「気になる10代名鑑」47人目は桶谷圭吾さん(17)。中学3年のとき友人から誘われたビジネスコンテストをきっかけに、サービスづくりを始め、その魅力にすっかりハマってしまったそう。すでに、サービスの立ち上げや、事業運営までを経験しているという桶谷さんの原動力について、聞いてみました。
■桶谷圭吾を知る10の質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「東京都出身の17歳です。スタートアップ支援の会社『Gaiax』でのインターン活動を通して、サービスづくりを勉強中です。でもそれだけじゃなくて、けっこう多趣味なタイプで。釣りとか、スキーとか、テニスとかをやるのも好き。あとお茶を立てるのも好きなので、茶道もやっています」
Q2. サービスづくりとは、どんなものなのですか?
「ビジコンに出たご縁で、『Gaiax』でインターンをすることになって、そこで学割情報掲載アプリ『Z-DA』というサービスを作ったんです。でも事業検証を進めていくうちに、うまくいかなくなってしまったので、一旦お休みしています。
いつか『Z-DA』を再開するために、今は『FEMMA』というブランド支援サービスで運営に関わっています。それ以外にも、『Gaiax』の方から譲渡していただいた「あいてる?」というサービスの事業責任者をしています」
Q3. 何を大切に活動していますか?
「義務感があると頑張れないので、やっていて楽しいって思えることだけやるようにしています。僕は勉強が苦手なので、勉強をしてつらくないことは、本当にやりたいことなのかなと思うんです。実際、今でもサービスづくりは、勉強も努力も続けられているので、『もっと知りたい』とか『やってみたい』って感じた思いを、そのまま行動に移せるくらいの情熱を、いちばん大切にしています」
Q4. 普段はどんな友達と過ごしていますか?
「一緒にいて、素の自分を出せる人ですね。くだらないことばかり言い合える学校の友達や、1対1になっても気まずくならない友達には、素を出せているなって感じます。
みんなアウトドアがめっちゃ好きなので、自然いっぱいのところに遊びに行きます。最近は初日の出をみんなで見に行きました」
Q5. 趣味はありますか?
「今いちばんハマっているのは、写真ですね。風景を撮るのが好きで、豊洲のぐるり公園が、いちばんのお気に入り撮影スポットです。あとは、苔の写真を撮るのが楽しいなって思います。ちょっとマニアックですが(笑)」
Q6. 活動の原動力は?
「自分で作ったサービスが世に出たときの達成感です。みんなが僕のサービスを使ってくれたら、もうそんな最高なことはありません。とはいえ、これまで手がけてきたサービスで『めっちゃうまく行った!』っていう経験はまだないので、メルカリとか、世の中の優れたサービスを見て、もっともっと頑張ろうって思います」
Q7. 社会が「こう変わればいい」と思うことは?
「学生がもっといろいろなことにチャレンジできる世の中になってほしいです! 世の中の『こうなってほしい』『これあったらいいな』みたいな声を、サービスに反映させる経験というのは、僕の中ではすごく大きいこと。最終的にうまくいかなかくても、その過程でのやりがいはすごいんです。学生のうちからいろいろな経験できるような社会になるように、僕もアクションを起こしたいです!」
Q8. 生きるうえでのポリシーは?
「『勇気は一瞬。後悔は一生。』という言葉を常に心に留めて行動しています。これはTikTokに流れてきた名言動画でたまたま見つけたんですけど。
高校生という立場を利用して、僕がつくったサービスに、たくさんの大人を巻き込みたいと思っていて。そのために社長とか役員とかに直接メッセージを送っています。
それって、やっぱり勇気がいるんですけど、やらなくて後悔するくらいなら、やろうって思うようにしていて。実際、返信をいただくこともあって、すごく嬉しかったですね。一瞬の勇気を振り絞るのって、大事だと思います」
Q9. 今後の展望を教えてください。
「世の中をよくするサービスをもっともっと作りたいので、そのために起業したいです。だから、世の中の『あれが欲しい』っていう声を集めて、それをサービスにしていく会社を立ち上げたい。
イメージしているのは、全部を僕が運営するんじゃなくて、学生がサービスづくりに関われる機会も作れるような会社。そのためにも、大学でビジネスについてもっと学びたいです」
Q10. 同じ時代を生きる10代にメッセージをお願いします。
「やりたいことが見つからなかったり、自分の気持ちがわからないと、自分のためじゃなくて、親のために頑張ってるっていう人はけっこう多いと思うんです。でも、自分がやりたいことをとことんやったほうが楽しいし、きっと自分のためにもなるって、心から思います!」
■桶谷圭吾の今日のファッション
「白と黒、ベージュ、グレーといったベーシックカラーで、シンプルなコーデを組むことが多いです。服はだいたい、セレクトショップやブランドがそろった海外ECサイト『FARFETCH(ファーフェッチ)』でチェックします」
■桶谷圭吾のSNS
Photo:Eri Miura
Text:Tomoka Uendo
Edit:Takeshi Koh