「気になる10代名鑑」10人目は、今年3月までアイドルグループのリーダーとして活動していたかなみさん(18)。最初は「SNSが苦手」と思っていたと話すが、現在はTikTokフォロワー数4万人を超えるインフルエンサーに。その秘密は…変顔にあり? 彼女が大切にしている「自分らしさ」に迫りました。
■かなみを知る10の質問
Q1. プロフィールを教えてください。
「かなみです。いま高3で、中2から今年の春までの5年間、『テーマパークガール』というアイドルグループで、リーダーとして活動していました。結成当時の2017年は、まだタレントがYouTubeやSNSをするのが珍しい時代だったのですが、私たちは積極的に活用して、ちょっと注目されていました。いまは自分のSNSでの発信を中心にタレント活動をしています」
Q2. 芸能活動を始めたきっかけは?
「小学生のころから、趣味でダンススクールに通ってたんですけど、偶然そこにアイドルプロデューサーが講師として来てくださって、オーディションに誘われたんです。自分がアイドルをやるなんて、全然想像していませんでした。昔から、かわいいキャラじゃなくておもしろキャラみたいなところがあるので…。
でも、プロデューサーさんが私のキャラクターを理解して、アイドルらしいアイドルをやらなくていいと言ってくださったので、楽しく活動していました」
Q3. SNSは最初から得意でしたか?
「2017年ごろって、SNSはちょっとカッコつけてオシャレに演出する場所って雰囲気があって。でも私は『そういうのキャラじゃないから、恥ずかしいな』って思ってました。ただまわりに『かなみらしくふざけ倒したらいいんじゃない?』って言われて、いつもどおり変顔とかを投稿し始めたら、バズったんです。『あ、これでいいんだ』って思えてから、SNSが好きになりました」
Q4. そのキャラクターはいつから?
「ホントに小さいころから。なので、家族の影響が大きそうですね。うちはみんな楽しいことが好きな家族。例えば、今年の節分は、家族全員で『鬼滅の刃』の鬼のキャラに独自の方法で仮装して、豆を投げ合いました。私は禰豆子をやったんですが、竹がなかったのでキュウリを咥えて(笑)」
Q5. 生きる上でのポリシーは?
「1日3回『ありがとう』と言われる行動をすること。これはダンススクールの先生の教えで、ダンスには人間性も出るから、と。ずっと意識して生きてるんですけど、困っている人がいないか気を配ったり、誰かへの気持ちをちゃんと伝えるようになったりと、良いことばかりだと感じています」
Q6. 宝物は何ですか?
「写真です! いろいろな瞬間を思い出せる大切なものだから。ちなみに、わたしがいちばん幸せを感じる瞬間は、おいしいごはんを食べたときです」
Q7. どんな友達と遊んでいますか?
「いまは芸能関係の友達が多いですね。でも普段は、みんなふつうの高校生。テレビや雑誌で見ると華やかに思えても、日常では毎朝制服を着て学校に通っているので、コロナで行事がなくなったことを悔しがったり、くだらない話を延々として笑ったりしています」
Q8. 気になる10代、憧れる先輩は?
「10代なら莉子さん。一緒にお仕事をさせていただいたことがあって、その存在感はもちろん、現場での周囲への気配りもさすがで、同世代ですが尊敬しています。先輩なら佐々木莉佳子さん、指原莉乃さんに憧れています」
Q9. 世の中が「こう変わればいいのに」と思うことは?
「もっと他人を認める心が広まるといいなと思います。私のまわりには個性を発揮して活躍している人も多いですが、その一方で、SNSで心ない言葉を浴びせられたりもするので…」
Q10. 同じ時代を生きる10代に、メッセージをお願いします。
「自分は自分らしく! 私も殻を破ることができたからこそ、そう伝えたくて。『どう思われるかな』って気にしている時間を、『こうありたい』と思う自分を信じてあげる時間にしてほしいなと思います。貴重な10代の時間を一緒に楽しみましょう!」
■かなみの今日のファッション
「買ったばかりのトップスを着てみました。これメンズなんですよ。昔からメンズアイテムを着ることも多いから、男性ばかりのお店やフロアでも、全然気にせず服を探せます。あまりカラフルな服は苦手で、モノトーンが多いですね」
■かなみのSNS
★TikTok
Photo:Eri MiuraText:Takeshi Koh