
「気になる10代名鑑」1403人目は、北川眞子さん(18)。日々の出来事や頑張りを入力すると、漫画を生成してくれるアプリを開発しました。現在は新たな取り組みとして、漫画やアニメなどの物語が、人の可能性を引き出し、実際の一歩を後押しする仕組みについて研究しているという北川さんに、その理由やこれからの夢について聞きました。
北川眞子を知る5つの質問
Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「高校2年生のとき、日々の出来事や頑張りを入力すると、AIが自分を主人公にした漫画を生成するアプリ『Admic』を制作しました。その後、高校生ビジネスプラン・グランプリにも出場し、グランプリを受賞しました。
この経験をきっかけに、いまは『物語が人の可能性を引き出し、実際の一歩を後押しするまでの仕組み』を研究していて。漫画やアニメ、小説などのキャラクターそのもの、ストーリーや言葉に注目し、どのような要素が人の心を動かし、『自分もやってみよう』という行動につながるのかを探究しています。
作品を『面白かった』で終わらせず、検索したり、新しいことに挑戦してみたりなど、現実の行動につなげるためには何が必要なのかを考えています」
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「自分自身が学校外での活動を通して成長できた経験から、同世代の人たちにも、一歩踏み出すことの素晴らしさを伝えたいと感じたことです。
高校生ビジネスプランでグランプリを受賞した経験をきっかけに、学校の外で社会課題について考えたり、自分たちで企画をつくったりするようになりました。わたしは友人からの誘いがきっかけでアプリ開発を始めたのですが、今度は自分が誰かにとっての『やってみよう』というきっかけをつくりたいと考えるようになっていって。
その思いから、まず学校外での活動を後押しするプロジェクト『共立探究ラボ』を始めました。学内の約900人に呼びかけましたが、実際に参加したのは9人でした。この経験から、『情報を届けるだけでは、人は動かない』と感じたんです。
そこで、身近に誘ってくれる人がいなくても、誰かの生き方や考え方に触れるきっかけを届けられるものとして、漫画やアニメ、小説などの『物語』に可能性があるのではないかと考えるようになりました」
Q3. 活動をしているなかで、印象的だったことは?
「高校生ビジネスプラン・グランプリで審査員の人に、『努力は、自分が好きだからするもの』という言葉をかけられたことです。
それまでわたしは、努力は『大変でも頑張るもの』だと考えていました。でも、その言葉を聞いて、好きなことだからこそ続けられる努力もあるのだと気づいたんです。
それ以来、何かに取り組むときにも、『自分は本当にこれが好きなのか』と考えるようになりました。もともと絵を描いたり、物語をつくったりすることが好きだったので、いまの活動も、自分が好きだったこととこれまでの経験がつながって生まれたものだと感じています」

Q4. 活動するうえで、大切にしていることは?
「『人生の可能性は無限大』という考えを大切にしています。
いまの自分を好きになれなかったり、目標に届かなかったりしても、それだけで未来の可能性まで決まるわけではないと思っています。自分では気づいていないだけで、まだ知らない生き方や、自分に合うものがあるかもしれないからです。
だからこそ、自分自身も可能性を決めつけず、まずやってみることを大切にしています。そして、物語を通してさまざまな生き方や可能性に出会い、『自分にもできるかもしれない』と思えるきっかけを届けたいと考えています」
Q5. 将来の展望は?
「将来は、漫画や小説、アニメなどを通して、人の成長や自己実現を後押しするコンテンツをつくる会社を立ち上げたいです。
まずは自分自身で物語をつくりながら研究を続け、どのような物語が人の心を動かし、実際の行動につながるのかを探っていきたいです。漫画や小説、アニメーションなど、さまざまなかたちで作品をつくることにも挑戦したいと考えています。
そして最終的には、エンターテインメントを手段として、『こんな生き方がある』『自分にもできるかもしれない』と誰かが気づき、一歩を踏み出せるような物語を生み出したいと考えています」

北川眞子のプロフィール
年齢:18歳
所属:共立女子高等学校、NPO法人 BORDER FREE
趣味:絵を描く
特技:似顔絵をかく
大切にしている言葉:可能性は無限大
Photo:Nanako Araie
Text:Yuka Miyazaki







