「気になる10代名鑑」の75人目は、NiCOさん（16）。以前、ご紹介したMOMAさんと一緒に、「ネオデコラ会」を主催し、次世代の原宿ファッションを表現中。その個性的なスタイルから、原宿で写真を撮られることも多いそうですが、「タグ付けしてくれるなら、隠し撮りはウェルカムです！」という心意気です。そんなNiCOさんの、原宿へのアツイ想いに迫ります。
■NiCOを知る10の質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「埼玉県出身の16歳です。友達のMOMAと一緒に、『NEOデコラ会』を主宰しています。もともとは、校則が厳しい高校に通っていたんですが、いろいろあって、今は通信制の高校に通ってます。おかげで、髪色も自分の大好きなピンクと水色に染められました！」
Q2. 今のスタイルが確立されたのはいつですか？
「『デコラファッションが心から好き！』って思うようになったのは、原宿に通うようになった中学2年生ぐらいのとき。だけど、自分ではまだスタイルは定まってないと思っていて。『黒い洋服を着たいな』って思うときもあるし。
ちなみに、自分の中でスタイルはふたつのラインがあって、『自分が元気なときにできる最大級のkawaii』と『そうじゃないときのkawaii』があります」
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Q3. 洋服を選ぶときのルールや基準はある？
「洋服を買うときは、好きな色のコーナーしか見ません。で、高くても安くても、欲しいと思ったら買います！ 『値段が安いから』っていう理由で買ったものは長く使えないけど、『高いけど欲しい』と思って買ったものは、ずっと使える。安いから得なわけじゃないですよね。
お買い物をするのは古着屋さんが多くて、原宿なら『ACDC RAG』に絶対行きます」
Q4. 主宰している『ネオデコラ会』の活動では、どんなことを大事にしていますか？
「ビビっとくる刺激と、ときめきです。感覚重視で、深く考えすぎない。信じられないぐらい楽しいときも、悲しくてつらいときも、そのときそのときの感情を楽しむようにしてます！」
Q5. ネオデコラ会で、嬉しかったことは？
「うちらが主宰した会で出会った子同士が、プライベートで遊んでるのを知ったとき。ちょっと自意識過剰かもしれないけど、『うちが行動しなければ、この出会いはなかったかもしれない』と思うと、すごく嬉しくなります」
Q6. もっと「社会がこうなったらいいな」と思うことはありますか？
「もっと、キラキラな社会になってほしい。電車の広告、標識、猫の首輪、人の靴とか、もっともっとカラフルになればいいのに！って思います。色が嫌いな人っていないと思うんですよね。でも今って、暗黙のルールっていうか、協調性ばかり重んじられていて、みんな同じような気がするんです。
でもそれって、逆に欠点がわかりやすく見えちゃうとも思うんです。だから、ちょっとだけでも、レールからポーンと外れてみてもいいはず。そうしたら、いつも同じように見える青空も、少し鮮やかに見える気がします」
Q7. 宝物を教えてください。
「家で飼っているハムスター。2匹飼っていて、『あまの もく』ちゃんと『ちん らむね』ちゃんです。前はもう1匹いて、その子は『ふくだ ぐみ』ちゃんでした。家族の許可なしに勝手に名付けて、表札みたいな感じで、アイロンビーズでネームプレートを作りました」
Q8. 憧れの人はいますか？
「紅林大空ちゃん！ もはや神だと思っています。いつか私も大空ちゃんみたいな、原宿ファッションの第一人者になりたい。BIGな存在になって、でも、フリマとか竹下通りとかで会えるような、身近に感じられる人でいたいです」
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Q9. 将来の夢や、今後の目標は？
「今、ネオデコラ会でしていることの規模をもっと大きくして、仕事にするのが夢。今、うちやMOMAみたいなデコラファッションをしている人って、原宿にほとんどいなくて。もしいたら、たぶん知り合い（笑）。
うちが夢見ているのは、原宿ファッションの人が、いつでも原宿にいる環境。そんな時代をまた作ります！」
Q10. 同じ10代にメッセージをお願いします。
「今って、未来が霞んでて暗くて怖いけど、うちらの時代はまだ始まったばかり。なんでもできる気がするのが、10代の特権なんじゃないかな。初めてのことでも、やってみたら意外とできた気がしたり、失敗しても案外受け入れられちゃうのって10代だけだと思うんです。
今の自分が人生でいちばん若い。とりあえず、一歩を踏み出してみよう！ みんなと一緒でも、二人三脚でも、一歩踏み出したもん勝ちだからね」
■NiCOの今日のファッション
「基本的にいつもピンク。ネイルも自分でチップをつくっていて、原宿に来てから装着します。毎週原宿にいると、知り合いがたくさんできるので、よく行くお店の店員さんや知り合いからおさがりをもらうことも多いです」
■NiCOのSNS
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Photo：Eri Miura
Text：Ayuka Moriya
Edit：Takeshi Koh
