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留学前の予想と現実の違い。2年間で何が分かった?Michiho in New York #12【Steenz Abroad】

留学前の予想と現実の違い。2年間で何が分かった?Michiho in New York #12【Steenz Abroad】

こんにちは、現在ニューヨークの大学で演劇を専攻しているみちほです。

先月、大学の2年目を終えたので、留学前に抱えていた不安がこの2年間でどう解消されたのかをお伝えしたいと思います。

事前の英語力って、あんまり関係ないのかも

わたしは小・中・高と普通の日本の学校に通い、短期留学もしたことがなかったため、留学前は自分の英語力がとても不安でした。留学前の英語力としてはIELTS7.0(英検準1級〜1級程度)。高校の友達と比べれば、たしかに英語は得意なほうだったかもしれませんが、その程度では大学の授業には通用しないだろうと思っていました。

実際のところ、その予想は半分当たりで、半分ハズレだったと思います。確かに最初の1年、特に秋学期はかなり英語に苦労しました。しかし、ネイティブ並みの英語力でないのであれば、日本語を母語とする留学生は、みんなある程度同じように苦しむことになる、というのがいまのわたしの考えです。最初の3ヶ月は、早口の友達が言っていることが全く分かりませんでしたが、それはいかにニューヨークの若者の英語に耳が慣れるかどうかという問題で、勉強で身につけられる英語力とはまた違います。そのため、日本での英語学習が全く役に立たなかったわけではないですが、わたしの留学前の英語力がどうあれ、同じくらい苦労したのではないかなと感じています。

それよりも大事だと感じたのが、知識や教養の部分です。歴史や科学の授業を受けていると、一度に何十個も知らない単語が出てきます。それらをひとつずつ日本語に翻訳していくのは大変な作業ですが、翻訳してしまえば、その出来事や概念自体は日本語で知っているものなので理解ができるようになります。でも、もし翻訳した後の日本語自体を知らなけば、そこからさらに意味を調べなければなりません。わたしは高校で真面目に理科や世界史の授業を受けていたので、この3つ目のステップをかなり減らせたと思っています。もちろん英語力も大事です。しかし、英語はどのみち覚えなければならないため、それ以上に共通の概念や知識を知っているということの方が、最終的な苦労を減らし、コミュニケーションも効率的になると思います。

もし昔の自分にアドバイスをするとしたら、「英語力に焦っているかもしれないけど、それは時間とともについてくるから、自分が学んできたことを信じて大丈夫だよ」と言いたいです。

ドキドキだった入学式

ニューヨークは超危険?

留学前のもうひとつの不安は、ニューヨークの治安でした。地下鉄にはヤバい人がいるとか、夜歩いていると襲われるとか、タイムズスクエアにはスリがいるとか……。

もちろん東京と比べてしまうと治安は良くないですが、殺人率は全米平均を下回っているし、他の大都市と比べても治安ランキングはかなり上位(=安全)に位置しています。実際にマンハッタンで生活していても、本当に身の危険を感じたことはまだありません。確かに地下鉄で叫んでいる人はいるし、ホームレスの人が道端にいたりもしますが、わたしたちに危害を加えてくることはほぼありません。繁華街を歩く分には夜中の1時でも特に危険を感じることはなく、地下鉄も仕事帰りの人やパーティー帰りの若者が大半なので、怖い思いをすることはあまりありません。わたしも友達も街中でスリにあったことはなく、ヨーロッパの一部の都市のように常にカバンを前に抱えていなければならない、ということもありません。

これらは、わたしの生活圏が比較的治安が良く、ラッキーなだけかもしれませんが、必要以上に怯える必要もないというのがわたしの意見です。

「アメリカ人は個人主義」は本当?

アメリカ(もしくは欧米)は個人主義(individualism)で、アジアは集団主義 (collectivism)という言説はかなり有名で、わたしもアメリカに来る前はなんとなくそれを信じていました。個人の自由が重視されるから何をしても自由、どんな選択をしても周りは気にしない、思ったことはハッキリ言う。そんなイメージを持ってアメリカに来ましたが、意外にもみんな周りを気にする、というのがこの2年間の印象です。

ひとりでご飯を食べるのはなるべく避けたがるし、ファッションやメイクも似た人が多く、ネチネチした悪口を陰で言う人もいます。それにわたしのイメージと違ったのは、講義が一度しか一緒になっていないのに、何度も話しかけてくれる人もいたこと。日本だと、そういうところは割とドライで、関わりのない人には話しかけないし、個人行動も気にしないので、かなり戸惑いました。

一方で、授業がディスカッション形式で「わたしの意見」が重視されたり、明確な「就活」というシステムがなく、それぞれの形で大学卒業後の進路を決めるなど、確かに日本より「個人」が尊重されていると感じる部分もあります。そのため、社会の大枠は個人主義で、個人レベルではそうでもないというのが現実に近い気がしています。つまり、自分が思っていたよりも文化に馴染める・馴染めないということはあまり問題ではなく、違いを認識して自分がどうしたいかを決める方が重要だといまは思っています。

今回はわたしが2年間のアメリカ生活で感じたことをお伝えしましたが、次回はアメリカでのインターンシップ探しについて、より詳しくお話しできればと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!

島﨑みちほのプロフィール

ニューヨークの大学に通う東京都出身の大学生。演劇におけるステージマネジメント・プロデュースを勉強中。

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島﨑 みちほ

ライター

2005年生まれ。東京都出身。幼い頃から出演者・裏方として演劇に関わる。大学進学を機に渡米し、現在はニューヨークにあるフォーダム大学シアタープログラムに在学中。ステージマネジメントを専攻しており、学内外でステージマネージャー・照明デザイナー・プロデューサーとして活動中。

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