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固定概念には縛られない!世界征服をもくろむ宇宙出身の高校1年生【則巻あられ・16歳】

固定概念には縛られない!世界征服をもくろむ宇宙出身の高校1年生【則巻あられ・16歳】

「気になる10代名鑑」の65人目は、則巻あられさん(16)。現在高校1年生で、ありのままを表現するためのファッションやメイクにはじまり、さまざまな創作活動にチャレンジしているそう。将来の夢は「世界征服」だという則巻さんの、活動のルーツやポリシーを聞いてみた。

■則巻あられを知る10の質問

Q1. プロフィールを教えてください。

則巻あられです。宇宙出身の16歳で、高校1年生です! 『Dr.スランプ』のアラレちゃんが大好きで、みんなからも『あられ』と呼ばれています。将来の夢は世界征服をすることで、今はいろんな形で自己表現に取り組み始めています!」

 

Q2. 具体的には、どんな自己表現をしていますか?

「イラストや音楽制作、動画制作などをしています。いまは、どの方法がいちばん自分を表現するのに合っているかを探しているところ! TwitterやInstagramでの発信も始めました。

でもいまのところ、ありのままに自分を表現できているのは、ファッションやメイクだと思ってます。小さいころから好きでやっていることだし、手芸が好きな母と一緒に、お洋服やアクセサリーをつくってるんです」

Q3. 自己表現をしようと思った理由は?

中学生活で感じていた窮屈さが大きな理由です。中学は制服があったし、髪色や髪の結び方などの規則もたくさんあって、それにどうしても馴染むことができなかったんです。みんなと同じじゃなきゃいけない……そんな、圧迫されるような空気感がすごく嫌で。

だから、高校は校則が少なくて、制服のない学校に進んで。ため込んでいた複雑な思いがあふれてくる感覚で、自己表現をしています」

Q4. 自己表現をするうえで、大切にしていることは?

世の中のいろいろな当たり前に対して、疑問を持つこと。中学時代からずっと、なんで制服を着なければいけないのか、なんで制服は存在するのか……、そんな疑問を抱いていました。それと同じように、社会に存在する当たり前や常識に疑問を持って、それができた背景や社会の仕組みに目を向けて考えるようにしています

Q5. 影響を受けた人はいますか?

アーティストのMLMAさんです。アーティストでありながら、モデルをやったりファッションブランドを作ったりと、すごく多彩で、憧れます。中学生のときに知ったんですが、形に囚われない表現に、強く影響を受けているなと感じます」

 

 

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Q6. 生きるうえでのポリシーはありますか?

どんなときでも、自分にしかできない選択をして、それを発信すること。自分の考え方がまわりの人たちとズレているって、これまで何度も感じてきました。小中時代に、自分の好きな格好をしたり、好きな映画の世界観を真似てみたりすると、ヘンだって言われたし、見た目について、悪く言われたこともありました……。

でも最近になって、それを自分の取り柄として捉えるようになりました。だからこそ、自分にしか見えない世界を大切にして、それを他の人にも伝えていきたいんです」

Q7. 今後の目標は?

「世界征服です!! 戦争や貧困、格差、教育問題……今の社会に存在するさまざまな問題を考えると、その多くの原因は、資本主義という世界のシステムにあると思うんです。資本主義に対抗するシステムに、社会主義があるけど、それも歴史上うまくいかずに失敗して……。だから私は、資本主義に替わる、まったく新しい世界のシステムをつくりたいんです!

あと、不登校の子どもたちが自己表現することができるコミュニティをつくりたいっていう目標もあります。私自身、学校へ行けなくて悩んだ時期があったので、自分から行動を起こしたり、自分の気持ちを伝えるのが苦手だったりする子どもたちと、気持ちを共有して、何かを発信できるようなつながりをつくれたらいいなって考えています」

Q8. 今の自分に影響を与えた人はいますか?

「母です。私のいちばんの理解者であり、今の私は母のおかげで生きています。例えば、小さいときから好奇心旺盛だった私に、母は変わった体験をした人の話をたくさん聞かせてくれました。そのおかげで、学校の外にも面白い世界があることを早くに知ることができたし、まわりに馴染めない中でも、自分らしさを失わずにいられたのかなと思います」

Q9. 普段はどんな友達と過ごすことが多い?

まつ毛が毛虫みたいにわさわさしているギャルと、音楽をつくっている子といつも一緒に過ごしています。ふたりとも、すごくアーティスティックで、最近は3人で分担して、曲とMVづくりを始めました。高校で出会ったんですが、ずっと一緒にいても飽きたことがないような、互いに刺激しあえる素敵な仲間です」

Q10. 同じ時代を生きる10代に、メッセージをお願いします。

どんなときでも、固定概念に縛られない考え方を忘れないでほしいです。

中高生にとって、学校が居場所だっていうことがほとんどだと思う。だからこそ、クラスの中で少しでも悪目立ちすれば、途端に居心地も悪くなる。私の中学時代もそうでした。それでも私が自分らしくいられたのは、学校という小さい環境の外にはもっと楽しく、自由な場所があると信じていたからです。

いま苦しさや居心地の悪さを感じていても、一歩外に出てみれば素敵な世界が待っていると思います!」

■則巻あられの今日のファッション

シャツ・ネクタイ・カーディガン/used ベルト・ネックレス・チェーン/handmade(手作り) ブーツ/Anthony Wang shoes

「このコーディネートで学校に通っているので、もはや私の制服です! ポイントは、可愛くて気に入っている歯茎のチャーム。『ファンタスティック・プラネット』という映画が好きで、その影響で青や水色が大好きなんです!」

■則巻あられのSNS

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Photo : Eri MIura
Text : Daiki Ido
Edit : Takeshi Koh

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Ayuka Moriya

エディター

1999年生まれ、秋田県出身。東京外国語大学 国際社会学部在学時よりライター・エディターとして主にインタビュー記事の執筆、ディレクションに携わる。Steenzでは、2021年ローンチ当初より「気になる10代名鑑」のコンテンツ制作を担当。

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