東京・中目黒の、とあるカフェ。いろいろなコミュニケーションツールが発達したけど、やっぱり楽しいのは、開放的なカフェでの、何気ないおしゃべり。そんな10代のおしゃべりをこっそりチェック。以前「気になる10代名鑑」にも登場してくれたTAATA(18)、HONOMI(18)、Sae(19)の3人は今日、どんな話題で盛り上がっているんでしょうか?
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今回のテーマ「離れたいけど、離れがたい…SNSとの上手な付き合い方」
スマホ、どのくらい触ってる?
HONOMI: みんな、スクリーンタイムってどのくらい? 私、ヒマがあるとずーっといじっちゃうんだよね、平均7時間とか……。
SAE: 私は6時間いかないくらいかな。YouTubeを何本か見てると、いつの間にか1時間経ってる。
でも、大学の課題もたくさんあるし、動画編集もやっているから、パソコンのほうが使ってるかな。持ち歩いてないと心配になるくらい。パソコン依存症かも(笑)。
TAATA: SAEはパソコンのイメージあるわ。私は最近旅行に行ってたのもあるけど、今週は3時間だった。ネトフリでアニメ見てるときは、もっといくはず。
でも、ずっとスマホいじってると気持ちが落ち込んでくるから、最近は編み物をしたりして、スマホを触らない時間も作ってる。
HONOMI: わかる! SNS見てると落ちるよね。みんなにどう思われてるんだろうって、なんとなく気になったり。なんかSNSに疲れてきちゃったな。
TAATA: 気にしちゃうよね、普通に。なんでか知らないけど、お気に入りの写真だったのに、投稿した瞬間、フォロワー数がすごい減って、萎えちゃうことあるもん。
例えば、「恋人と1年を迎えて、長野に行ってきました」っていう投稿でも、受け取り方によっては皮肉に聞こえてきちゃうのかなって。そう考えると、何をあげていいのかわからなくなるときがある。
SAE: 昨年くらいまでは新しい繋がりできたりとかさ、純粋に楽しめたんだけどなあ……。
インスタって面白い?
TAATA: 正直、最近はインスタ見てても、全然楽しくない。
HONOMI: それね。特に本垢だと……。サブ垢のほうが面白い。
SAE: 気軽にあげにくい場所になっちゃったよね。インスタ投稿しない子も増えた気がする。
HONOMI: 2019年から2021年前半らへんのSNSって、楽しかったよね……。なんでだろう。
TAATA: 同世代っていうだけで、いろんな人に出会える場だったよね。でも多分、横でつながれる人とはつながって、ある意味、落ち着ちゃったんじゃないかな。だからウチらが次につながるべきは、縦なんじゃないかなって最近思う。
SAE: 昨年あたりまではインスタに魅力を感じてたけど、今年はなんかいいやって。使うには使うけど、あんま重きを置く必要ないなって。
HONOMI: カフェの場所を検索する、とかでいいよね。
SAE: そうそう、おいしいお店を調べるために使うくらいかな。
TAATA: だから自分でも最近、いいと思った場所をシェアするだけの場所にしてる。投稿だけして、反応は見ない。DMさえ開かないもん。
HONOMI: うん、私も基本通知オフ。開かないとわからない。
TAATA: TikTokも消しちゃった。リールで十分なんだよね、正直。インスタで上がってくる間抜けな犬の動画とか赤ちゃんの動画とか、そういうのを見ていたい(笑)。
HONOMI: 言っちゃえば同じだもんね。
SAE: でも、インスタなしってなったら、逆にさみしくなっちゃうのかもな。受験期は3か月くらいインスタをアンインしてたけど、カナダにいたから日本の友達がすごく恋しくなった。それと同時に、依存しちゃってるんだなって思った(笑)。
HONOMI: それこそおいしいお店とかは、友達の投稿で知ることもあるもんね。そう思うと、完全にないのはつらいかもね。
普通のティーンなのに…
TAATA: すごい複雑なのが、インスタ見て、友達になりたいって思ってくれるのは嬉しいしありがたいんだけど、はじめましてのときに、ヌルっと来られちゃうってこと(笑)。ヤッホーおつかれ!みたいな、フラットなノリでいいのに、「はじめまして、いつもインスタ見てます!」とか、「超尊敬してます!」みたいな。
SAE: わかる。そういうの、身構えちゃうようね。
HONOMI: SNSって、いい部分しか見せてないし、だからと言って、悪い部分とか、素をわざわざあげる必要もないと思うんだよね。
TAATA: 恋人との旅行の動画も、仲のいいところしか載せてないから、すごい美化されてるんだろうなって。『喧嘩しない方法教えてください』っていう相談が来るけど、普通にしてるし(笑)。
SAE: 現実を伝えなきゃっていう責任を感じることもある。例えば、Saeちゃんと同じ大学生活楽しみです!って言っていうDMもらったんだけど、実際は課題やプレゼンだらけで、いいことばかりじゃない。それを知らないで、憧れだけ持たれるのは、申し訳ないなって。
TAATA: 私も「TAATAちゃんみたいに高校やめようと思ってます!」って言われるけど、応援はできないこともある。
SAE: うまく伝えられてないところあるなって思うけど、難しいよね。どうしても美化されちゃう。
HONOMI: 「ほのみはフォロワーが多いんだから、多いなりの行動をしなよ」って言われたことがあって、すごくプレッシャーに感じた。なんでSNSのために、制限されなきゃいけないんだろうって。
SAE: 確かに、どこかでプレッシャー感じることあるよね。でも、バイト先まですっぴんでガンダしてたときに話しかけられたときは、自覚しなきゃって思った(笑)。
HONOMI: 唐突にそういうとき、やってくるよね、だから変なことできない(笑)。でも、プラスのことはシェアできるようになりたいとは、すごく感じてる!
TAATA: DMとかで元気もらえますって言われると、本当にうれしいよね。
SAE: 私はYoutubeやってるけど、趣味でやっているのに、長文でコメント送ってくれる人もいて。やって良かったなって思うことはあるし、むしろそっちのほうが多いかな。
HONOMI: 結局のところ、SNSからは離れられないのかな。
今回のカフェは・・・GOOD SOUND COFFEE(中目黒)
中目黒駅から徒歩3分。店舗デザイン・プロデュースや飲食店経営を行う「カームデザイン」と「エイベックス・ビジネス・ディベロップメント」のサウンドチーム『Sound edge』のコラボレーションで生まれた、“空間を音でプロデュース”したカフェ。店内にはあちこちにスピーカーが設置されており、音楽を聴きながらゆったりとした時間を過ごせます。もちろん空間だけでなく、こだわり抜いたコーヒーや、バラエティ豊かなフードメニューにも注目。リーズナブルな価格帯も嬉しいところ。
登場したティーンのスナップ
Text: Atsuko Arahata
Photo: Kaori Someya