
こんにちは。2025年9月からフランスに留学しているMireiです。
先日、大学最後の授業を終え、先週ローマへ旅行に行ってきました。せっかく言語を学ぶ大学に通っているので、本当はしっかりイタリア語を勉強してから行きたかったのですが、今回はなかなか時間が取れず、出発前にイタリア人の友人に聞いたり、本やネットで調べたりしながら、「イタリア語の素敵なことば」を集めて旅をすることにしました。
ティラミスは、「わたしを元気づけて」だった
ローマのレストランで、わたしが何度も何度も注文したのがティラミス。甘すぎないので、どんなにお腹いっぱい食べても、最後にどうしても食べたくなってしまいます。実は「Tiramisù(ティラミス)」は、イタリア語で直訳すると「わたしを元気づけて」「わたしを引き上げて」という意味なんです。その名前の通り、どんな時に食べてもわたしを幸せにしてくれる、元気づけてくれる大好きなデザートです。

イタリア語には、「人生を味わう」ための言葉が多い
イタリア語には、その食文化や時間の流れを表す言葉がたくさん存在します。いくつか、エピソードと共に紹介していきます。
Dolce far niente(ドルチェ・ファル・ニエンテ)
「何もしないことの甘美さ」のこと。
“何もしない時間そのものを味わう”という感覚。カフェでぼーっと座っている人たちを見て、この言葉を思い出しながら、わたしも真似して午後にのんびりカフェでデザートとコーヒーを飲みながらぼーっとしていました。何もしていないと、つい罪悪感を覚えてしまいがちですが、それをポジティブに捉えて、「何もしないことって素敵だよね、いい時間だよね」と怠けてしまう自分まで肯定してくれるような言葉で、とても気に入っています。
Crepuscolo(クレプスコロ)
昼と夜の境目にある薄明の時間。
夕方の、空の色がゆっくり変わっていく時間って、なんだかロマンチックですよね。最近はサマータイムで21時くらいまで明るいので、この言葉の美しさをより実感しています。夜に歩きながら、少しずつ暗くなっていく空を楽しむのが最近のお気に入りで、パリに戻ってきてからは一人で散歩をすることも増えました。
Attaccabottoni(アッタッカボットーニ)
誰にでも気軽に話しかける人。
直訳すると「ボタンをくっつける人」。
昔、相手を引き止めて話し込む様子から生まれた言葉だそうです。
イタリアを歩いていると、本当にこういう人によく出会います。
Abbiocco(アッビオッコ)
美味しい食事のあとにやってくる、心地よい眠気。
お腹いっぱい食べると、やっぱり眠たくなってしまいますよね。わたしは毎日毎食Abbiocco状態なのですが、イタリア語にこの言葉があることを知って、「やっぱりこの感情は世界共通なんだな」とちょっと嬉しくなりました(笑)。
Scarpetta(スカルペッタ)
パンでお皿のソースを最後まで拭き取ること。
直訳は「小さな靴」。お皿の上をパンがちょこちょこ動く様子から来ているそうです。
イタリアでは、パスタやリゾットを食べたあと、お皿に残ったソースをパンで拭って食べます。パンでソースを拭き取るなんて、少しマナー違反なのではないかと思っていたのですが、このScarpettaという言葉を知ってからは、罪悪感なく最後まで美味しいソースを堪能できるようになりました。

イタリア語を完璧に話せなくても、ことばを少し知って旅をすると、見える景色が少し変わる気がします。ティラミスの意味を知って食べるデザートも、「何もしない時間」を肯定してくれるDolce far nienteも、ただ観光していたら見逃していたかもしれない感覚でした。言語を学ぶことは、単に単語を覚えることではなく、その土地の人たちがどんなふうに人生を味わっているのかを知ることなのかもしれません。
次はもう少しイタリア語を勉強して、またこの国を旅してみたいです。






