「気になる10代名鑑」15人目は、数々の著名ファッションデザイナーを輩出する「文化服装学院」でファッションを学んでいるmecoさん(18)。キラリと光るセンスと個性で、ファッションスナップを撮られることも多いそう。そんな彼女が内に秘めたファッション愛から将来の夢まで、熱い想いを伺いました。
■mecoを知る10の質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「愛知県出身、18歳。文化服装学院に通っています。昔から服が大好きで、中学の時から『文化服装学院に行きたい!』と思ってました。高校も服飾を学べる学校に進学して、今年の春、晴れて文化に入学しました。学校ではファッション工科基礎について学んでいます」
Q2. ファッションにこだわりはありますか?
「とにかくジャンルや系統を問わず『服』が大好きなんです!新品でも古着でも、カワイイと思ったら買います。
あまり理屈で考えないようにしていて、直感をいちばん大事にしています。ファッションの参考にしている人とかも、特に決めていなくて、いろんな人の良いところを、ちょっとずつ参考にしてます。そのほうが、私のオリジナルなスタイルになるかなって」
Q3. 自分で服を作ることもありますか?
「学校の授業でも服を作りますし、高校のころから刺繍が趣味で、いろんなものを縫ってオリジナルのアイテムを生み出しています。小さな布の上で、『自分ワールド』を表現できるのがとっても楽しいんですよね。いろんな色の糸を眺めているだけでもワクワクするので、ついついたくさん集めちゃいます。将来的にも、刺繍がポイントになるようなアイテムを制作したいなと思っています」
Q4. 最近新しく始めた挑戦はありますか?
「夏休みに子供服を制作する課題が出たんですが、『みんな布で作るだろうなぁ』と思ったので、私はあえて毛糸で制作しました。それをきっかけに編み物にもハマりました。学校にはいろんな発想やセンスを持ってる子がいるので、埋もれないように常に人と違うことをするよう意識しています」
Q5. 普段はどんな友達と過ごすことが多いですか?
「クラスメイトや趣味の合う子と遊ぶことが多いです。休日はごはんを食べに行ったり、公園でひたすら刺繍をしていたりすることもあります(笑)。洋服が大好きな子、『アパレル業界で活躍したい!』とがむしゃらに頑張っている子、そういう子たちから日々刺激をもらっていて、友達のおかげで毎日がキラキラ輝いてます!」
Q6. 宝物を教えてください。
「家族です。うちの家族はみんなけっこう変わり者で(笑)。お母さんはホラ貝を吹く教室に通っているし、おじいちゃんはビニールハウスでバナナを栽培しています。あと、私の名前は『みれい』なのに、家族からはなぜか『めこ』って呼ばれてるんですよ。SNSアカウントの『meco』もそれが由来。
友達からも変わってるって言われるし、自分でも面白い家族だと思います。でも毎日楽しくて、この家に生まれてよかったです!」
Q7. 幸せや生きがいを感じる瞬間はどんなとき?
「何かを作っているときや、パターンをひいているときです。もちろん楽しいだけじゃなくて、気持ちがブルーになって、『やりたくない!』って感じることもあるけど、そういうときは手を止めて、1回寝ます。そうしたら、だいたい忘れてるんですよ(笑)。それくらいの距離感で創作と向き合うのが、私には合ってるみたい」
Q8. 生きる上でのポリシーは?
「うーん、正直、普段はポリシーとか、深いことはあんまり考えてないんですよ(笑)。好きなことをひたすらやっています。友達からは行動力があるって言われるけど、家族からは慎重だって言われるし。いまだに『自分ってなんだろう…』って模索してます」
Q9. 今後の展望・将来の夢は?
「洋服とかランジェリーの型を見るのがすごく好きなので、まずはパタンナーになりたいです。そこで何年か経験を積んでから、自分のブランドを持ちたい! ブランド名はもう決めているんです。『mecomeco』っていうブランドにします」
Q10. 同じ時代を生きる10代にメッセージをお願いします。
「私は、ただ自分がやりたいことをやったり、好きなことをSNSで発信してるだけ。でもありがたいことに、それを目に留めてくれる方がいらっしゃって…。10代はいろいろ考えすぎたりする時期ではあるけど、好きなことをやって表現したいことを表現する。私はそれでいいのかなって思います」
■mecoの今日のファッション
「毎日のファッションにテーマは特になくて、朝『これが着たい!』と思ったものを着ています。バックは保育園のときに買ってもらったもので、当時は好きじゃなかったけど、改めて見たら可愛くて、よく使ってます。セットアップはおばあちゃんのおさがりです」
■mecoのSNS
Photo:Eri Miura
Text:Yui Kato
Edit:Takeshi Koh