Fashion&Culture

枠にはまらない神保町の独立書店「ODY CELL」で読書に浸る日。

枠にはまらない神保町の独立書店「ODY CELL」で読書に浸る日。

3月にできた古書街にある滞在型書店。

神保町の大通りから1本はずれた雑居ビルの2階に独立書店の「ODY CELL」はあります。選書は日本のものだけでなく、中国語の本も多く、小説から漫画、歴史書にエッセイ……幅広いジャンルの本がスタイリッシュな空間に並んでいます。

文庫もZINEも中国の本も。滞在するからしっかり読める。

「ODY CELL」は上海・にあるブックスペース「神兽之间(しんじゅうのま)」のオーナーであるJamさんによって作られた新しい読書体験ができるスペースです。名前には、「共に旅に出て冒険に挑む仲間たち」という意味が込められており、従来の本を販売することに加えて、「文化的な体験を行う実験場」としても展開しています。このコンセプトは神兽之间から受け継がれており、トークイベントができる開けたスペースやコワーキングスペースなどがあります。

中国の出版・書籍の状況が社会的な影響を受けて日々変化していること、また、留学や移住などで日本へ渡る中国人が増え、比較的幅広い書籍のニーズがあることなどから「ODY CELL」は東京・神保町で営業を開始しました。
大学が多いエリアでもある神保町周辺は、以前から中国人留学生も足繁く通う場所でした。また、中国人留学生にとって神保町は、中国では入手困難な西洋思想や社会科学の書籍、あるいは文化大革命以前の中国古典籍の復刻版などを入手できる貴重な場だといいます。それらのニーズは、現在でも健在。神保町には前者のような本はもちろん、中国国内では社会的な理由から置かれなくなった書籍なども「内山書店」や「東方書店」など中国文化にまつわる本を扱う書店がいくつも存在します。

そういった背景も踏まえて、ODY CELLの選書は哲学書や科学書など読み応えのある本はもちろん、神保町に会社を構える出版社の作品や、中国文化に触れられる本、日本古典文学や日本の人気漫画の中国版の本も実際に手にとって見ることができます。幅広いジャンルを扱っているため、誰もが本に親しめる工夫が選書から垣間見えます。

 

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シェア本棚、イベントやコワーキング利用も。

ODY CELLでは不定期で開催される読書会のほか、静かな読書ブースでマラソンのように深夜まで本を読み続ける「読書マラソン」や、嫌いな本をODY CELLで引き取り、玄関マットやスツールなどの道具として加工して再利用するサービスなどユニークな取り組みが数多く企画されています。

さらに、Wi-fi環境の整ったコワーキングスペースや、小さな本屋のオーナーになれるシェア本棚の運営、Podcastの公開収録など、書店の枠組みを超えた活動も展開されています。

書店を一緒に作る細胞店長を募集。

4月からは「細胞店長」の募集を開始されました。「細胞店長」はODY CELL店内に設けられた8つのスペースのうち、その1つを自由に使うことができます。インディペンデント出版の製作や実験映像の上映、個人コレクションの展示や手工品のワークショップなど幅広い表現とスペース活用で書店をより活発に作っていくそう。

さまざまな取り組みから書店の今あるべき姿を体現し続けており、日々変わり続ける面白さは訪れるたびにインスピレーションを受けられるかもしれません。

今回訪れたのは

「ODY CELL」

アクセス・詳細
千代田区神田神保町2-28 キガワビル2F

料金システム:HPをご覧ください。

営業日:営業時間:12:00-20:00(火曜定休)

HP:https://odycell.space/
Instagram:https://www.instagram.com/odycell/

Text・Interview
kai

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エディター・ディレクター

Steenz Contents Director , Editor。北海道出身。 自身のクィアや北海道のルーツなどから社会問題やアジアのカルチャーに関するコンテンツに携わる。 Independent Magazine 「over and over magazine」共同編集者。

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