
「気になる10代名鑑」1337人目は、小原実佳さん(17)。富山をスポーツでもっと元気にしたいという思いを胸に、カターレ富山のボランティア活動やスポーツで地元を盛り上げる学生団体の立ち上げに挑戦しています。「富山が大好きなんです」とその愛を語ってくれた小原さんに、スポーツをテーマとしたきっかけや、転機、今後の展望を聞きました。
小原実佳を知る5つの質問
Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?
「地元富山県のスポーツを盛り上げる活動に力を入れています。
ひとつは、富山県のJリーグチームであるカターレ富山での活動です。ホームの試合でボランティアをしたり、スポンサー企業のイベント運営を手伝ったり、スポーツやまちづくりに関わる人たちの定例会に参加しています。いまは、8月から始まる新シーズンに向けて、新規観戦者100人を目標にした招待企画も準備しているところです。
また、スポーツに特化した学生団体を立ち上げる準備も進めていて。世代を超えてスポーツを楽しめるイベントを企画し、『スポーツをする楽しさ』と『スポーツを見る楽しさ』の両方を届けられる団体を目指しています」
Q2. 活動を始めたきっかけは?
「スポーツと地元富山県が大好きだからです。
わたしは幼い頃からチアリーディングを続けてきました。会場全体がひとつになって盛り上がる瞬間や、会場の人たちが笑顔になる空間が大好きでした。また家族全員がサッカー好きだったこともあり、小さい頃からカターレ富山の試合をテレビやスタジアムで観戦していたことも大きいです。
さらに転機となったのが、令和4年の『地域別年間スポーツ観覧支出額』で富山県が全国最下位の11円だったというデータを知ったことです。その後、『都道府県別幸福度ランキング』でも富山県が最下位だったことを知り、とても衝撃を受けました。
もしスポーツ観戦が県民の日常の楽しみになれば、人とのつながりや地域への愛着も生まれ、幸福度も少しずつ上がるのではないか。そう考え、ボランティア活動やスポーツまちづくりの現場へ足を運ぶようになりました」
Q3. 活動するうえで、大切にしていることは?
「『まず自分が動くこと』と『ご縁を大切にすること』です。
何かやりたいと思ったら、まずは現場へ足を運びます。カターレ富山のボランティアに参加したり、スポーツまちづくりの定例会へ行ったり、スポンサー企業に会いに行ったりと、『とりあえず行ってみる』という姿勢を大切にしています。実際に現場へ行くことでしか出会えない人や学べないことがたくさんあると思うんです。
また、人とのつながりを大切にすることも意識しています。感謝をきちんと伝えること、人との約束を必ず守ること、いただいたご縁に必ず行動で応えること。こうした当たり前の積み重ねが、人との信頼関係をつくるのだと思っています」

Q4. 印象的だった出来事は?
「東京のスタートアップ企業でのインターンシップです。本気で挑戦する経営者の人たちと毎日のように接する中で、自分の価値観が大きく変わりました。
インターン先の社長さんは、一つひとつのご縁を本当に大切にされていて。お礼のメッセージや手紙を欠かさず、一人ひとりと誠実に向き合う姿を見て、多くの人に愛され、応援される理由をそばで感じましたね。
本来、将来的に起業したいという思いから参加したのですが、多くの経営者の方と話す中で、『起業はゴールではなく、本当に解決したい社会課題を見つけることが大切だ』と気づいて。
改めて自分が本当にやりたいことを考え直したところ、『スポーツを通して人を笑顔にしたい』という思いが自分の軸なのだと気づき、現在の活動のテーマができあがりました」
Q5. 将来の展望は?
「夢は、大きくふたつあります。
まずは、『富山県をスポーツから盛り上げること』です。富山県はスポーツ観戦に使う金額が全国最下位ですが、ある意味『可能性が一番ある県』と捉えることもできると思います。また、カターレ富山やプロバレーボールチームなど魅力的なスポーツ資源があるからこそ、スポーツで地域がもっと元気になると信じています。
将来的には、子どもから高齢者まで、誰もが気軽にスポーツを楽しめるイベントやコミュニティをつくり、『スポーツがあるから毎日が少し楽しい』と思える人を増やしたいです。
もうひとつの夢は、『愛される人になること』です。以前は、自分に自信が持てず、周りの目を気にしてしまうこともたくさんありました。しかし、インターンで出会った経営者の人たちは、能力だけではなく、人との向き合い方や感謝の伝え方で多くの人に応援されていたんです。
だから将来どんな仕事を選ぶとしても、人を笑顔にし、人の人生が少し前向きになるきっかけをつくれる人になりたいです。そして、周りの人から『この人といっしょに頑張りたい』と思ってもらえるような、愛される人でありたいと思っています」

小原実佳のプロフィール
年齢:17歳
出身地:富山県富山市
所属:富山高等専門学校、学生団体Blue Nexus、面白ベース、学生団体 KIRARI
趣味:音楽、旅行
特技:笑顔、道路でバク転
大切にしている言葉:小さなことの積み重ね
小原実佳のSNS
この投稿をInstagramで見る
Photo:Nanako Araie
Text: Yuka Miyazaki







