「気になる10代名鑑」の89人目は、薄井華香さん(16)。昨年6月に『金沢フルーツ大福 凛々堂』のフランチャイズ店を開き、店舗ではフードロスを意識したメニューを提案。オープニング店長として、高校に通いながら働いています。そんな薄井さんに、お店を始めたきっかけや、これからの挑戦について聞いてみました。
■薄井華香を知る10の質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「石川県出身の16歳です。高校に通いながら、『失われた食材の価値を取り戻す』をテーマに、フードロスに関する活動をする『株式会社Soffione』の代表をしています。
今は『金沢フルーツ大福 凛々堂』とのコラボレーションで、フードロスに取り組む店舗を立ち上げ、その店長をしています。そのお店では、傷がついてお店に並ばなかったフルーツを使った大福をつくっています」
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Q2. お店をオープンしたのはいつですか?
「私は中学まで石川県に住んでいて、高校進学と同時に上京して、お店を開きました。開店準備を始めたのが高1の4月で、6月にお店をオープンしました。
店長とはいっても、私はまだ経験が浅いので、掃除や皿洗いなどみんなと同じ仕事をしながら、お店の管理もしています」
Q3. どんな商品を作っているんですか?
「味はとてもいいのに、傷があるせいで捨てられる、または加工食品に回されるフルーツを使用して、大福をつくっています。
ひとつ2万円で売れるような高級フルーツでも、少しの傷や色ムラがあると、加工用に使われてしまう。だけど、フルーツ大福にすれば、高級フルーツを楽しめるし、フルーツの産地やブランド名をお客さんに知ってもらえるので、農家さんにとってもプラスになるんです」
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Q4. フードロスに関心を持ったきっかけは?
「中学生のとき、廃棄野菜を使って料理していたことがきっかけです。実家は野菜の卸売をしていて、毎日父が段ボールいっぱいの廃棄野菜を持って帰ってきていたんです。捨てられてしまう野菜でも、料理すればおいしく食べられると知って、フードロスのために何かできないかな、と考え始めました」
Q5. なぜお店を開こうと思ったんですか?
「父が経営者として仕事をしている様子を近くで見てきたこともあって、もともと経営や企業に興味がありました。あと、せっかく上京したからには何か始めたい、と考えていたので、思い切って起業することを決めました。
『金沢フルーツ大福 凛々堂』と実家が取引をしていたこと、フランチャイズ店という場所で、ビジネスを学びたいと思ったこともきっかけで、お店を開きました」
Q6. 宝物はありますか?
「やっぱり、私が店長をしているお店ですね。たくさんの方の協力のおかげで営業できているし、多くの人が私たちの作った大福を求めてお店に足を運んできてくれています。本当に、これ以上の宝物はないと思っています」
Q7. 今後の目標は?
「10代のうちに、会社を年商1億にすること。フードロスに取り組みつつ、人を笑顔にしていけるビジネスができたらいいなと思っています!」
Q8. 最近新しく始めた挑戦はありますか?
「フードロスのことを、身近に考えてもらうためのYouTubeチャンネルを始めました。廃棄食材を使った料理の動画をこれから投稿していく予定です。フードロス問題を身近に感じて、関心を持ってもらえるといいなと思っています」
Q9. 生きるうえでのポリシーは?
「マイナスな考え方をしないこと。私にはきょうだいが3人がいて、自分とは対照的に、みんな秀でたものを持って慕われる存在だったから、私は小さいころから自分には取り柄がないと思っていたんです。中学時代も今と真逆の暗い性格で、学校に通えなかった時期もあって。
けど、上京してお店を始めていくうちにプラス思考になったし、素の自分をさらけ出せるようになりました。
心に残っているのが、ローランドさんの『自信があるわけじゃない、自信のあるフリをしているんだ』という言葉。実際にオープン当初は不安だったけど、『絶対できる!』って言い聞かせていたら、徐々に自信がついてきました」
Q10. 同じ時代を生きる10代にメッセージをお願いします。
「人生は一度きりだから、やってみたいと思ったことは行動に移すことが大事! 後悔しない過ごし方ができるたらいいなって思います」
■薄井華香の今日のファッション
「このセットアップは、テレビの取材や商談があるときにいつも着ています。高校生らしさのある良い色なので、お気に入りです!」
■薄井華香のSNS
3月15日に放送されたスーパーJチャンネルがYouTubeの方で視聴可能です🙆♀️
もったいない果物をスイーツに!高校生社長の挑戦(2022年3月15日) https://t.co/fxbP5VMxQs via @YouTube— 薄井 華香 (@haruka_Soffione) March 24, 2022
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★YouTube
Photo : Eri MiuraText : Daiki IdoEdit : Takeshi Koh