「気になる10代名鑑」の126人目は、|€HR《ちひろ》さん(17)。湘南を拠点に、スケーターの友人を撮り続けるという活動しています。「写真を撮るときは、絶対フィルムカメラ」と決めているという€HRさんの、その活動に込めた思いや、シャッターを押したくなる瞬間について、聞いてみました。
■€HRを知る10の質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「SNSで、フィルムフォトグラファーとして活動しています。基本、湘南から出ないので、今日は小学生のとき以来、原宿に来ました。
スケーター仲間を中心に撮っていて、ポートレート撮影が主なスタイルです。最近はライブ写真も撮るようになったんですけど、フィルムにはこだわり続けてます」
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Q2. フィルムにこだわる理由は?
「もともと一眼から始めたんですけど、モデルの友人を撮っていくうちに、自分のスタイルがはっきりと出るフィルムにこだわるようになりました。
撮り直しができないからこそ、1枚1枚を大事に撮るので、技術も上がっていきそうだなと思ったのも理由のひとつです」
Q3. どんな瞬間を撮りますか?
「いちばん多いのはスケーターの姿なんですけど、湘南にはイケてる人が多いので、友達のつながりでだいたい完結しちゃいます。ストロボをたいて、夜の時間に撮影するのが好きです。
あとは、親戚の子どもの七五三や成人式を撮ったり、ライブ写真を撮ったり。よく聞かれるんですが、制服は撮らないんですよ。代わり映えしない風景に思えてしまって、なんとなく気分が乗らなくて……」
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Q4. どんなことを大切にして活動をされていますか?
「被写体を美しく魅せることを意識してます。SNSに投稿する写真だとしても、日常の1コマというよりは、ひとつの作品として写真を撮りたい。なので、場所もあらかじめ決めますし、構図も時間をかけて考えています」
Q5. 普段はどんな友達と過ごすことが多い?
「友達はそれほど多くないタイプなんですけど、スケボー1本でがんばってる子とか、モデルをやっている子とか、自分に影響を与えてくれる人と一緒に過ごしてます。みんなそれぞれ、やりたいこともスタイルも違いますけど、お互いに成長を助け合える関係です」
Q6. 趣味はありますか?
「まわりの影響で高校生からスケートボードを始めたんですが、写真を撮りながら今でもゆるく滑ってます。あとは映画鑑賞。意外と『アバウトタイム』のような、海外の恋愛映画が好きなんです(笑)」
Q7. 幸せや生きがいを感じる瞬間は?
「撮影を頼まれたり、撮ってほしいって声を掛けてもらったり、撮ってもらってよかったって言われたり……。そういうとき、自分を必要としてくれている人がいるんだなって感じて、すごいうれしい気持ちになります。
あと、レンズを向けたとき、被写体の顔がモードに入る。それを見るのも、好きな瞬間のひとつですね」
Q8. 「宝物」を教えてください。
「祖母からもらったK18のアクセサリーたちです。祖母とは毎週のように家に遊びに行くくらい仲良しで、つけてないと不安になります」
Q9. 今後のビジョンを教えてください。
「もう1本に絞っているんですけど、まずは4年制の大学で、写真を学びたいです。その先は流れに任せようと思っていますが、たとえ仕事にしなくても、カメラはずっと好きなんだろうなって思います」
Q10. 同じ時代を生きる10代に、メッセージをお願いします
「10代の可能性は無限大です。今やるべきことは、自分の行動ひとつひとつに自信を持てるようになること。恥ずかしくても、結果が出なくても、自分に自信が持てるようになれば、きっと世界は変わります。一度きりのteenage。自分がいちばんカッコいいんです」
■€HRの今日のファッション
「今日はスケーターライクな服にしました。ちょっと寒いかなと思って、友達からおさがりで買ったニットを持ってきました。藤沢にある『HORRIBLE’S PROJECT』をよくチェックしてます。スケーターブランドがそろっているんで」
■€HRのSNS
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Photo:Eri Miura
Text:Atsuko Arahata
Edit:Takeshi Koh