世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする「Steenz Breaking News」。今回は、繰り返し使えて見た目もかわいい、ポカリスエットのリターナブル瓶についてご紹介します。
ポカリも導入!最新トレンド「リターナブル」って?
この夏のエコな話題といえば、大塚製薬は7月12日より、リターナブル瓶に入ったポカリスエットが発売されたこと。東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、茨城、京都のイオン全66店舗で販売されました。
/#ミライから来たポカリ 。
\瓶で飲むとなんでかおいしい。
しかもくり返し使えるからサステナブル。「ポカリスエット リターナブル瓶 250ml」
「イオン」「イオンスタイル」(一部店舗)
にて販売中です。
(瓶の返却もご協力お願いします…!)#瓶のポカリ #Loop@LoopStore_Japan pic.twitter.com/4ICGIBF168— ポカリスエット【公式】 (@pocarisweat_jp) July 29, 2022
「リターナブル」とは、言わずもがなですが、回収して再利用すること。使い捨て容器で販売していた商品を、耐久性の高いものに変えて使用後に回収、洗浄と製品再充填を行い、再び販売するプラットフォーム「Loop」のシステムを使って運用されます。
こちらもポカリも、飲んだ後はイオンの店頭にある専用ボックスに持っていけば、瓶は回収され、検品されたあとに工場で洗浄されて、再利用されるのです。
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「Loop」についてさらに説明すると、アメリカのテラサイクル社が開発した「循環型ショッピングプラットフォーム」で、「捨てるという概念を捨てよう」というミッションのもと、リユース容器を利用したサービスを世界5か国で展開しています(参考:Loop)。
気になる使い方は…
価格は230円(税抜)。その中には預かり金(デポジット)が70円含まれており、リターナブル瓶を返却すると、Loop専用アプリにて返金されます。また、1回使用されるごとに線が刻まれるようになっていて、使用回数の目安は20回程度ですが、回収されるごとにチェックされます。
おなじみのロゴは瓶に直接印刷されており、ラベルレス。キャップは、栓抜きで開ける王冠タイプです。ロゴマークにくぼみをつけたり、容器全体にスプレー加工することで、繰り返し使用しても摩耗しにくいようになっていて、資源をできるだけ無駄にせず、長く使うという配慮が感じられます。
また、どこか懐かしさを感じるデザインは、1980年に発売された245mlサイズを踏襲。クリアなブルーとおなじみのロゴで、10代にとってはエモくてついつい欲しくなるもの。返すのがもったいない……となりそうですが、そこはエコのために、ちゃんとリターンしてくださいね。
いまこそ昔ながらの選択肢を
日本人のプラスチックごみの廃棄量は、ひとり当たりでは年間37kgと、世界第2位。回収されたプラスチックごみの半分以上が、サーマルリサイクル(ごみを焼却したときに発生する熱をエネルギーとして利用すること)されていますが、そもそも、プラスチックごみが大量なので、まだまだ課題は山積み。
また、一部のプラスチックごみは、海へと流れ出ていき、海洋汚染の原因にとなっているのも問題です。今の状態が続けば2050年には、世界の海に住む魚の量よりプラスチックごみのほうが多くなるとの予想もあります。
かつての日本では、リターナブル瓶が当たり前でした。物を大切に、長く使う習慣は、大量生産・大量消費に慣れてしまった現代において、ついつい脇に置かれがちですが、このLoopをはじめとして環境問題の観点から再び注目されてきています。
今回のポカリスエットをきっかけに、他のメーカーや商品でもリターナブル瓶が広まったら嬉しいですね。