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大人になってから…では遅すぎる!本気で挑み続ける高校生の社会活動家【森垣穂香・17歳】

大人になってから…では遅すぎる!本気で挑み続ける高校生の社会活動家【森垣穂香・17歳】

「気になる10代名鑑」の78人目は、森垣穂香さん(17)。1年前に社会問題を発信するメディア『Dear Future,』を立ち上げ、その後、ジェンダーの多様性を推進するプロジェクト『My Pronouns are Project』も開始。次々と新しいアクションを起こし続ける森垣さんに、活動をするうえで大切にしていることや、これからの展望を聞いてみました。

■森垣穂香を知る10の質問

Q1. プロフィールを教えてください。

「17歳で、兵庫県の高校に通っています。高1のときに始めたパーソナルメディア『Dear Future,』で、社会問題、特にジェンダー問題を発信しています。他にディスカッションなどのイベントも行っています。

 

 

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あと、去年の10月から、『My Pronouns are Project』という、“ジェンダー代名詞”の導入を促進するプロジェクトを開始しました

 

Q2. ジェンダーをテーマに活動を始めたきっかけは?

「自粛期間中、社会問題について調べていくうちに、もっと知りたいと思うようになったんです。そんなとき、学校の先輩から、社会問題についてSNSで発信している同世代の人たちが多くいることを教えてもらって。自分もやってみたいと思うようになりました。

最初は『男女平等』に関する活動をしていたんですが、それではジェンダー問題の根本的な部分が解決しないと気付いて。『ジェンダーの多様性』をテーマにすることで、男女の枠を超えて、すべての人が平等に、自分らしく生きていける社会をつくっていけたらと考えています

Q3.どんな提案をしているんですか?

『日本の教育機関の書類に、ジェンダー代名詞の記入欄をつくる』ことです。海外では、SNSのプロフィールなどで、自認している性別にあわせて自分を呼ぶときに使ってほしい代名詞(He、She、They)を書き込む人が少しずつ増えています。

カミングアウト文化がない日本で、呼んでほしい『ジェンダー代名詞』を示しやすい機会はないかと考えたとき、学校で記入する方法を思いつきました。学生時代から、ジェンダーの多様性を当たり前に思う社会になったら、と思います」

 

 

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Q4. 活動する中で大切にしていることは?

本当に興味のあることなのか、やりたいことなのかを、自問自答することです。『ちょっと気になるから、一応やってみよう』くらいの中途半端な気持ちで挑んでも、結局のところ、気持ちがブレてしまう。常に最高のモチベーションで活動するよう心がけています」

Q5. 趣味はありますか?

中1から続けている、なぎなたです。今は高校のなぎなた部で部長をしています。なぎなたを選んだ理由は、この先始める機会がなさそうだったから(笑)。なぎなたの良さは、稽古を通して相手を敬う作法や礼儀を学べるところだと思います。

あとは音楽を聴いたり、映画やドラマを見たりするのも大好きで、Instagramでもオススメの作品をたまに紹介しています」

Q6. 宝物を教えてください。

家族や先生に友達、先輩や後輩からもらった、たくさんの手紙です。手紙をもらうのはもちろん、書くことも好きなんです。今はLINEやSNSで簡単にやり取りできるからこそ、誰かの誕生日や大切な日にはお手紙を書いて渡すようにしています」

Q7. 生きるうえでのポリシーがあれば教えてください。

挑戦や変化を恐れないこと。迷ったときは、できそうなことでなく、できなさそうなことを選ぶようにしています。難しいほうを選べば、危機感を持ってがんばることができるので。むしろ、自分からリスクを背負いにいくタイプかもしれません(笑)」

Q8. 世の中が「こう変わればいい」と思うことは?

ユース世代が、もっと社会問題に関心を持つような世の中に変わっていってほしいです

SDGsにはじまり、さまざまな社会課題を知る機会は多くあるのに、自分ごととして考えられていない人が多いなぁって思います。すべての人に興味を持ってもらうのは無理でも、ひとりでも多くの人が問題を知って、それがなぜ起きているかを考えてもらいたいです。そして、私たちユース世代の声を形にしてくれる大人がたくさんいる……そんな世の中にも変わってほしいです」

Q9. 今後の展望は?

社会に対して行動を起こしたいティーンの手助けをしていけたらと思ってます。こういう活動してると『政治家になって社会を変えたらいいんじゃない?』って言われることも多くて。でもジェンダー問題は、私が社会人になるころには、とっくに変わってなきゃいけないことなんです。だからこそ、私が今、学生だからこそできる発信の仕方で、拡散していきたい。

あと将来は、小さいころから大好きな雑誌を編集するお仕事をしたいなとも思っています」

Q10. 同じ時代を生きる10代にメッセージをお願いします。

「今みんなが、2年前や3年前からは想像できない生活を送っているように、変化の多い時代だから、柔軟さが必要だと思っています。『コロナで学生生活を奪われた』と嘆く人は多いですし、私自身もまさにそうです。

だけど、ひとりで考えられる時間が増えたからこそ、気付けたことは多いし、今の活動を始められました。『子どもだから』という理由で何かを諦めるのは本当にもったいないし、私たちにできることはたくさんあると思っています。一緒に未来をつくる仲間として、がんばっていきましょう!」

■森垣穂香の今日のファッション

カーディガン・ブラウス・バッグ/ZARA パンツ/UNIQLO シューズ/DIANA

「服はモノトーンが多くて、そこに、華やかな色の小物を取り入れることが多いです。スカーフが大好きで集めていて、その日のコーデに合ったスカーフをつけてます

■森垣穂香のSNS

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Photo : Eri MIura
Text : Daiki Ido
Edit : Takeshi Koh

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Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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