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ロックは「ルーズの中にある丁寧さ」が心を惹きつける。LIQUIDROOMでの演奏を夢見る学生ギターボーカリスト【伊東・18歳】

ロックは「ルーズの中にある丁寧さ」が心を惹きつける。LIQUIDROOMでの演奏を夢見る学生ギターボーカリスト【伊東・18歳】

気になる10代名鑑」1308人目は、伊東さん(18)。バンド『SEAGULL ROOM』のギターとボーカル、作曲を担当しています。自ら月4回以上足を運ぶほどのライブ好きだという伊東さんに、曲作りやライブでのこだわりや、音楽家としての夢の舞台について聞いてみました。

伊東を知る5つの質問

Q1. いま、いちばん力を入れている活動は?

バンド『SEAGULL ROOM』のギターボーカリストです。始まりは、中学2年生のころのクラスメイト5人のバンドごっこでした。いまは、ドラムの田屋とふたりで活動を続けています。

バンド名の由来は諸説ありますが、カモメを意味するSEAGULLのように、このバンド名が自分たちの音楽を世界中に運んでくれたらいいなという願いが込められているんです。ちなみに、昨年リリースしたミニアルバム『放浪』も、このバンド名から連想して名付けています」

 

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Q2. どんなことをテーマに活動をおこなっていますか?

オルタナティブロックの影響をかなり受けています。

基本的にぼくたちで作曲するのですが、コード進行をおもに自分が決めて、全体の構成はふたりでスタジオでセッションしながら決めていきます。昨年11月リリースの『Blue』という曲は、学校がつまらなかった時期、授業をサボってスタジオでギターを思いのままに弾いていたときに生まれました。自分の好きな音楽のかけらがあちこちに散らばっているような、個人的に満足の一曲です。音源で音を重ねすぎるとスリーピースらしさが再現できなくなるため、コードが4つしか出てこないようなシンプルな構成の曲をつくることが多いですね。難しいけれど、作っているときはやりがいがあります。

地元町田のライブハウスに出ていた、『閻魔此れ虚』というオルタナティブロック系の先輩バンドにも影響を受けていて。特に自分が好きな傾向の音楽で、心から好きだと思えるバンドに出会ったと思っています。今年の春、はじめて僕たち主催のライブを企画したときに共演したのですが、自分たちと大好きな『閻魔此れ虚』だけという、贅沢な機会でしたね。年齢関係なく同じ空間でそれぞれ好きなものを表現するという、とても幸せな時間でした」

 

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Q3. 活動を始めたきっかけは?

小学校2年生のときにアコースティックギターを買ってもらい、以来ずっと先生に習いながら練習してきました。中学生で声変わりを経験し、歌をやめた時期もありましたが、エレキギターに変えてバンドのギタリストへ方向転換し、いまに至ります。

実は、練習があまり好きではなくて……。弾きたいときに弾いて、弾きたくないときは弾かないというのが自分のスタイルです。それでも、練習の有無が音の質にも現れるなと感じてもいます。ロックバンドは、そのルーズさがかっこいいのですが、やらないといけないことはやりつつ、勢いで演奏するような激しさも大事にしたくて。その激しさの中にある丁寧さが、聴く人の心を動かすのではと思っています」

Q4. 活動するうえで、大切にしていることは?

とにかくライブ活動が好きで。ライブでは、観客の反応を見つつ、自分の演奏にも集中することを意識しています。

自分たちのやりたい音楽をやって、それでいいなと思ってもらうことが何より嬉しいですね。演奏中は観客の反応がモチベーションになっています。何よりライブでは、その反応をリアルタイムで受け取れるので、ライブの時間は大切にしています。

あとは、自分でも月に4回以上はライブを観に行っていて。いい音楽を聴いて曲にのっている瞬間が楽しいんです。体験して、それを自分のものにしたいなと思いながら曲を聴いています。ライブ中は、ギタリストとしてギター・ボーカルに注目したり、足元のエフェクターの操作の仕方を観察したり……。『この音を作るにはどんな機材を使っているんだろう』など、勉強がてら、ライブを楽しんでいます」

Q5. 将来の展望は?

高校のころから恵比寿にある『LIQUIDROOM』でライブをすることが夢です。

高校2年生のころに観に行った『MONO NO AWARE』のライブの1曲目で、あまりに感動して泣いてしまったことがあって。いつか自分も、同じライブ会場でそんな風に誰かの人生を変えるような演奏をしたいと思うようになりましたね。『もっと大きいところを目指せよ』とよく言われますが、ぼくはとにかく『LIQUIDROOM』でライブがしたい……。これ以上のことは、いまは考えていません。

音楽は、死ぬまで続けます。もし仮に自分が早めに死んでしまっても、誰かがこのバンドを引き継いでくれたら嬉しいですね(笑)。バンドも僕ら同様生き物だと思っているので、時代とともにかたちを変えながら、でも根底にある思いや音楽に対する気持ちは変わらない、そんなバンドでありたいです」

伊東のプロフィール

年齢:18歳
出身地:神奈川県川崎市麻生区
所属:SEAGULL ROOM、日本工学院専門学校
趣味:バスケ(観るのもやるのも)
特技:Threadsの投稿に変な人を呼びやすい
大切にしている言葉:fiesta(普段使っているギターの色です)

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Photo:Nanako Araie
Text:Haru Ninagawa

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