
「気になる10代名鑑」の1367人目は、一木理史さん (18)。大分高専を休学しSNS事業を回す傍ら、宇宙からのレーザー送電技術でエネルギー問題の解決を目指すプロジェクトに参画しています。AI時代にこそ「人間の思想」が最後に残ると語る一木さんに、これまでの道のりと、変化を恐れない圧倒的な行動力の源泉について聞きました。
一木理史を知る5つの質問

Q1.いま、いちばん力を入れている活動は?
「いまは高専を休学し、宇宙ベンチャーのプロジェクトに関わっています。
最初に立ち上げたのはTOEICコーチング事業でした。僕自身が得意な英語を活かして、受講生が目標を達成し、自信を持てるようになるためのサポートに力を入れてきました。
また、宇宙からのレーザー送電技術でエネルギー問題の解決を目指す株式会社The Bedrock Space Groupへの参画を開始し、CoS(Chief of Staff)として、組織開発や社内リソースの最適化といった領域を担い、アメリカ進出に向けた準備を進めています」

Q2.活動を始めたきっかけは?
「高専2年の春休みに行ったフィリピン留学です。
世界中の同世代と出会い、『人生一度きりなのに、やりたくないことをして終わるのは嫌だ』と強く感じました。そこから自分に何ができるかを考えたときに、得意だった英語を使った事業に挑戦することにしたんです。
でもその根底にあるのは、小学生時代の原体験かもしれません。当時はいじめられていて、そのうえ塾漬けの生活を続けていたので、自分にとっての居場所がありませんでした。だからこそ、誰よりも『得意なことで誰かに価値を提供したい』『人に頼られたい』という強い承認欲求をもち、それが英語を頑張る理由になっていたのだと思います」
Q3.活動する中で、印象的だった出会いは?
「同世代の起業家、杉原海さんとの出会いです。
杉原さんは『エネルギーを無限にすることで世界平和を実現する』という途方もないスケールの思想と、数か月後の未来を確信を持って語るほどの高い解像度を持っており、その姿にぼくは『同世代なのにこんな人がいるのか』と強い衝撃を受けました。
はじめて出会ったのは、実家のある大分に帰る直前だったのですが、彼と将来について語り合ったことで『杉原さんのもとならより成長できる』と確信し、彼が代表を務めるいまの宇宙ベンチャーに参画することを決めました」

Q4.活動するうえで、大切にしていることは?
「『自分の可能性を100パーセント信じ、伝播させる』という、ぼく自身の信念です。
TOEICに関するビジネスを始めた当初、半年近く売上がゼロの時期もありました。でも、不調の原因を掘り下げると、結局は『自分を信じきれていない』という一点に行き着くんです。不安な日でも、やると決めたことを毎日積み重ねる。それが自信をつくるんだと思います。
上京してからは、ゴールから逆算して人生を確定させるのをやめました。いまの視座で未来を縛るなんて、もったいない。新しいことに飛び込むのは怖いですが、恐怖は変化の兆しであり、自分が成長できる証だと思って、楽しむようにしています」
Q5.今後の展望は?
「直近の目標は、いまの会社で事業を伸ばし、アメリカで戦うことです。
これからの時代、AIによって『手段(HOW)』は誰でも代替できるようになりますが、言語や国境の壁がなくなったとき、最後に残るのは人間の『思想』だと思うんです。だからこそ、自分の思想を発信し続けること。そして、18歳のぼくが結果を出すことで『自分の可能性を信じれば人生は変えられる』と証明したいです。
顔や実名を出して発信することには恐怖も伴いますが、自分の思想が誰かの熱量へと伝播し、背中を押す連鎖をつくることができたら最高だと思っています」

一木理史のプロフィール
年齢:18歳
出身地:大分県大分市
所属:大分工業高等専門学校(休学中)
趣味:パルクール、スケートボード、海外旅行、カフェ
特技:TOEIC945点、SNSマーケティング、AI活用
Photo:Nanako Araie
Text:Taisei Sawamura






