
こんにちは。2025年8月からアメリカに留学しているAiです。今回は、アメリカ、カナダ、ヨーロッパの一部にしかない文化「ソロリティ(Sorority)」の実態について紹介します。
ソロリティーとは? ソロリティーとは、アメリカの大学に存在する女子学生のコミュニティのことで、日本にはあまりない独特な文化です。男性版は「フラタニティ(Fraternity)」と呼ばれ、どちらも学生同士の強いつながりを大切にしています。
一見すると「華やかなパーティー集団」というイメージを持たれがちですし、正直わたしも周りの友人たちも実態を知るまではパーティーサークルで問題をよく起こしているというネガティブなイメージを持っていました。しかし、実際に所属する学生にインタビューしてみると決してそれだけではありませんでした。
どんな活動をしてるの?
ソロリティーでは、主に以下のような活動が行われています。
・コミュニティ活動
メンバー同士の交流イベントやミーティングが定期的に行われます。学年を超えたつながりができるのが特徴です。
・チャリティー・ボランティア
多くのソロリティーが特定の社会問題や団体を支援しており、募金活動やボランティアに積極的に参加しています。
・イベント
もちろん、イメージ通りのパーティー文化もあります。他の団体との交流イベントも多く、大学生活の一大イベントになっています。
いくつかあるソロリティーの中には、社会奉仕や人種差別を無くすことなど、それぞれの目的があります。4段階にも渡る選考プロセスでは、新入生たちがファッションやバイブス(性格の相性)などをみて所属を決めるそうです。実はわたしのルームメイトのKさんがソロリティーに所属しているので、インタビューしてみました!
Kさん「入会審査は『ラッシュ』と呼ばれますが、この言葉には注意が必要です。生徒たちに無理強いさせるというイメージが先行しているからです……。実際には選考期間は1週間で、その1週間の週の半分ほど夜の12時まで選考プロセスが実行されました。ただそのほどんどの内容が、決して無理難題ではなく各ソロリティーの特徴や雰囲気を知りに寮を訪ねて、実際に同じソロリティのメンバーである「シスター」たちと話したり一緒にレクリエーションしたりと、どのソロリティーとの相性がいいか知る機会でした。
活動の中でいちばん大変だなと感じることは学業との両立です。毎日何かしらソロリティーに関する活動があるので、強制参加ではない場合は、自身の学業や体調と相談しながら活動と向き合っていました。でもある意味で、だからこそソロリティーに入る価値あると思います。他者と関わる機会が格段に増え、精神的に鍛えられますし、責任感も身につきます。それは授業では学べない部分ですし、将来社会に出たときに成功するために必要なものだと思います。
ソロリティーに入って良かったと思う瞬間は、私と出会えたことを心から嬉んでくれて、一緒に過ごす時間を大切にしてくれるシスターたちの姿を見たときです。シスターとは単なる『友達』とはまた違う関係で結ばれます。愛着が湧くのも仲良くなるのも早いですし、お互いがお互いの支えになりたいというのが何も言わなくても伝わってきます。
実はソロリティーに入ったら、自分たちのルールなどを外部に漏らすことは良しとされていません。なので、ソロリティーの中での約束事をそのソロリティー外の友達にあまり話せないことには最初驚きました。ソロリティー自体が影響力の強い組織なので、ソロリティー内部の情報が外に出回ってしまうと話に尾鰭がどんどんついていって、周り周って、そのソロリティーに所属するシスターたちを傷つけることがある可能性があるからです。
あと、よくイメージされるようなイジメや、居心地の悪さは何も感じたことはありません。確かに、多くの女子が集まって生活を共にする中で、衝突は起こります。しかし、その衝突にどう向き合い、どのような距離感で他者と関わっていくかを学ぶことで、人としてひとり回り大きく成長できると思います」
インタビュー後の感想
実際に現地でソロリティーの様子を見たり、インタビューを経て感じたのは、「想像以上に組織的で真面目」ということ、そしてアメリカよりも日本人の文化を感じたという意外性でした。
一方で、外からは見えにくい閉鎖的な部分や、参加するためのプロセス(ラッシュと呼ばれる選考)にプレッシャーを感じる人もいるそうです。

改めて、わたしはソロリティに加入はしませんでしたが、学内でのイベントやフォーマルと呼ばれる学期末や年度末に開催する公式なダンスパーティーにメンバーの招待で参加しました! 綺麗な豪華客船や違う建物など、それぞれの団体ごとにスタイルがかなり違うことを知りました。食事はとても美味しくて、みんなでダンスを踊りあったのが本当に楽しかったです。
まとめ:メリットと注意点
メリットとしては、
・一生続く人脈ができる
・大学生活がより充実する
・リーダーシップや協調性が身につく
・就職にも役立つ などがあります。
一方で、
・費用がかかる場合がある
・人間関係の距離が近い分、合う・合わないがある
・時間的なコミットメントが大きい
・上下関係が厳しい団体行動で生活する精神的な疲労 といった点もあり、自分に合うかどうかを見極めることが大切です。
まとめ

ソロリティーは、単なる華やかな学生文化ではなく、人とのつながりや責任、成長の機会が詰まったアメリカならではのコミュニティだと感じました。実際にその環境に身を置くことでしか分からない魅力や難しさがあり、アメリカの大学文化を理解する上でとても興味深い存在です。留学中にこうした文化に触れることで、日本では得られない経験ができるのも大きな魅力のひとつだと思います。
次回はソロリティの男性版のフラタニティについて紹介します!
Ai(渡邉亜衣)のプロフィール
北極に魅せられた国際活動家であり、音楽を軸に生きる表現者。17歳で訪れたグリーンランド最北のカナック村での経験をきっかけに、気候変動や地域社会への関心を深め、2023年にはドバイで開催された「COP28」に登壇し、現地の声を国際社会に届けた。音楽の分野では、国内外でライブを企画・出演しながら、社会との接点を模索。現在は国際バカロレアの知見を活かし塾講師として働く一方、大学で自らの活動をさらに深めている。






