カメラ
影響を受けた作品:夏目友人帳
なるおのSNS
View this post on Instagram
Photo:Eri Miura
Text:Mai Sugawara
Edit:Takeshi Koh