「気になる10代名鑑」の27人目は、カラフルな髪色&ファッションが鮮烈な、ねんねんさん(17)。「アーティストになる」という夢を掲げ、ダンスや歌など、幅広く活動しながら、姉のぽよさんと共に、WEBマガジン『NEEON(二オン)』を創り、クリエティティビティを発揮。そんなねんねんさんに、今のスタイルに至ったきっかけや、大切にしていることを尋ねました。
■ねんねんを知る10の質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「17歳の高校2年生で、通信制の高校に通いながら、モデルやアーティスト活動、それから、WEBメディアの運営をしています」
Q2. ご自身が立ち上げたWEBマガジンについて教えてください。
「『NEEON(二オン)』という名前なのですが、姉と一緒に運営してい明日。原宿でのスナップやインタビュー、それから私たち姉妹の夢の話など、いろいろなことを取り扱っています。
あと、『NEEON』とは別に、『Jelly』という紙の雑誌もふたりで発刊しています。こっちは、ふたりの身の回りであったことや、感じたことがきっかけになる場合が多いです。『この間、近所の人に言われたあの言葉、嫌だったよね』とか『あのごはん屋さんが好きだから紹介したい』みたいな、何気ない日常の会話から派生して企画が生まれます」
Q3. 姉妹でとっても仲良しですね。
「お姉ちゃんは小さいころから漫画家になりたいっていう夢があって、私はアーティストになるっていう夢があったんです。それを一緒に叶えるために。目指している夢は違うんですけど、ライバルのような関係でもあります。
ちょっと近寄りにくい雰囲気を出しちゃう私とは対照的に、お姉ちゃんは柔らかくて可愛い雰囲気で、性格も穏やか。だから、ふたりでいると中和される感じがしますし、ひとりだと周りの目が気になってしまうときがあるけれど、お姉ちゃんと一緒にいれば、気にせず強くいられる。喧嘩はよくしますが(笑)、誰よりも話しやすい、家族以上かつ友達以上の存在ですね」
Q4. アーティスト活動はどんなことをされていますか?
「歌もダンスも、さらにファッションも全部まとめて、自分を表現することに取り組んでいます。ダンスと歌を始めたのは去年の6月からで、主にTikTokやリールでダンスの動画を投稿しています。
今はまだ、ひとつの楽曲になるところまではできていませんが、最近では作詞作曲にも挑戦しています」
Q5. 個性的なスタイルのルーツは?
「原宿という街からの影響が大きいです。以前所属していた事務所が原宿にあり、それがきっかけで通い始めて、今のファッションのスタイルができました。
原宿では『Tokyofashion』というファッションメディアに関わる人たちと、よくお話しするので、そこからの影響は多いです。お洋服を作っているデザイナーの方とも交流があるので、そんな方々と関わることも、自分のスタイルをつくるのに、いい刺激になっています」
Q6. さまざまな活動をするうえで大切にしていることは?
「ドキドキを大切にしています。苦手だなとか、つらいなと思うことがあっても、少しでもドキドキを感じたことなら、途中で休んででも続けます。逆に、まったくワクワクドキドキしないことはやらないし、続かないと思います」
Q7. 幸せや生きがいを感じる瞬間はどんなときですか?
「ダンスや歌を周りの人から褒めてもらえたり、批判されたりすると、生きがいを感じます。どんな意見であれ、言ってもらえることってすごくありがたくて。そんなふうに意見をもらいながら、試行錯誤してもがいているときに、少しずつ夢に近づけてるなって思えるんです」
Q8. 憧れの人はいますか?
「ダンサー・振付師の仲宗根梨乃さんです。以前梨乃さんが開催に関わっているオーディションを受けたんですが、そこで直接かけてもらった言葉が胸の中に残っているんです。
周りの参加者が経験者ばかりの中、私はダンス未経験のまま思い切って飛び込んだので、不安で心が折れそうだったんですが、梨乃さんが励ましてくださって。今でもうまくいかないことがあったら、そのときのことを思い出して、頑張ることができています。
アーティストになるという夢を持てたのも、そのときの梨乃さんとのやり取りがきっかけ。なので、私にとってすごく大きな存在です。もしも私が有名になれたら、一番に会いに行きたい人でもあります」
Q9. 生きる上でのポリシーはありますか?
「すべてのことに感謝をすることです。私が今呼吸して、言葉を紡いで、こうして話せていること全部に感謝しているし、当たり前と感じてしまう日常であっても、実際はそうではなくて、すべてが奇跡だと思っています。そうするとそれまで気にならなかったことに対しても、新しい見方ができるようにもなりました」
Q10. 社会が「こう変わればいい」と思うことはありますか?
「自分も相手も愛することのできる社会に変わってほしいです。こうやって変わった格好をしていると、後ろ指をさされたり、笑われたりすることもあって。だけど、なんでみんな、大多数のほうに流れようとしているんだろう。人と違うことは悪いことじゃないのに、って感じますね。ただ単純に、自分もみんなも、無条件に愛せたら素敵なんじゃないかなと思います」
■ねんねんの今日のファッション
「絶対に人と被りたくないし、人に理解してもらえない感じのファッションが好きです。もともと、お母さんが洋服好きなこともあって、お母さん、お姉ちゃん、私の3人で洋服をシェアすることも多いです。今日は、今いちばんドキドキするお洋服を着てきました!」
■ねんねんのSNS
★Webマガジン NEEON
Photo : Eri Miura
Text : Daiki Ido
Edit : Takeshi Koh