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原料は植物?10代の学生がタマリンドの種子を活用したマイクロプラスチック除去を実現【Steenz Breaking News】

原料は植物?10代の学生がタマリンドの種子を活用したマイクロプラスチック除去を実現【Steenz Breaking News】

世の中にあふれる情報から、10代が知っておくべき話題をお届けする、「Steenz Breaking News」。今日は、植物を活用したマイクロプラスチック除去についてご紹介します。

10代の学生が植物の種子を活用しマイクロプラスチック除去を実現

13歳から19歳を対象とした世界最大の環境コンテスト 「アースプライズ」。2026年度は、インドの16歳チーム「Plas-Stick 」が世界優勝者に選出されました。世界各地の優勝候補7チームの中から、約23,000人の投票によって決定した本賞。Plas-Stickは、ソリューションの規模拡大に活用できる資金1万2500ドルも獲得しました。インドから優勝者が選ばれたのは今回が初めてだそうです。

タマリンドの種子を活用したマイクロプラスチック除去の方法とは

彼らが開発したのは、熱帯地域原産のマメ科の植物「タマリンド」の種子を活用し、マイクロプラスチックを除去する方法です。タマリンドとは、熱帯各地で広く栽培されている植物です。この植物を原料に開発された生分解性粉末を水に溶かすと、水中のマイクロプラスチックが集まり塊になるのだそう。それを、磁石で引き寄せて除去します。

電気や複雑な機械は不要で、低コストでマイクロプラスチックの除去ができる点、拡張性に優れている点が評価されました。Plas-Stickは今回受賞したことにより、ソリューションの規模拡大を進めインド全土の農村地域で展開していきます。理由としては、現在問題となっている、安全な飲料水へのアクセス向上を目指すためだそうです。

技術開発のきっかけは農村地域の現状

なぜ、農村地域の安全な飲料水へのアクセス向上を目指しているのかというと、現地を訪れた際に目にした光景が関係しています。

彼らが現地を訪れたとき、飲料水が共有のプラスチック容器に入れられていました。そして、その容器から子どもたちが水を飲んでいる姿を目のあたりにしたそう。そのときに、生活インフラが十分に整っていない地域に暮らす人々が、マイクロプラスチックの脅威にさらされていることを認識したのです。

また世界に目を向けてみると、安全な飲料水を利用できない人は22億人以上もいるといわれています。インドの農村地域だけでなく、飲料水のインフラ問題は地球全体の課題なのです。今回Plas-Stickが開発した技術は、インドだけでなく世界的にも問題解決の一歩になるのではないでしょうか。

植物を活用した除去法はほかにも

実はタマリンド以外にも、マイクロプラスチック除去に使用されている植物が存在します。それが、スーパーフードとして世界的に知られている「モリンガ」です。

イギリスとブラジルの科学者たちが共同で行った研究によると、モリンガが水中のマイクロプラスチック除去に有効だという結果に辿り着きました。実際にモリンガの抽出物を飲料水に混ぜたところ、98%以上の除去効率を達成したとのこと。数値の高さはもちろん、人が手を加えたとはいえ植物にそんな力があることも驚きですね。

今回ご紹介したタマリンドやモリンガを活用した方法が、規模を拡大し多くの地域で役立つことを期待しましょう。そして、プラスチック除去に効果的な植物が今後も発見されることも願いたいですね。

Reference:

The Earth Prize 2026: Indian teen trio named Global Winners for magnetic tamarind powder that removes microplastics from water|The Earth Prize 
This ‘miracle tree’ can filter more than 98% of microplastics from tap water|CNN
Removal of Microplastics from Drinking Water by Moringa oleifera Seed: Comparative Performance with Alum in Direct and in-Line Filtration Systems|ACS Omega

Text:Yuki Tsuruda

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Yuki Tsuruda

ライター

鹿児島県在住のフリーライター。販売職や事務職を経験後、2020年5月からフリーランスのライターへ。執筆ジャンルは、ものづくりやSDGsなど。

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