Teen's Snapshots

越境することで挑戦をあきらめない世界へ。国際交流に英語アプリ開発、AIプラットフォームで「橋渡し」する大学生【松本晃毅・19歳】

越境することで挑戦をあきらめない世界へ。国際交流に英語アプリ開発、AIプラットフォームで「橋渡し」する大学生【松本晃毅・19歳】

「気になる10代名鑑」1387人目は、松本晃毅まつもとこうきさん(19)。日中韓ユースフォーラムの日本団団長として国際交流に取り組むほか、語学習アプリや、AIプラットフォーム「AIdea」の開発にも挑戦しています。活動の原点や大切にしていること、将来の展望について聞きました。

松本晃毅を知る5つの質問

Q1. いま力を入れている活動について教えてください

「英語ができない、情報がない、環境がないという理由から、本当は挑戦できる人が諦めてしまう状況を変えることです。大きく3つの活動をしていて、一見すると別々の活動に見えるかもしれませんが、自分の中では全部つながっています。

ひとつめは、2026年日中韓ユースフォーラムの日本団団長としての活動です。日本・中国・韓国の学生が集まり、国際関係や平和構築などについて議論するフォーラムで、選考や準備、運営まで担当しています。

また、語源を活用した英語学習法を広めるためのアプリ開発をしています。高校時代に、英単語を分解して、語源から理解することで、単語をただ暗記するのではなく、自分で意味を組み立てられるようになる学習法を研究して。その方法を、より多くの人が使えるかたちにするために開発しています。

さらに、AIに関する情報を発信するプラットフォーム『AIdea』も運営しています。いまはAIに関する情報がたくさんありますが、情報量が多すぎて、逆に何を使えばいいのかわからない人も多いと感じています。そこで、AIに関する情報を整理し、多くの人が活用できるような場をつくろうとしています」

Q2. どんなことをテーマに活動をしていますか?

「大きな軸は、日本と世界をつなぐこと、そして越境することだと考えています。

“越境”というのは、単純に国境を越えて移動するという意味だけではありません。例えば、日中韓ユースフォーラムでは、日本と中国、韓国の学生が国際的なテーマについて対話することで、国境を越えた理解をつくっています。

また、語源学習アプリでは、英語ができない人が、英語ができる世界へと“越境”することを目指しています。英語ができないから海外に行けない、挑戦できないという人はいると思います。でも、本来は能力がその足枷になっているのではなく、学び方やきっかけがないだけだと思っています。

AIdeaも同じで、情報格差を埋めることで、AIを使える人が使えるようになる世界へと“越境”できるように支援したいという思いがあります。

環境や情報によって可能性が制限されることはすごくもったいないと思っていて。だからこそ、人が新しい世界に踏み出すための橋渡しをしたいです」

Q3. 活動を始めたきっかけは?

「自分自身が『環境による差』を感じてきた経験です。

ぼくは海外に住んだ経験はありませんでしたが、英語を学ぶ中で、語源や歴史を通して言葉を理解する楽しさに出会いました。一方で、周囲には知識や専門性は十分にあるけれど『英語ができないから海外へ挑戦できない』と感じている人も多くいました。

また、高校時代に参加したWorld Scholar’s Cupなどの国際大会では、世界中の学生と議論する中で、日本のことを十分に知られていないもどかしさを感じて。

日本にも多くの魅力や知見があるのに、それを世界に届ける手段が不足している。逆に、世界に挑戦したい人にも必要な情報や機会が届いていない。

そうした経験から、『人と世界をつなぐ橋渡しをしたい』と考えるようになりました」

Q4. 活動するうえで、大切にしていることは?

「自分が本当に面白いと思えることを追求することです。

社会課題を解決しようとすると、義務感に駆られることもあります。でも、自分自身が興味を持って、『もっと知りたい』『もっと考えたい』と思えることだからこそ、長く続けることができると思っています。

また、人との対話も大切にしています。

ひとりで考えるだけではなく、違う経験や考えを持つ人と話すことで、新しい視点が生まれます。人と話しながら『なぜ』を考える時間が好きですね」

Q5. 将来の展望は?

「将来的には、教育や国際分野において、研究するだけではなく、それを社会に届けるところまでできる人になりたいです。

大学では国際関係や教育学、経済学を学んでいますが、それだけではなく、実際にアプリを作ったり、国際交流の場をつくったりする中で、理論を実践につなげることを意識しています。

AIによって社会のかたちや働き方が変わっていくなか、『どう考えるか』『どう学ぶか』という力はより重要になると思っています。だからこそ、単に知識を与える教育ではなく、自分で考え、人と対話しながら学んでいく場をつくりたいです。

最終的には、日本と世界、人と人、学問と社会をつなぐ橋渡しのような存在になりたいです」

松本晃毅のプロフィール

年齢:19歳
出身地:東京都立川市
所属:国際基督教大学、ITAMAE 3期、日中韓ユースフォーラム2026 日本団団長、Google AI学生コミュニティアンバサダー、長谷川国際平和構築研究会、世界連邦日本国会委員会青年会議 
趣味:パルクール、ダイビング、語源調べ
特技:バック宙、プレゼンテーション
大切にしている言葉:実力も運のうち

Photo:Nanako Araie
Text:Yuka Miyazaki

SNS Share

Twitterのアイコン

Twitter

Facebookのアイコン

Facebook

LINEのアイコン

LINE

Yuka Miyazaki

ライター

2006年生まれ。長崎県出身。国際基督教大学(ICU)教養学部在学。核兵器を巡る世界情勢に関心があり、国際関係学を学んでいる。趣味は美術館巡り、ドキュメンタリー作品を観ること。

View More