「気になる10代名鑑」178人目は、ななあげみさん(18) 。アーティストとして、見ているだけでも元気になれるような、カラフルな作品を発信中。先日、はじめてのPOP-UPイベントを開催するなど、活躍の輪を広げています。そんなななあげみさんに影響を与えたものや、活動を通して届けたい社会への想い、作品づくりの原点に迫ります。
ななあげみを知るための5つの質問
Q1. どんな活動をしていますか?
「普段は子ども向けの絵画教室でアシスタントとして働きながら、絵を描いたり、作品をつくったりして、Instagramで発信しています。夢は、自分でお店をもち、感情の図画工作教室を開くこと。みんなが笑顔でいられる空間と時間をつくりたいんです。
実は2か月前に、鹿児島から幼馴染と上京して、活動拠点を東京に移したばかり。とにかくいろんな経験をしたくて、飛び出してきました」
Q2. 絵を描き始めたきっかけは?
「もともと小さいころから、絵を描くことは大好きで。でも、今みたいに作品という意識で絵を描きはじめたのは、高校3年生の夏ごろ。ちょうど1年前くらいです。
そのころ、学校という箱の中で、価値観の違いを目の当たりにする出来事があって。漠然とした不安に襲われたり、他人の目どうしようもなく気になったりして、自分が自分でいられなくなるような居心地の悪さや窮屈さを感じていました。
そんな、どこにも吐き捨てられないような感情を、ノートに文字で殴り書きしてぶつけていたんです。でも、ノートに書いているうちに宿題みたいに思えて、嫌になっちゃって(笑)。それで、キャンバスに自分のごちゃごちゃした感情とカラフルな絵の具を混ぜて、作品を作り始めることにしたんです」
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Q3. 創作活動に影響を与えたものは?
「ディズニーチャンネル! 夢中になって見ていた作品が、今の私の作品の世界観や、私自身の性格までもつくっている気がします。
特に大好きなのが『フィニアスとファーブ』。フィニアスとファーブの真似をして、家を散らかして、お母さんに怒られながら、作品をつくっていました(笑)。
あとは、セレーナ・ゴメスさんが出演している『シンデレラ・ストーリー2 ドリームダンサー』も好き。自分が好きなことを『好き!』って正直に言えなかった中高生時代、彼女の曲、『Who says』を聴いて、よく励まされていました」
Q4. これから挑戦したいことは?
「YouTubeです。私はこんな想いで作品をつくったんだよ、っていうのを、もっといろんな人に知ってほしいから。ひとつひとつの作品に、それぞれ異なる感情をテーマにしていて、いわばそれは私からのラブレターみたいなもの。だから、丁寧に届けたいなと思っています。
他にも、いろんなところでイベントも開催したいし、世界をめぐってみたいし、大好きなファッションの勉強もしたい! とにかく今はやりたいことがありすぎます。
どんなことをやるにしても、日々の感情を大切にして、自分の人生を自分色に、毎日を主人公として生きていきたいです」
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Q5. 作品を通じて、社会に届けたいものや想いがあれば、教えてください。
「もっともっとみんなが、ありのままの自然体で自分らしく、のびのびと生きられるようになってほしいと思っています。
どんな姿であっても、どんな年齢だとしても、自分のやりたいことに躊躇しなくていいはず。それに何より、ワクワクするほうへ一歩踏み出す勇気を出して、新しい扉をどんどん開いていったほうが楽しいと思うんです。自分の心にあるワクワクって、その人にしかないピカピカ光っている宝物だから。
私の作品を通じて、子どものように無邪気に笑って、冒険できる人がもっと増えたらいいな! 哺乳類の笑顔の源になりたいです」
ななあげみのプロフィール
年齢:18歳
出身地:鹿児島県垂水市
所属:なし
趣味・特技:人の笑顔と共存すること、夕日や星空を見ること、絵を描くこと、食べること
大切にしている言葉:生まれ変わるなら生きているうちに
ななあげみのSNS
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Photo:Eri Miura
Text:Ayuka Moriya
Edit:Takeshi Koh