2022.07.25 Teen's Snapshots

撮りたいのは、匂いのする写真。銀杏BOYZにも認められた大学生フォトグラファー【村山莉里子・18歳】

「気になる10代名鑑」の180人目は、村山莉里子さん（18）。現在大学1年生で、高校2年生のころから、本格的に写真家として始動。昨年12月には、『銀杏BOYZ』のレコードジャケットに写真が使われました。そんな村山さんの作品に対するこだわりや、将来についてうかがいました。

村山莉里子を知る5つの質問

Q1. 写真を撮り始めたきっかけは？

「中学3年生のとき、両親にミラーレス一眼を買ってもらったのがきっかけです。

小さいころから母が一眼レフで私のことを撮ってくれていたこともあって、カメラには馴染みがありました。

自分のカメラを持ってからは、8歳下と10歳下の妹の成長と、過ぎていく一緒の時間を残したい、と思ってシャッターを切っていました。

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創作活動として写真を撮り始めたのは、高校2年生のころ。以前Steenzに出ていたびび（中道ひびき）とは同じ中学の同級生で、びびが音楽活動を始めてから、ジャケ写やMVを一緒につくろうと言われて、他人に見せる写真を撮り始めました」

Q2. 創作活動へのこだわりを聞かせてください。

「匂いのする写真を撮ること。その場の空気や心の機微、忘れたくない瞬間や表情が、匂いになって残る写真を撮りたいと思うんです。

中学生のころ、毎日ノート2ページ分ぐらい、細かく日記をつけていた時期があったんです。でも高校生になってから読み返したら、感情に何も訴えかけてこなくて、ただ虚しくなって捨ててしまったんです。

そのとき、ただ事実を記録するだけでは、そのときの感動や、五感で感じたことを思い出せない。でも、自分が残したいのはまさにそういう心の動きだって気付いて。一瞬を切り取る写真だからこそ、それができるのかなと思っています」

Q3. 活動の中での印象的な出来事を教えてください。

「中学のころから大好きだった小山田壮平さんを撮影したこと。

いまでも信じられないですが、『撮らせてください』と書いた直筆の手紙と、これまでに撮った写真を事務所に送ったら、返事をいただけて。昨年9月にあった小山田さん主催のフェス『風CAMP 2021』に呼んでもらって、全アーティストのステージを撮影しました。

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もうひとつ、私が撮った写真が『銀杏BOYZ』のシングル『GOD SAVE THE わーるど』のジャケットになったこと。発端は去年の4月、モデルなどで活動している苺谷ことりちゃんに私から声をかけて、写真集をつくったことでした。そうしたら、そのうち1枚がボーカルの峯田和伸さんの目に留まって、ジャケ写になることが決まったんです。