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LGBT差別や誹謗中傷をなくすためにできることは?学生団体を4つ掛け持ちする行動派【柴田花菜・18歳】

LGBT差別や誹謗中傷をなくすためにできることは?学生団体を4つ掛け持ちする行動派【柴田花菜・18歳】

「気になる10代名鑑」119人目は、柴田花菜さん(18)。自身の経験から、LGBT差別や誹謗中傷に対して問題意識を持ち、学生団体を立ち上げました。4つの学生団体に所属し、さまざまな活動に猪突猛進に取り組む柴田さんの人生観に迫りました

■柴田花菜を知る10の質問

Q1. プロフィールを教えてください。

「秋田県出身の18歳。現在、iU 情報経営イノベーション大学の1年生です。LGBT差別やSNSでの誹謗中傷をなくすことを目指して活動する学生団体『Cue』を立ち上げて、その代表をしています。

他にも『WEIN STUDENTS』『芽』『ちょいボラ』といった学生団体に参加しつつ、京都の京丹後市の地方創生プロジェクトに関わったり、人事業務を委託される企業でインターンをしたりと、いろいろな活動をしてします」

Q2. 活動について詳しく教えてください。

「自分で立ち上げた学生団体『Cue』は、まだスタートしたばかりなのですが、LGBT差別や誹謗中傷が根本的になくなるように、イベントや講演会をやっていきたいと考えてます。

近いテーマを扱っている学生団体もたくさんあるんですけど、被害に遭った人に寄り添うアプローチが多いと感じているので、私たちは、加害者が生まれないようにするためのアプローチを取ろうと思っています

 

Q3. なぜLGBT差別や誹謗中傷に関心を持ったんですか?

「ある友人が、当事者目線でのつらい経験を話してくれたことがきっかけで、LGBT差別に対して当事者意識を持つようになりました。恋愛の話をしているときに、恋人と長く付き合っているという話になって、『もう結婚できちゃうね』って気軽に言っちゃったんです。そうしたら『実は相手が同性だから、結婚できなくて……』と打ち明けられて。何とも言えない無力感に苛まれました。

誹謗中傷に関しては、大好きなTWICEのサナちゃんがそれで苦しんでたことや、日本でもSNSでの誹謗中傷をきっかけにした悲しい出来事などがあって、自然と意識が変わるのを待つのではなく、自分が行動を起こさなければいけないと強く感じたんです

Q4. いろいろな団体に所属して活動をしている理由は?

「去年の12月に進学先が決まって、入学までの4か月の間に、少しでも主体性を高めようと、いろいろなことに挑戦したんです。『楽しそうか』と『成長できそうか』のふたつを基準にして、活動に参加するようにしています」

Q5. 仲良い友達はどんな人?

「高校のとき一緒にいた友達は特別ですね。地元が秋田なので、雪合戦したり、雪だるまつくったり、雪道のなか、1時間半かけてカラオケまで歩いていったり、かなりフッ軽でした(笑)。コロナで修学旅行もなくなって、あまり遠出できなかったので、とにかく地元を楽しもうというポリシーで遊んでいました

Q6. 趣味はありますか?

「兄から入学祝いでもらったヘッドホンで音楽を聴くことと、料理人の父の影響でずっとやっている料理、そしてYouTubeでVlogを見ることです。

特に『miku / 未来』さんが好き。自分の時間を大切にしている姿に憧れて、私も朝ごはんを、ちょっとおしゃれなパンとコーヒーにしてみたりする日もあります」

Q7. 生きるうえでのポリシーを教えてください。

「ためになることをして、まわりの人を笑顔にすること。そして、楽しそうと感じたことはやってみること。人間いつ死ぬかわからないからこそ、後悔がないように、いまを精一杯生きるようにしています。ただ、ブレーキをかけるタイミングを見失って、生き急ぎすぎてる感覚もあるので、今後は少し息抜きできるようにもなりたいです」

Q8.社会が「こう変わればいい」と思うことは?

「とにかく思いやりがあふれる社会になってほしいです。性別・容姿・年齢など、表面上のことばかり気にせず、その人自身を認め、尊重し合える社会になればいいなと思います

Q9. 今後の展望・将来の夢は?

「『Cue』の活動で、近いうちに中学校や高校で講演会ができればいいなと思ってます。LGBT差別や誹謗中傷に対して、まだちゃんと考えたことがない若い人にアプローチしたくて。

いずれはCueを法人化して、ソーシャルビジネスとしてやっていければいいなと思っています。そのためにも、リーダーとして必要なプロジェクトマネージメント力をつけられるように、企業でのインターン活動もがんばっています」

Q10. 同じ時代を生きる10代に、メッセージをお願いします。

私の大好きな言葉に、日本語で『なるようになる』という意味の『Que sera sera』があります。母が『なんとかなるから大丈夫!』というマインドの持ち主で、私もそれに影響されて。

挑戦をするときは不安もあるかもしれないけど、『自分の未来を切り拓けるのは自分だけなんだ!』って思って行動してほしいと思います。きっとみんなが心配しているほど、悪いことは起こらないはずです」

■柴田花菜の今日のファッション

カーディガン/GU デニム/MACPHEE

「今日のコーデをひと言で表すと『気合い』です。私の猪突猛進な性格を象徴する色は赤だと思ってるので、大切な日に身につけるようにしてます。デニムは秋田を離れるときに、行きつけのお店で奮発して買ったもの。思い入れの深いアイテムを組み合わせました」

■柴田花菜のSNS

Twitter

 

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hana_25x|note
自分の心に素直に動きまくっている20歳。 どんな時でも自分に正直に、自分の心を大切にして生きてます。
https://note.com/hana_25x/

Photo:Eri Miura
Text:Ayaka Shinada
Edit:Takeshi Koh

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Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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