
「気になる10代名鑑」の1396人目は、大槻幸太朗さん(19)。能登半島でのツーリズムと人材マッチングを掛け合わせた事業を手がけています。幼少期過ごしたマレーシアと日本のギャップが、地方創生の興味につながったという大槻さんに、活動を始めたきっかけや今後の展望について聞いてみました。
大槻幸太朗を知る5つの質問

Q1.いま、いちばん力を入れている活動は?
「能登半島でのツーリズムと地域マッチングを掛け合わせた『ハコブネ旅』を手がけています。
『ハコブネ旅』とは、人手を探す地域の企業やひとと働き手をつなぐマッチング事業、そして企業研修プログラムとしての観光事業の両輪を合わせたものです。
ぼくは、日本各地には魅力あふれる土地があると強く感じていて。だからこそ、それぞれの地域が持続可能な仕組みで、今後もいきいきとしていてほしいという願いからこの事業をおこなっています」
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Q2.活動を始めたきっかけは?
「ぼくが育ってきた日本とマレーシアとのギャップを感じたからです。
5歳から中学までをマレーシアで過ごし、高校進学を機に日本へ戻ってきて。もともと旅行をすることが好きだったこともあり、日本という国をもっと知りたいと思って、高校時代にひとりで日本各地をまわりました。
実際にさまざまな地方を訪れると、たとえ有名な観光地でも、その地域の産業の担い手が不足しており、過疎化が進んでいる現実を知ることになりました。
ぼくが育ってきたマレーシアという国は、目まぐるしく発展を遂げている最中にありましたが、日本はそんな勢いをあまり感じられない。そんな現実を目の当たりにし、最終的には『なぜ日本はこんなに元気がないのか』という寂しさを抱きました。そんな背景から、地方創生に興味を持つようになり大学進学を機に活動を始めることにしました」
Q3.活動にあたってのファーストアクションは?
「能登半島地震の復興ボランティアに参加したことです。
大学に進学したことを機に、大学の先生や先輩に地方創生に興味があることを伝えてまわりました。そんななかで、大学の先輩に誘われて能登半島での復興ボランティアに参加しました。
その後、『ハコブネ旅』につながる、能登の地産品を東京で売ることを始めました。能登半島でのボランティアを通じて知り合った大人の協力も得ながら、事業を進めていったのですが、地場産業に従事する職人さんや漁師さんと交流するなかで、担い手不足の現実をより深く知ることとなって。そこからは、どのようにしたら地方へ人を呼び込めるのかということを考え始めたことが、いまの事業へとつながっています」

Q4.活動する中で、悩みがあれば教えてください。
「移動のハードルです。能登は車社会で、二次交通の不便さを身をもって痛感しています。
たとえば東京から奥能登へ行くためには複数の交通機関を乗り換える必要があり、特に現地での移動の困難さには悩まされてきました。実際には乗り合いタクシーや地域のコミュニティバスなどがある一方、本数に限りがあり慣れているぼくでも使いこなすことが難しい現実があります。
また、そもそも地域の交通事情について正しく認知されていないなど、まだまだ人を呼び込めるような環境は整っていないようにも感じています。より気軽に現地を訪れてもらいたいと思っているからこそ、交通問題についてもアクションを取りたいと思っていますし、行政が進めるライドシェアの普及にも期待しています」
Q5.今後の展望は?
「いまの仕組みを確立させ、能登以外の地域にも展開していきたいです。
ぼくの願いは、都会の若者がもっと気軽に地方へ入り込み、若い力で地域を活性化させられるような社会をつくることです。
だからこそ『ハコブネ旅』のモデルを能登で確立し、他の地域にも展開することで日本をもっともっと持続可能で豊かな国にしていきたいと考えています」

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大槻幸太朗のプロフィール
年齢:19歳
出身地:東京都府中市
所属:法政大学
趣味:旅行(公共交通)、読書(ライトノベル)
特技:人に自分の思いを伝えること
Photo:Nanako Araie
Text:Taisei Sawamura






