「気になる10代名鑑」182人目は、NENEさん(18)。オーストラリアのゴールドコースト生まれの、現役チアリーディング選手。留学経験や海外のチームへの在籍経験が大きな人生の軸となり、「夢を追いかけるだけでは終わらせない」と強く目標を掲げ、活動を続けています。そんなNENEさんの、チアリーディングに対する情熱や、これからのビジョンについて、伺いました。
NENEを知るための5つの質問
Q1. いまいちばん力を入れていることは?
「やっぱりチアリーディングですね。私の人生にチアリーディングがなかったら生きていけないと思います。
チアリーディングを始めたきっかけは、『幼稚園のお迎えの時間まで、習いごととしてやらせておこう』っていう、ママの軽い気持ちから。はじめたばかりのころは、こんなに本気でチアリーディングをやるなんて、想像していなかったです。
あとは練習と並行して、アルバイトも頑張っています。『自立したい!』って気持ちが強くて。アルバイト先は、ママとパパの出会いの場。大切な場所で働けてると感じるし、働いた分のお金をもらうことで、お金の大切さを知ることにもつながっています。
両親には留学やチアリーディングで、経済的にたくさんサポートしてもらっていたから、そのありがたみが、いまはすごくよくわかりますね」
Q2. 活動を続ける中で、いちばん大きかった出来事は?
「留学をしたことと、オーストラリアのチアリーディングチームでコーチをやったこと。
中学2年生のとき、アメリカのサンデディエゴに3週間の短期留学をしたんですが、英語もチアリーディングも、もっともっと海外で学びたいと強く思いました。そして2019年の4月から2021年の11月まで、出身地であるオーストラリアのゴールドコーストに留学したんです。
留学先で出会った友達やチアリーディングのチームメイト、コーチから学んだことが、すごく大きいですね。
オーストラリアでは、『Mega cheer』というチアリーディングチームで、コーチをやらせてもらったのですが、それも自分にとってはすごく大きい出来事で。レッスン内容やレッスン料なども自分で決めるというプロセスを通して、主体的に動くことができるようになりました」
Q3. チアリーディングの好きなところは?
「“つらい”より“楽しい”が勝っちゃうところ。どんなに厳しい練習をしても、大会で演技をしているときは、やっぱり何よりも楽しくて。
新しい技ができたときの喜びも、チームメイトと成功を共有できた瞬間も、全部忘れられないですね。
チアリーディングはもともと、応援するためのスポーツだから、大会でHit Zero(演技をノーミスで終えること)を出したチームがいたら、たとえライバルチームであっても、喜んで拍手を贈るんです。そんなふうに、ライバル同士でも応援して、尊敬しあえるチアスピリットが、私は大好きです!」
Q4. 夢や目標を実現するために、大切だと思うことは?
「私の場合、『海外のチアリーディングチームに所属してみたい!』という夢を叶えるために、留学という一歩目のアクションを起こしたことが大事だったと感じます。
環境によって目指せる夢が違う、という現実があるとは思うし、私の場合、日本でも海外でも生活していたというのは大きいこと。でも結局、どんな夢であっても、それを叶えるためには、まずは行動してみないといけない。これまで生きてきた18年間の経験で学びました」
Q5. 今後の展望・将来の夢は?
「自分のチアリーディングチームをもって、そこでコーチになること。理由は子どもと触れ合うのが大好きだから! 英語でも日本語でも教えられるようなコーチがいたらすごく素敵だし、かっこいいと思います。だから私は、そんなコーチになりたい。
そして選手としては、オリンピックに出場することと、本場アメリカのチアリーディング強豪チームに入って活躍すること。いま、チアリーディングがオリンピック競技になることが検討されていて、すごくワクワクします! チアリーディングの魅力を、より多くの人に知ってもらえるきっかけになったら嬉しいなって思います」
NENEのプロフィール
年齢:18歳出身地:オーストラリア・ゴールドコースト所属:社会人チアリーディングチーム・PHOENIX、東京インターハイスクール趣味・特技:チアリーディング、ドライブ、音楽を聴くこと、映画を見ること大切にしている言葉: Never Give Up
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Photo:Eri MiuraText:Moe OkazawaEdit:Takeshi Koh