「気になる10代名鑑」62人目は、片山知香さん(18)。自分では「のんびりと活動している」と言いながら、いつの間にか、6つもの学生団体に所属しているというアクティブな10代です。鎌倉を拠点に生活する片山さんの思考を深堀りしてみました。
■片山知香を知る10の質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「大学受験中の高校3年生。まだ後期の入試が残ってるんです! 神奈川県鎌倉市を拠点にして、『誰も取り残さない世界を作る』をモットーに、難民・性的マイノリティ・地域活性・防災などに関わる学生団体に所属して、さまざまな活動をしています」
Q2. どんな学生団体に所属していますか?
「たくさんあるですけど、学生団体ニューコロンブス、学生団体玄海、学生国際団体BEAM、学生団体Cominia、とくとみよ、学生団体Frewf……の6つです。
学生団体というものに出会ったのは、高校1年生のとき。留学先のフィリピンで、難民問題を目の当たりにして、日本でも難民について広めたいと思って調べていたら、目に留まったんです。そこで出会った人からの紹介で、さらにさまざまな団体に参加するようになりました。
基本的には、自分が『楽しそう!』と思ったことを、直感を信じてやってみているだけ。自分としては、興味の赴くままに、のんびりと活動をしていると思ってます」
Q3. 活動のなかで、意識していることは?
「私は企画や広報を担当することが多いんですけど、企画をするとき、過去の事例をあまり参考にしないこと。ゴールに行き着くまでにどのようなステップが必要なのかを、散歩とかしながら、自分の頭でイチから考えるようにしています。
広報をするときは、ものごとをシンプルに分かりやすく図式化・言語化して伝えて、共感を生むことを意識しています」
Q4. 普段は、どんな人と一緒にいることが多いですか?
「自分の軸を持っていて、差別をしないポジティブな人が集まるコミュニティに惹かれるので、そういう人が必然的に多いです。誰に何を言われようと、好きなものを貫いている人って、素敵ですし、刺激を受けます。
さまざまな学生団体に入っているおかげで、友達の輪がどんどん広がって楽しいです!」
Q5. 趣味はありますか?
「いまは『Among Us』っていうゲームにハマっています。受験勉強中なのに……。300時間ぐらいかけないと達成できないレベル70を超えてるので、ヤバいです(笑)。
あと、小さいころからピアノをやっていて、音楽も好き。よく歩きながらYouTubeで『カノン1時間【勉強用・作業用・睡眠用BGM】』を聴いてます」
Q6. 幸せや生きがいを感じる瞬間はどんなときですか?
「難しいことを達成したときの快感が好きで、そのためなら大変なことでもがんばれます! だから、微分積分の難しい問題を解くのとか、大好きなんです。自分から苦労する道を選んでいるような気もしますが、忙しく動いた後にのんびりする時間が最高に幸せなので、やめられません!
あと最近だと、普段あまり褒め言葉を口にしない父から、前期の受験が終わったとき『よく頑張ったね』と言ってもらえて、やってよかったと思いました。
宝物は、おばあちゃんが手づくりしてくれたカエルの人形。中にお守りを入れて今でも持ち歩いています!」
Q7. 生きる上でのポリシーがあれば教えてください。
「『毎日笑いながら、楽しく生きられればそれでOK!』みたいな、ポジティブで軽やかな思考を持つことです。それと同時に、人のためになることができたらいいなと思ってます。
あとは、カタい人にならないように気をつけています。やっぱり接しやすいほうが、いろんな人に話しかけてもらえると思うので」
Q8. 最近新しく始めた挑戦はありますか?
「鎌倉市の広報のバイトです! Instagramで地域の魅力を発信したりしています。鎌倉は電車でのアクセスもいい場所なので、ぜひ遊びに来てくださーい!」
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Q9. 今後の展望を教えてください。
「最近、いくら私ががんばって発信しても、さまざまな問題を、社会全体に広めることはできない……っていう無力感を覚えることもあるんです。それでもいつか誰かに見つけてもらえればいいかなと、まずは自分が楽しみつつ、差別がなくなる社会を目指して、地道に活動を続けていければと思っています。
いつか自分でもっと稼げるようになったら、金銭的な理由で何かを諦める人への援助もしたいです」
Q10. 同じ時代を生きる10代にメッセージをお願いします。
「両親への感謝を忘れずに! もちろん、貫くべきところは貫く必要があるし、私も自分の活動に関して、反対されなくなるまで時間がかかりました。でも、自習室に行くときに朝早くお弁当をつくってくれたり、習いごとにお金を出してくれたりと、いま改めて振り返ると、感謝しなきゃって思ったんです。
あと、後先考えず行動することもオススメします! 心配していたらキリがないことも多い。ちなみに、私はこじらせてるので全然ダメなのですが、恋愛も若いうちに経験しておいたほうがいいみたいですよ(笑)!」
■片山知香の今日のファッション
「この後、ネットで調べて見つけたアーティゾン美術館に行くので、落ち着いたおしゃれな雰囲気の服を選びました。母が昔着ていたオレンジのコートは、いまの時代でもかわいく着られるので、愛用しています。ブランドにこだわらず、好きなものを身につけるようにしています。ただ、お休みの日は、一日ジャージで過ごしています」
■片山知香のSNS
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Photo:Eri MiuraText:Ayaka ShinadaEdit:Takeshi Koh